明美・知子との濃艶な愛戯、ちえ・雪子母娘とのひそやかな戯れー大学での2度目の夏休みを迎えた真吾は、東京の女人たちと綾なす性の饗宴にしばしの別れを告げ、婚約者の妙子が待つ郷里に向かった。久々の再会に、改めて自分が帰りつく場所は妙子の胸であることを確信する。が、その一方、帰省の車中で知り合った奔放な人妻・佳子との逢引きを企んで…。
昭和26年、宮崎真吾は大学2年生になった。性生活のパートナーは年上の女子学生・桜井明美と池永知子、旅館の仲居キク。加えて、これまで距離をおいてきた下宿先の未亡人ちえとの関係も新たな進展を迎えようとしていた。思春期に近づいたちえの娘・雪子も日に日に女らしくなり、真吾の心を妖しくくすぐるー。ますます多様に、華やかに繰り広げられるエロスの宴。
修練の上の修練完成の果ての完成。この後十年、著者に短篇小説を書かせなかった理由がここにある。丸山文学の頂点のひとつを示す最終巻。
コンビニエンスストアは、いまや私たちにとってなくてはならない存在となった。本書は、そのコンビニのアルバイトやパートさんのマル秘お仕事マニュアルだ。全国のさまざまなコンビニから集めた、知られざる“ウラ技”とエピソードを満載。もちろんウラ技だけでなく、コンビニ仕事のイロハもしっかりフォロー。コンビニのお仕事が丸ごとわかる。この一冊で、店長さんは人づかいの名人に、慣れないアルバイトやパートは仕事のプロに、隠れコンビニファンは“ウラのウラ”事情ツウになること間違いなし。
1979年より花火を特殊な技法で撮影して16年になった。本書に集められた花火の写真は、夢の花をテーマにした全国各地の花火の瞬間造形美の厳選である。今回は、花火の瞬間をテーマにした作品集にした。
ロズ・ハワードはアメリカの英文学新進女性助教授。かねてからイギリスの詩人で造園家としても名を馳せたレディ・ビオラに憧れていた。ビオラの死後発見された手紙と日記の整理編集を依頼され、天にも昇る気分でイギリスに渡ったのだが…。
名刑事道原伝吉が挑む殺意の謎。北アルプス霞沢岳で男の死体が発見された。被害者は撲殺されたうえ、顔を十文字に切られており、ポケットにはコスモスの花びらが入れられていた。八日後、大雪山系旭岳から霞沢岳とまったく同じ手口で殺された死体が見つかった。生前、何の繋がりもなく、共通点もない二つの事件を追って、長野から旭川へと飛んだ豊科署の道原伝吉刑事だったが、解決の目処がつかず捜査は難航を極めた。そんな折、殺害方法は違うが、顔とコスモスが同じ殺人事件が舞い込んできた…。三つの事件を結ぶ殺意の目的は。長篇山岳ミステリー。
人気の花火から伝統的な奉納花火まで、その一瞬の美をとらえたカラー写真が圧巻。巻末に全国花火大会リストがついて、一冊まるごと日本全国花火旅完全虎の巻。
本書は、火薬の役割と将来の応用技術を模索するために、本来の火薬の性質を理解できるようにした。