マサチューセッツ州初代教育長マンが、州の教育費削減案に抗し、教育の価値を金銭に換算して見せた時、新たな功利主義的教育観が誕生した。教育による労働者の資質・収入の向上、それに伴う一国の富の増進と階級闘争解消の効果等、教育の経済的生産性を公共性向上の裏づけに置くマンの教育観は、その後の米国教育思想のみならず、アメリカン・ドリームの原点とも言えよう。教育の公共性が問われる今、その思想の全貌と今日的意義を一次資料を通じ分析・考察した労作。
プログラマ的モノサシで森羅万象をメッタ切る痛快PCエッセイ!まっとうなプログラマが持っているノウハウ、経験、物事の捉え方が、惜しげもなく本書には深く刻まれている。
近頃あぶない人が増えている。大人も子どももすぐキレる。羞恥心がない。他人の迷惑を顧みない。自分の正義が世界の正義だと勘違いしている。しかし、われわれの脳は、本来かなりあぶないのである。脳は働き者で精密だが、その分実に繊細で、構造も機能も、微妙なバランスの上に成り立っている。ひとつ間違えば、取り返しのつかないことも起こる。その一方で、適切に育み、うまく扱えば、人生を豊かにしてくれる(はずだ)。身近な話題をもとに脳科学の知見を敷衍、「あぶない脳」から浮かび上がる、武器としての脳科学。
外国語教育は様々な目的のために行われ、その内容や評価の仕方に共通の認識があるとは言い難いのが現状である。こうした中、EU諸国では、今まで国別に行なっていた外国語教育を、域内共通の参照枠に基づいて行おうとしている。そこには、カナダをも含む各国の専門家たちが三十年以上も積み上げてきた議論の裏付けがある。その議論の総まとめになる本書は今までの考え方を整理し、包括的な視点から位置づけを行い、「複言語・複文化主義」を基盤に据えた、未来を担う新しい考え方を提唱している。
本書は、幼稚園・小学校での外国語教育の点で先行しているヨーロッパ・韓国、また日本の事例などを調査し、まとめたものである。
9割の社長は、会社をつぶす。3000人の社長に会う中で見出した「会社をつぶす社長像」。10年後、あなたの会社は?
自然復元学の体系化を目指し設立された自然環境復元学会機関誌の第2号。自然環境の保全・復元に関する様々なジャンルでの研究成果発表の唯一の専門誌。また、多くの事例研究や各地の自然復元の取り組みが紹介されている。
本書は、学習状況の評価に関する先人の行跡をたどり、数学教育上肝要とされてきた人間が具える固有の能力の伸長、とりわけ、洞察する力の育成に焦点を当て、数学の指導で、生徒の中に潜むこの洞察力を引き出す方策を探るとともに、評価にあっては、その捕らえ処を適確にとらえる眼をもつことの重要性を述べようとしたものである。