液体・気体および強磁性体の臨界点近傍における現象論、そして流体と磁気における転移の類似性を主体としたテーマ“相転移と臨界現象”は、統計物理、物性論の急速な研究の進展により注目を浴びている。本書は、他の理論書などで高く評価・引用されている名著であり、研究者・学生のテキストとして格好のものである。
ひとつの会話、ひとつの言葉にこめられた思い-。その思い、その意味を理解することの大切さを著者は指摘し、患者との全人的なコミュニケーションの重要性を語る。本書は、長年、カウンセリングに従事してきた著者の、ナースを対象とした事例検討学習「看護とカウンセリング」の集成である。いろいろな事例、生きた人間関係を通じて、よりよい看護の実践を求める。
コンピュータを含む電子機器においては、機器の冷却という課題について、伝熱工学が果すべき役割はますます重要になってきました。すなわち電子機器は高密度実装化が進むにつれ、小型、高速化、性能向上のいずれかひとつをとっても、新しい冷却法の開発が製品の死命を制するような時代になってきました。
本書は物理化学を論ずるのに必要な物理学の分野(熱力学、量子力学)を柱とし、これから導き出される化学の理論を相平衡、酸と塩基、および錯体化学に限定して、それぞれについてわかりやすくまとめたものである。
構造相転移の初歩から説き起こし、最新の成果までを解説した、学部高学年の学生から専門の研究者、隣説分野の研究者まで役立つ教育的専門書。
高分子における液晶状態の認識は、リオトロピック液晶系に始まったが、サーモトロピック系も含めてさまざまな構造単位をもつ液晶高分子が合成されるようになってきたのは、1970年代も後半になってからのことである。本書は、このような現状に鑑みて、高分子における液晶相発現の理論的背景、液晶高分子の構造と熱転移挙動、光学的特性、外場による分子配向、レオロジーおよび力学特性などの基礎的内容と、実現されつつある液晶高分子の応用の側面を、応用への試みの段階にあるものを含めて解説しようとしたものである。
本書は現代化学の基礎としての物質論を量子論に基づく分子論的立場から記述したものである。
本書は、著者永年の工業教育の蓄積を踏まえ、機械工学の広範囲な各分野をわかりやすく解説したものである。理論や計算式だけでなく、実際の材料や機構がどのように組み合わさって機械を構成するのか、その工作法にはどのような種類があり特徴があるのかなど実際に即して、豊富な図例を用いて解説。大学・高専・専門学校などの工学系各科の教科書として、また、広く工業技術者の参考書として最適である。
本書は商船系および水産系の大学、高専における蒸気ボイラおよび蒸気タービンの教科書あるいは参考書として執筆したものである。基礎的な事項に重点をおき、知識の詰め込みでなく、本質を理解できるよう記述に努めた。さらに、蒸気ボイラおよび蒸気タービンを通して基礎工学である燃焼、伝熱、流体、制御等の各工学との関連が理解できるよう配慮した。