船の旅は、フランス留学のために横浜を出港した1961年9月2日に始まる。この旅はそのまま、古代ギリシアの神々や英雄たちに導かれるように本の旅へーー。半世紀に及ぶ学究の日々が織り成す、西洋古典学研究者の随想。
はじめに
第一章 秋の船旅
一九六一年秋の船旅
船から家への便り
横浜から香港へ
香港からサイゴンへ
サイゴンからシンガポールへ
シンガポール、コロンボからボンベイへ
アラビア海から紅海へ
地中海から(エジプトのことなど)
第二章 神話への窓
初めてのギリシャ
== ある夏休み
ギリシャ再訪
トロイア遠征記
ホメーロスとトロイア
ギリシャ神話の世界
黒海のほとり
セイレーンの誘惑ーー叙事詩『オデュッセイア』から
詩人が夢見た黄金のロボットーー叙事詩『イーリアス』から
ギリシャ神話とホメーロスの叙事詩
鍛冶の神へーーファイストスとその工房
歩行介助用の「黄金製乙女型ロボット」
黄金製乙女型ロボットの「神工知能」
その先は……
第三章 古典への窓
典型としての直訳
エウリピデス『ヘレネー』の翻訳
『レトリック連環』(成蹊大学文学部学会編)紹介
弁論作者リュシアスのこと
リュシアスとのかかわり
弁論作者リュシアス
古代ギリシャの弁論術
リュシアスの作品
第一弁論「エラトステネス殺害に関する弁明」のレトリック
「序言」にみるリュシアスの基本戦略(一〜五節)
第一弁論の中心ーー事件の叙述(六〜二十六節)
論証(二十七〜四十六節)
結語(四十七〜五十節)
ある友人への手紙
==思い出すこと
第4章 本の遍歴
ギリシャ語文献の古写本学会
シチリア島エーリチェで
調査と保存
ギリシャ北部の小都市で
『パラティナ詞華集』写本の遍歴
リュシアス作品の写本伝承と初期刊本
写本の伝承
作品の十六世紀刊本
ルネッサンスの証人ーーアルド版『アリストファネス喜劇九作品集』初版本
国立国会図書館蔵 ラテン語訳アリストテレス写本の周辺
ラテン語写本『アリストテレス オルガノン・霊魂論』
第一回閲覧に向けて
第一回閲覧(二〇一二年二月六日)
ルーヴェン訪問(二〇一二年十一月二十一日)
第二回閲覧(二〇一二年十二月七日)
情報開示(二〇一三年一月二十三日〜二月二十三日)
第三回閲覧(二〇一三年十二月十六日)
二つのカタログ
写本の旧蔵者
あとがき
仕事で、家で。空気と顔色を読みまくる。そんな気疲れ人間の皆サマ、温泉に逃亡しませんか。全方位に気を遣いまくる気疲れMAXの著者が、よどみもしがらみも洗い流す、心身スッキリ浄化の旅へとご案内!自由に、気取らず、お一人さま。「名湯こそ、心身を浄化してくれる。」をモットーに、ユニークな視点の11カテゴリで、33の温泉をドドーンとご紹介。・あのころの謙虚さを取り戻す 絶景温泉・お一人さま歓迎 ほっこり宿温泉・贅沢おこもり 美容温泉・文豪気分で引きこもり 読書温泉・朝から夕方までダラダラ 広間温泉・自分を見失う 極上ぬる湯温泉・全身、骨抜きになる! トド寝温泉・まるで修行! 薬効高し 激熱温泉・源泉パワーをおすそ分け 地元共同湯・隠れたお目当て リセット温泉粥・マイナスイオンを浴びて 瞑想温泉。しっとり上品な湯から、ワイルド冒険の湯まで、あなたにぴったりの処方泉が、ここにある! !
私が「お一人さま逃亡温泉」にハマった理由
お一人さま逃亡温泉の旅 五つの心得
・あのころの謙虚さを取り戻す 絶景温泉
・お一人さま歓迎 ほっこり宿温泉
・贅沢おこもり 美容温泉
旅したくなる!背中をそっと押す「旅本」
・文豪気分で引きこもり 読書温泉
・朝から夕方までダラダラ 広間温泉
・自分を見失う 極上ぬる湯温泉
絶対に持っていかない!アイテムたち
・全身、骨抜きになる!トド寝温泉
・まるで修行!薬効高し微熱温泉
・源泉パワーをおすそ分け 地元共同湯
メディカル・ミッション・シスターズ(MMS・医療宣教姉妹会)の会員として「分断された世界に癒やしをもたらしひとつになろう」というミッションを携え、2007年からインド北東部での医療活動を開始。この地で出会った人々の営みや表情、歴史、多種多様な文化を、写真と文章(日英併記)で紹介する。シスター延江がファインダー越しに見た未知なるインドと出会う一冊。
(あとがき より)
本書に登場する人々の言語、文化、生活、歴史的背景は極めて多様性に富み、また複雑に入り組んでいます。それぞれの土地にしっかりと根付いた日々の暮らしにはいつも歌と踊りがあり、力強い色彩が溢れ、そこに私は大きな流れの中に紡がれるいのちを感じるのです。
目次
Contents
はじめに
Introduction
道標(みちしるべ)
マリア・ホーナング
Invitation
Maria Hornung
インド北東部における
メディカル・ミッション・シスターズの活動の歩み
レティチア・エアルテイル、延江由美子
Brief history of Medical Mission Sisters in North East India
Laetitia Aerthayil, Yumiko Nobue
インド北東部の地図
Map of North East India
CHAPTER1 NAGA
山に響く民のうた
Melodies Echo in the Mountains
ESSAY 01
ナガの人々
Naga people
ESSAY 02
第二次世界大戦ーナガと日本兵
World War II: The Naga people and Japan
ESSAY 03
石
Stone
COLUMN 01
民族衣装
Dress
CHAPTER II ASSAM
自然と共に
One with Nature
COLUMN 02
民芸品
Crafts
COLUMN 03
食べ物
Foods
CHAPTER3 GARO
人々が紡ぐ暮らし
Tapestry of Life
ESSAY 04
言い伝え
Narratives
COLUMN 04
市場
Market
CHAPTER4 KHASI
分かち合う風景
Treasures in Relationship
ESSAY05
市場でのこと
Market Scenes
ESSAY06
クワイの物語ーある小屋での惨劇
Story of KWAY: Tragedy in a hut
ESSAY07
リカイー身投げの滝
Noh Ka Likai Falls
あとがき
Epilogue
謝辞
Acknowledgement
著者略歴
Biographical Note
参考文献
Bibliography
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雄太たちが出会った歴史好きの小学生・航くん。会津で行われるおじいちゃんの演劇を見に行きたいという彼のために、T3が歴史+鉄道の旅を大計画! 浅草発東武日光行でまずは日光東照宮へ!?
鉄道旅がもっと楽しくなる地図帳
ゴーギャンが食べたゴッホの手作り料理とは!?
ゴッホゆかりの地のレシピ、26点掲載
●収録作品
ゴッホの椅子、アルルの寝室、夜のカフェテラス など20作品
●再現レシピ
カニのクロケット、タルトタタン、チコリのグラタン など26点
19世紀を代表するフランスの詩人・ランボー。そのゆかりの地で、彼の幻影を追い求める。イラストとともに綴る、放浪物語。
こんなアホな神頼み旅をやる奴、彼しかいない!
2007年1月、ある願いをかなえるため著者は愛車キタ2号にまたがり遍路の旅に。あらゆる神仏に祈りつつめざすは日本最南端の島。その発想と行動力にア然、人の心にジーン。愉快爽快な写真日記55日。
僕が旅立ちたいわけは、だがあんまり災難が多いからだーー上海、マレー半島、インドネシア、パリ。『マレー蘭印紀行』『どくろ杯』等にも綴られた詩人と妻の計画も希望もない四年に及ぶ放浪の旅を、本人たちへのインタビュー、その旅に魅せられた21人のエッセイで辿る。全集月報ほか単行本未収録作品多数。
文庫オリジナル
(目次より)
1 金子光晴、旅を語る
不穏な漂泊者(聞き手:開高健)
人生五十年、あとは急降下(対談:寺山修司)
2 金子光晴の周辺 (森三千代/聞き手:松本亮)
戦友だなんて、そんな……/ジャワでの話/パリへ/パリでの話/『こがね蟲』のあと/“放浪”のあとさき/徴兵断わりのこと/両親のことなど
3 金子光晴と私
『マレー蘭印紀行』『詩人』『新雑事秘辛』(松本亮)
『どくろ杯』『ねむれ巴里』『西ひがし』(秋山清)
光晴夫妻と巴里での出会い(永瀬義郎)
金子光晴の「時間」(阿部良雄)
あくび(茨木のり子)
金子光晴について(吉本隆明)
悪友金子光晴と私(中西悟堂)
詩の蘇生に向かう放浪のヴェクトル(清岡卓行)
「生きている」流浪者の眼(窪田般彌)
怪物が死んだ(草野心平)
地獄の見世物としてのパリ(田村隆一)
4 金子光晴を旅する
螢の樹(奥本大三郎)
空白の海を越えて(小林紀晴)
金子光晴と森三千代を知らない(島尾伸三)
金子光晴(福田和也)
暇と求婚(角田光代)
「自由な関係」を探しに(山崎ナオコーラ)
私がいちばん読み返した本(高野秀行)
旅の混沌(沢木耕太郎)
”大人旅”ブームを起こした既刊「首都圏発 日帰り大人の小さな旅」シリーズの最旬桜美景版が初登場。グラビア感溢れる桜スポットの紹介に加えて、日帰り旅も充実させる立ち寄りどころやわかりやすい地図も掲載された一冊です。
アドリア海の真珠、世界遺産ドブロヴニク、ディオクレティアヌス宮殿が残るスプリット、ビザンチンモザイクのエウフラシウス聖堂、滝と湖を巡るプリトヴィツェ湖群国立公園ー11の世界遺産と21の町をご紹介します。
驚きに満ちていて悲しい。それが旅だった。オーストラリアとスリランカ。遠く隔たった二人の主人公の半生と束の間交錯するその道のりが紡ぎ出す、現代世界をめぐる「旅」の諸相。
「この美しく組み立てられた小説の独創性と奥深さを、 限られた紙幅で描写することはとてもできない」(A・S・バイアット) 各国の批評家から絶賛され、著者を一躍世界的作家に仲間入りさせたオーストラリア現代文学屈指の傑作、待望の邦訳。
フォトジャーナリスト安田菜津紀がつづる、自身のルーツをめぐる物語。
父は在日コリアン2世だった。
父の死後に知ったその事実に、著者のアイデンティティは大きく揺れ動く。
自分はいったい何人なのだろう。父はなぜ語らなかったのだろうーー。
朝鮮半島からやってきた祖父母も、その子どもである父も、歳の離れた兄も、もうこの世にはいない。手がかりがほとんどないなかで、祈るような気持ちで資料を取り寄せ、わずかな痕跡をたどってかれらがかつて住んでいた地を歩き、交流のあった人の話に耳を傾ける。
その旅でしだいに見えてきた家族の在りし日の姿を胸に抱きながら、目の前の現実を取材する日々。現在と過去を往還するなかで、ときに気分が沈みそうになっても、多くの人との出会いにより、著者は自らの向かうべき道を見出していく……。
貧困、災害、難民、ヘイトクライムなどの取材を通して、人々の声を伝え続けてきた著者が、自らのルーツに向き合い、大きな気づきを得て、あらためて社会のありかたを問いかける渾身の作。
【メディア掲載・出演情報】
5月7日 朝日新聞デジタルに、インタビュー掲載
5月16日、TBSラジオ「Session」出演
5月17日、毎日新聞デジタル、毎日新聞夕刊に、著者インタビュー掲載
6月5日、東京新聞朝刊特報面に紹介記事
6月10日、毎日新聞朝刊「今週の本棚」に書評掲載。評者は作家の中島京子さん
6月13日、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ!」に出演
6月15日、「週刊新潮」書評掲載(6/22日号)、評者は篠原知存さん
6月24日〜25日、沖縄タイムス、琉球新報、秋田さきがけ、 福島民報、沖縄タイムス、山陰中央新報 下野新聞に書評掲載(共同通信配信)。評者は武田砂鉄さん
6月25日、「しんぶん赤旗」書評掲載。評者は渡辺雅之さん
6月26日、ハートネットTV「ルーツをめぐる旅の先に SNS上のヘイトを問う」
6月26日、AERA「この人のこの本」コーナーに掲載
本ではない。まず旅だ! ジャーナリストならではの鋭敏な感覚で、世界の姿を読者にはっきりとさしだした思想旅行記の名著。
日本中を歩いた民俗学者宮本常一が訪れた場所を追体験し、当時の取材対象者、関係者に会い、宮本の偉業を今日的に再認識しつつ場所の「いま」を考える民俗紀行エッセイ。