SDGsを「知る」から「実行する」へとステップアップするために必要な考え方・動き方を解説。システム思考、シナリオ・プランニング、異分野コミュニケーション、環境倫理、感情知性、統合報告などを使いこなし、組織・分野を超える環境・社会・経済の統合的イノベーションを実現する「ソーシャル・プロジェクトの担い手」の思考法がこの一冊でわかります。20世紀型思考を超え、持続可能な世界を創る一員となりたい方は必読です。
『社会保障裁判ーー戦後社会保障権運動の発展』(小川政亮編・ミネルヴァ書房・1980年)の続編。裁判の背景・原告の思い・実務家等との協働を重視する「現場主義」に基づき1980年以降の社会保障をめぐる裁判を分析する。
また、困難を抱えている人々の生活と法制度の実態を解明し、すべての人が人間の尊厳に値する生活ができる社会を創ることを目的とした学問体系である「創造的法学」の視座・手法を裁判研究を通して提示。
単なる判例分析に留まらない人権保障のための学問のあり方を、自分たちの裁判活動を含む研究活動を以て示した一冊。
研究実践学の視点から、「スモールビジネス・マネジメントの創造と国際企業家育成の研究」をテーマに、
国際的企業家、国際的企業家精神をもった企業家に率いられたスモールビジネス・マネジメントの
経営実践原理を明らかにする。
それらのスモールビジネスが、社会・経済から期待された役割を果たすために必要な、
従来の経営学の殻を打ち破る新しいスモールビジネスのマネジメント、その経営実践原理を探求していく。
研究概要
第1章 スモールビジネスとオープンイノベーションー中小企業と大企業との産産連携を中心にー
1 はじめに
2 最近のオープンイノベーションの動向
3 オープンイノベションの現状と課題
4 事例分析
5 おわりに
第2章 もの作り中小企業における経営力創成への挑戦ー高塩技研工業(株)のケーススタディを中心としてー
1 国内外の環境変化への対応
2 高塩技研工業(株)の特色あるもの作りへの挑戦
3 ユーザーサイドに立脚した製品づくり
4 新たなビジネスモデルの構築とその創造
5 製品に対する国内外からの評価
6 今後の課題と展望
第3章 タイにおけるもの作り SMEsの組織化ーThai Subconの形成と展開ー
1 はじめに
2 「中所得国の罠」の原因
3 Thai Subconの形成と展開
4 Thai Subconの活動と成果
5 「中所得国の罠」脱却の条件
6 おわりに
第4章 不確実性下の退出基準
I はじめに
2 確実的状況下の退出基準
3 リアルオプションモデルの退出基準
4 退出基準の特性
5 退出のタイミング問題
第5章 創業者のビジョンと企業ドメインの形成
1 はじめに
2 企業ドメインと創業者のビジョン
3 事例:株式会社ウッドワンの企業ドメインの確立
4 おわりに
第6章 企業家育成における企業家の意思の意義
I はじめに
2 企業家教育における企業家の意思
3 企業家の意思の促進要因
4 考察
5 おわりに
第7章 起業家精神と起業家教育
1 はじめに
2 各種報告書にみる日本の起業動向
3 起業動機の要因
4 アントレプレナー(entrepreneur) の登場の背景
5 起業家(精神)教育の基盤
6 日本の起業家教育の現状と課題
7 米国にみる体験型起業家教育モードの実践
8 起業家教育プログラムへの起業家精神概念の導入
9 体験型起業家教育モードの実例にみる起業実態
10 おわりに
第8章 中小企業の企業家育成基盤としての経営体制
1 はじめに
2 イノベーションの視点からみた中小企業
3 中小企業のイノベーションと組織間関係
4 企業家機能と経営機能
5 中小企業の経営体制と企業家的経営者
6 おわりに
あとがき
メコン流域諸国はアジア先進国から資本・技術・経営資源が導入されアジアでのダイナミックな分業に参加することで発展が促されてきた。また、ASEAN後発国であるこれら諸国はASEAN共同体や東アジア共同体の形成を通じてさらなる発展が期待される。本書はアジアダイナミズムのコンテクストの下で、その潜在性と発展条件を様々な視点から究明する。
● 臨床看護師必須のテーマ,心電図・X線画像・採血の「押さえておくべきこと」がこの1冊ですべてわかる! 現場のあるある事例と基本の波形・画像・検査項目をコンパクトに集約し,やさしく解説.所見が読めて臨床判断・対応につなげられる!
将来の人口減少下で日本の成長には人材育成としての教育の政策効果を最大化することが欠かせない。限られた資金をどのような制度の下で配分すれば、教育・研究の費用対効果を高められるのか。財政的・経済学的視点から国・地方自治体の責任主体別費用と財源の構造を明らかにし、効率的で公平な教育財政・資金配分制度を提案する、画期的な解説書。
・ わが国の将来を担う「人財」の育成と、科学技術開発をさらに発展させるための研究には、国からの十分な教育予算が必要であることは間違いない。一方で、教育支出の拡大にはそれなりの財源が必要となる。国は財政状況を意識しながら予算配分を設定するのだが、現在のわが国の財政状況は世界でも突出した債務を抱えており、予断を許さない。
・ 教育・研究開発を進化・充実させる方法としては、教育のための資金投入を増やすほかに、教育の質を高める方法もある。それは、教育支出の費用対効果を高めることである。現在の教育支出が真に費用対効果が高いかたちで配分され、使われているのか、費用対効果を高めるためにはまず何ができるのかを検討する必要がある。
・ 本書は、日本の将来に向けて、どの程度の教育支出を国が設定し、その予算をどのように配分していけば効果的な人材育成と教育の質の向上が図れるのかを検討する解説書である。国および地方自治体の主体別支出と財源構造を明らかにした上で、どこに無駄があるのかを洗い出し、よりよい投資支出を考える上での土台を提供する。現在本書のような財政的(経済学的)視点を伴った教育投資分析を試みた書物は少ない。
序章 教育財政の視点
1章 日本の教育方針と教育支出
2章 教育財政の姿
3章 国立大学(高等教育)における財源構造
4章 公立小中学校(義務教育)における財源構造
5章 公立大学(高等教育)における財源構造
6章 公立小中学校(義務教育)における費用構造
7章 公立大学(高等教育)における費用構造
不確実性が高く、グローバル / ローカルな出来事やクライシスがビジネスと社会相互に大きな影響を与えあう現代、企業はどのような価値観や倫理観をもって経営を行わねばならないのか。自社の利益の最大化を目指すというこれまで主流だった企業の価値観が、環境汚染や長時間労働による従業員の疲弊、広がり続ける経済格差、深刻化する気候変動といった、現代的な課題をもたらしているといえるのではないだろうか。成長第一主義を目指す従来型資本主義の矛盾と限界が表面化したのが、現代社会だと言えよう。
2000 年代に入り、企業は CSR や SDGs などに関わる社会的課題解決にコミットする姿勢を見せている。しかし、このような「社会貢献活動をしておけばよい」、すなわち単に「責任を果たす」という姿勢では、本当に社会のためになっているのか判然とせず、また企業にとっての経済的価値創造にもつながらないことが多い。
そもそも、この社会は企業中心にあるわけではなく、社会には、例えば非営利組織、学校、政府、メディア、人(従業員、株主、地元住民、顧客等 )、人以外(動物、自然、技術等 )など数限りないものが、対等なアクターとして存在している。このことを、企業も忘れてはいけない。
一方で、様々なアクターをつなぐ役割を果たせる可能性を秘めているのも企業である。企業は、その一員として社会を、そして地球を、他の組織や人々と共に守るという価値観によって、他を尊重し、関係をつくり、共に活動することで、Business for Society 型のビジネスを行うことが、今こそ必要なのではなかろうか。そのような、利益創出が第一目的ではないマネジメントが、長期的にみると、企業の価値創出にもつながりうる。
このような考え方に基づき、本書は、日本や世界の様々な興味深い事例を紹介しながら、社会と自社、双方にとって明るい未来につながる、これからの企業のあるべき姿と役割を考える
序 章 変わりゆく「企業と社会」の関係
第1章 人間中心のマネジメントー利益志向から人間志向へー
第2章 教育とコミュニティベースの成長戦略ーパーパス・倫理の意義ー
第3章 新たな連関構築と公共への貢献ー遠回りな利益創出ー
第4章 「人が人を呼ぶ」ソーシャル・イノベーションーつなぐプロジェクトの創出ー
第5章 「小さい」「地方の」先進的コミュニティとビジネスー弱い紐帯の強さー
第6章 企業と従業員と社会の関係性ー働きがいと働きやすさー
終 章 共創時代の Business for Society 経営
ヨーロッパを中心とした世界的な移民排斥運動が活発化する一方、カナダでは国民の20%を超える移民が暮らし、イヌイットなどの先住民も包摂した多文化主義政策が国際的にも高い評価を得ている。それは、ネイティブや移民を問わず高い教育水準を維持し、様々なバックグラウンドを持つ者たちの「共生」をもたらしてきたカナダ独自の多文化教育政策の貢献によるところが大きいことは言うまでもない。こうしたカナダの多文化教育の実態を理論・制度・政策・実践という多角的視座から分析し、その特徴と本質を描き出す本書は、移民に対するあらゆる制度改革に消極的なわが国にも重大な示唆を与える、まさに時宜を得た研究である。
自己モニターって何?音声指導はいつやるの?○○語話者にはどう指導する?学習者の声を聞き、効果的な指導方法を考えよう!ずっと使える理論と実践法。
「おとなはバカだ」と
泣いていたころのあなたに
この本をささげます。
みーんな「はだかの王さま」なのに、
だーれも「王さまは はだかだ」って言わない。
わかっていないのに、わかっているように見える技術、できないのに、できているように見える技術。そんな技術に囲まれて、私たちはみんなが「はだかの王さま」になっているのかもしれません。
これがながくつづくと、私たちは本当は自分はなにができるのか、なにがしたいのかを見失ったまま、やみくもに評価や充実感を求める「できる」依存症におちいるのだと思うのです。
全身をつかって、みる・きく。そんなあたり前のコトがむずかしい時代になってきました。目的や意味が、みて・きいて、感じるより先に言葉であたえられて、「できてしまう」現代社会。
このおかしさに気づくことができるのは、「おとなはバカだ」と泣いていた子どものころのあなたなのだと思うのです。
【この本を彩ったKuwa.Kusuより】
荒々しい言葉の塊が打ち砕かれている。
思考し、言葉を形にし書き記し物質にし、
そして、その塊を本書で易々と打ち砕く。
世代を問わずグレることをよしとし、
「おとなはバカだ」と、なおひではいう。
はじめに おとなはバカだ(臨床的視点から)
その1 できるわたし、から、多様なわたしへ
1-1 みんなちがって、みんないい、のに何でテストするの?
1-2 多様性ってなに?
1-3 平野啓一郎氏の「分人主義」
1-4 壮絶でない人生はない
1-5 できるわたしも、できないわたしも、SUKI
1-6 だれもがサザエさんである時代
1-7 イノベーションの前提条件
1-8 イノベーターを育てるArt-Science Link Worker(マスオさん)
その2 価値観の大変革とモノつくり
2-1 安全だけどANSHINじゃないモノつくり
2-2 論理的アプローチと身体的アプローチ
2-3 全体を身体で把握している人がいない
2-4 あえて狭い視点から
2-5 ヒトの依存症について
2-6 多様性の欠如による依存症発症
2-7 「できる」という依存症
2-8 人間拡張「ヒトに寄り添うモノ」と「モノに寄り添うヒト」
2-9 カッコわるいArt-Science Link Worker(マスオさん
2-10 価値観といいますか目的といいますか、そういったこと
その3 身体性を求めてとびはねる人たち
3-1 教育(教え育てること)の裏側をのぞき見する(アート演習)
3-2 「疑う」から「裏側をのぞく」へ
3-3 課題の意味は自分で発見する
3-4 「うろうろしろ」「こだわれ、妥協するな」「ナルシストたれ」
3-5 「本当にそんなことをしたいの?」
3-6 科学は自然の合理性のほんの一部分を見ているだけ
3-7 真剣に遊ぶ覚悟
おわりに 同調圧力のない社会へ
本書は、第1種衛生管理者試験対策用の書籍です。試験対策に必要な知識のインプットから、問題演習まで、この1冊に必要なものをぎゅっと詰め込みました。はじめて受験の方も、この1冊でスッキリ一発合格を実現しましょう!
【本書の特長】
◆試験によく出るところだけを集中学習!
直近の試験傾向を徹底分析し、試験に出るところだけを掲載しました。少ない負担で合格に必要な知識を集中して身につけることができます。
◆イラスト・図表満載で覚えやすくまとめた本文
試験対策において、用語の暗記もたくさんしなければなりませんが、本書は、イラストや図表をたくさん掲載しています。覚えやすく、記憶に残りやすい誌面になっています。
◆リズムよく勉強できる!
本書は、項目ごとに本文の解説、試験問題を解いてみよう!という順番に進んでいきます。本文で知識インプット、過去問でアウトプットを繰り返すことで、試験合格のための知識を着実に身につけていける構成です。
◆公表問題2回分と一問一答集でしっかり仕上げる
最後の仕上げ用に、本試験と同じ問題数で構成した公表問題2回分と、DLコンテンツの一問一答集を用意しました。試験直前の仕上げに有用です!
さらに、重要語句を隠しながら勉強できる赤シートつきで、学習しやすさもバツグンです!
大阪・保育所聖愛園の「障害」児共同保育50周年を記念して刊行するブックレット(インクルーシブ(共生)教育研究所双書)。本書は,長年にわたる保育実践の研究成果をまとめたもので,子どもたち一人ひとりが, 民主的な社会を担う人として生きていってほしい,との願いをこめて記した子ども讃歌。
経営倫理とは、「何が適法か」を超えて「何が正しいか」を考えることであり、サステナビリティ経営の基礎たるべきものである。経営倫理を支えるSDGs、ESG、CSR、コーポレートガバナンス、コンプライアンス、ダイバーシティ&インクルージョン等の諸概念を、学術、実践、国際の3方向のアプローチにより33名の気鋭の研究者が最新の研究内容を盛り込み丁寧に解説。
第1部 学術的アプローチ編
第1章 経営倫理とは何か(高 巖)/第2章 経営倫理とサステナビリティ(高橋浩夫)/第3章 経営倫理とカーボンニュートラル(蟻生俊夫)/第4章 経営倫理とCSR・CSV-企業の役割を再考するー(潜道文子)/第5章 経営倫理と倫理教育ー学知,技術,実践知の習得法ー(高田一樹)/第6章 経営倫理とESG・SDGs-ESG要因およびSDGsと経営倫理の関係ー(小方信幸)/第7章 経営倫理とコーポレートガバナンス(松田千恵子)/第8章 経営倫理とダイバーシティ(斎藤悦子)/第9章 経営倫理とコンプライアンス(浜辺陽一郎)
第2部 実践的アプローチ編
第1章 パーパス経営の展開(高浦康有・村山元理)/第2章 サステナビリティ経営に求められる価値基準(古谷由紀子)/第3章 カーボンニュートラルへの対応と企業開示(松山将之)/第4章 持続可能性を高める「守りと攻めのCSR/CSV」(水尾順一)/第5章 大学における経営倫理と倫理教育(岡部幸徳)/第6章 産業界における経営倫理と倫理教育(河口洋徳)/第7章 ESG時代に主流化するSDGs-SDGs経営支援ツールの提唱ー(笹谷秀光)/第8章 サステナビリティ経営(ガバナンス)とは何か(今井 祐)/第9章 日本企業のダイバーシティへの進化プロセス(桑山三恵子)/第10章 コンプライアンス体制の構築と運用(井上 泉)/第11章 NPOの役割と経営倫理(古谷由紀子)/第12章 障害者の人権問題(山田雅穂)/第13章 ソーシャル・アントレプレナーシップと経営倫理(横山恵子)/第14章 行政組織における経営倫理ー公務員倫理を中心としてー(中谷常二)/第15章 経営倫理と行政組織・NPO・国際機関(経営倫理と医療組織)(平野 琢)
第3部 国際的アプローチ編
第1章 米国の経営倫理(高橋文郎)/第2章 英国の経営倫理ー倫理的なCSRの先進国としての英国ー(キム・レベッカ)/第3章 中国の経営倫理ー経営倫理の内包への探索分析とジレンマへの探求ー(劉 慶紅)/第4章 台湾の経営倫理(葉山彩蘭)/第5章 韓国の経営倫理(文 載皓)/第6章 経済発展と人権の視点から捉えるアジアの社会問題(高安健一)/第7章 経営倫理から見たESG投資の現状と論点(杉本俊介)/第8章 米英独仏のコーポレートガバナンス(林 順一)/第9章 多国籍企業におけるダイバーシティ・マネジメント(葉山彩蘭)/第10章 外国法・国際規範とコンプライアンス経営(高野一彦)
精神療法入門者だけでなく、毎日の治療に新しいヒントが欲しい経験者にも役立つ、アイディア溢れる1冊である。
多角的な視点から授業・プログラムの効果検証を実施し、日本の高等教育に関する理論と実践が融合したアントレプレナーシップ教育プログラム、人材育成、起業エコシステムの構築の重要性を示唆する。