いろいろな時代の、不思議で、こわい話。
戦国も既に遠い泰平の時代、武士の道は「奉公人」の道となる。「志」を勧め、「名利」を説く『葉隠』に、治世を生きる人間哲学を読む。
欲望と執念が渦巻き、愛情と怨念が交錯する近世怪異文学の金字塔、上田秋成の『雨月物語』は、卓抜した発想・構成などあらゆる面で、近代文学のあり方を予告した作品でもあった。巨匠石川淳が、奔放な想像力と流麗な文体を駆使し、この不朽の傑作を現代に蘇らせる。〈この『新釈』は、作家石川氏の一つの作品と見るべきである〉(中村幸彦「解説」より)。岡田嘉夫の妖艶にして絢爛たる描き下ろしイラストを満載した、待望の文庫版。
川や海の生きものの名前をおぼえながら、ものの識別力や自然への関心を高め、ことばの発達をうながす。0歳から。
きものは素敵だけど、きまりごとがうるさいし、着心地は苦しいし…。そんなふうに思い込んでいませんか?いつも着ている人は「教科書通り、呉服屋さんの言いなり」ではありません。自分のセンスを生かし、きものを現代にたのしむための知恵を、すべて経験をもとにお話しします。
私にとって男性について書くという作業は、“この掻き方でいいのかしら。そしてこんなに力を入れて掻いてもいいのかしら”と恐る恐る他人の耳掻きをするのと、似ていました。男性はなにせ、異性。“この書き方でいいのかしら、そしてどこまで書いたらいいものかしら”と、不安になるのですね。しかしそんな私のカマトト風心情も、書き進むうちに、どんどんスレてきました。男性という素材に対して、無遠慮になってきたのです。
縄文時代から平成の現代まで、はじめてコンパクトな1冊にまとめられた待望の日本陶芸全史。オールカラー掲載作品270点を駆使して展開する平易な本文。巻末に、日本陶芸の技術・様式系統図、近・現代やきもの関連年表、平安・鎌倉・室町・江戸各時代の主要窯場地図、用語解説など、充実した参考資料を付す。やきものの勉強と鑑賞に、ぜったい必携の入門・案内書。
たくさんの思い出と歴史が詰まった箪笥のなかのいとおしきものたち。幼い日からきものに親しんできた著者のコレクションのすべてがここに…。日本人の心に染み入る珠玉のエッセー集。
玄界灘沿岸に流れ着く様々な寄り物、漂着に関わる民俗・歴史、さらに調査・収集・研究の方法まで、219項目を収録した事典。索引付き。
すべての日本人と女性たちへ、「きものの華」を語りつぐ。和服に格別の想いを寄せる随筆家と、京都「染司よしおか」の五代目当主が、伝統文化の歴史、美意識、愉しみ方を披露する。
より美しいきもの姿をめざして、年代・体型・雰囲気別に、似合う色・柄・素材を考えます。地味なきものを若い人が着るには?一枚のきものを幾通りにも着るには?コーディネートの実例を紹介。体型による着付けのポイントをわかりやすく紹介。
タヌキが交通事故にあいやすいのはなぜか。テントウムシは本当にかわいい虫か。ウソのような本当の話。
動物学校の新学期。変わり者のカモノハシくんはどのグループにも入れず、一人ぼっち。でも…。ちょっぴり悲しく、とてもハッピーなお話です。5・6才から。