老(おい)が身の
値(ね)ぶみをさるるけさの春 一茶
「値踏みをする」は「値段を見積もる」という意味です。老人である一茶に対して、世間の目はあたかも商品の値段を付けるかのようであるというのです。一人住まいの貧しい老人である自分は価値のない存在としてみられている……一茶は、そんな世間の冷酷な視線ですら面白がり俳句にしてしまいます。いったいどうやったら、そんなことができるのでしょうか。
本書は、一茶の生涯をたどり、彼が遺した俳句を味わいながら、つらいことばかりが多い人生と向き合い、世間という荒波の中でどのように暮らしていていけばよいのか、生きるヒントを探る旅のガイドブックのようなものなのかもしれません。
どのように鋏を入れ、ノコを使えばいいか、せん定の極意を体感的に伝授するほか、リンゴの年間管理も季節ごとに解説。世代交代した後継者が、技術、経営で独り立ちしていくための手引き書。イラストも豊富。
【 目次 】
●PrePart1 せん定に取り掛かる前にーリンゴの基礎知識
1.リンゴの枝や芽、結実
2.樹形の違いを知る、選ぶ
栽植密度と樹形/開心形樹と主幹形樹/樹勢の安定性か、早期結実性か
3.生産目標を立てる
10a当たり収量/収量構成要素/樹勢の強さと葉の果実生産力、樹冠内照度/樹齢で変化していく新梢数、結果枝数、葉の稼ぎ
●PART1 冬の管理、整枝せん定の実際
1.基本の切り方ーまずこれだけは知っておく
切り返し、間引き、そして切り戻し/切り返しせん定/間引きせん定
追い出し/切り下げせん定、切り上げせん定/割り/年次切り/心抜き
2.実際のせん定手順ーこんなふうに切っていく
開心形成木の場合/樹形づくりの段階、若木の場合/主幹形成木の場合
●PART2 一年の生育と栽培管理
1.リンゴの樹の一年と作業
2.冬から春へ
整枝せん定と誘引/元肥施肥/花そうと中心花、側花ー花の構造/開花と結実管理
3.春から夏へー果実の発育と管理
摘花・摘果ー時期と花(果)そう葉数で落とす花・果実を判断/適正な樹勢管理と果実/樹体内の炭水化物ーチッソ関係と花芽形成/花芽形成/夏季せん定ー徒長枝整理の実際/徒長枝整理の時期と樹勢抑制/徒長枝整理の回数/開心形樹の徒長枝整理/密植(わい化)樹の徒長枝整理/密植樹の徒長枝と問題点/夏季せん定の対象になる新梢/品種別反応の違い)
浅刈り草生、無肥料で6tどり
新梢生長と白根の生長は互いに影響しあう/新梢と白根の生長は着果とせん定に左右される/無肥料で6tどりー弘前大学藤崎農場の「無施肥リンゴ」に学ぶ施肥、草生管理/草生栽培/施肥の基準ー量、割合、種類/無施肥で菌根菌の力発揮!
重要病害の防除対策
4.夏から秋の管理ー果実の稔りと花芽の充実
果実成熟の特徴/果実の着色管理/礼肥の施用
5.秋から冬への管理ー収穫と枝の観察
収穫、調整、貯蔵/販売対策
●PART3 品種更新、早期成園化のテクニック
1.いまある樹を利用した高接ぎ更新ー疎植開心形で
一挙更新と漸新更新の特徴/接ぎ木の方法/接ぐ位置、中間台の太さ/接ぎ木の手当て/雪害で失われた下段側枝の補充/間違いが多い誘引時の枝齢、誘引角度
2.苗木による更新
苗木の上手なつくり方/園地の土壌改良、整備/植え付けの実際
3.若木の移植
4.樹形の選択とそのつくり方
樹形に関わる要因/樹形に必要な要素/開心形樹のつくり方/計画密植栽培/半密植栽培
相次ぐ企業の偽装事件、ストレスで心身を病む会社員、つづく役人の文書改竄・不適切調査、そして長すぎる老後への不安。なぜ、こんな世の中になってしまったのか? 本書は社会のさまざまな「壁」を前に立ちつくし、苦悩を抱えて生きるすべての人に向けて書かれました。著者がフィールドワークで発見したスリランカの「悪魔祓い」、偉大なる仏教思想家や志ある宗教者たちの言葉などを通して、生きる哲学としての「立て直す力」を熱く提言します。
全員殺人鬼【サイコパス】×バトルロイヤル、開幕。
血濡れの狂気と規格外の結末に震える、壮絶サバイバルサスペンス。
一八九〇年四月、紀行文作家として来日したラフカディオ・ハーンは、松江中学へ英語教師として赴任し、そこに理想の異郷を見出した。しかし、その後、熊本で近代化の実態に触れて、彼の美しき日本像は崩壊する。本書は、他のお雇い外国人と異なり、帰るべき故郷を持たない彼が、神戸、東京と移り住むうちに、日本批判へ転ずることなく、次第に国家・民族意識を超越し、垣根のない文化の本質を目ざしてゆく様子を描く評伝である。
「目の綺麗な人だな」
「ずんぐりむっくりだ」
私たちは日々、人の顔かたちや服装、ふるまいや体型を前に、自他の違いを感じる。
なぜ人は他者の身体を美しい/醜いと思うのか?
美醜を感じる正体とは?
感性のはたらきを知ることは、人間の本質を見ることである。
本書は身体をめぐる感性の歴史を一望して掘り下げる。
気まぐれでやっかい、曖昧な私たちを愛するために。
未完成な人間の未来を照らす、新しい美学入門。
【目 次】
はじめに
違いについての学問 バラバラになる社会 身体を介して他者に出会う 本書の構成
第1章 美学、「私の中の他者」との出会い
下位の認識能力 眼を閉じ、耳をふさぐデカルト ライプニッツによる認識の分類 識別できるが説明できない 日常は「渾然」「曖昧」だらけ 過去の経験と「傾き」 私の中の他者 より良く/善く感じるための学問 ソマティック・マーカー仮説将来のシナリオの評価 生物学的次元と社会的次元のからまりあい
第2章 感性、このやっかいであなどれないもの
無関心性(没関心性) 関心まみれの出会い 身体の評価=人物の評価? サイズ、形、動き、色、匂い、服装 口笛でヴィヴァルディ 自分の身体にくつろげない 感性の保守性 鏡としての感性 法律の限界 権利ではなく魅力で ふくらはぎに見惚れる 感性の逸脱 差別化と他者化 自然化される趣味
第3章 醜による他者化
科学と哲学 ルネサンスの豊満な女神 「人種」の創造 ホッテントット・ヴィーナス 見世物小屋=他者化の装置 プロテスタント的禁欲主義 「健康リスク」と「私らしさ」のあいだ歴史のレンズを通して見ている 醜とは何か
第4章 美による差別化
遅れてやってきた運動 彼らとは違う「私たち」 トニ・モリスン『青い眼がほしい』 醜さのマント ディックとジェーン「二重のまなざし」に殺されないために アフリコブラの輝き 象徴としてのアフロヘア 画面を埋め尽くす文字 黒人の美学日本語の「美学」のニュアンス
第5章 逸脱する感性
規範的感性と逸脱的感性 再認=既知への取り込み 知覚=未知の発見 個別性との出会い 知覚は自由に展開していく 対象に降伏(surrender) 慣習にあらがう能動性 見方が市民権を得るまで 山の「醜さ」 つるつるでゆがみのない球 天文学の衝撃無秩序で複雑で無限の世界 崇高さの発見 グランド・ツアー 日誌や手紙のライブ感 正義のプロセス/エロス的プロセス
第6章 エロスから愛への進化
きよしさんの指隠し撮影 「感染」の倫理性 スタイルとは何か 自然にはスタイルはない 表出ではなくパターン 選択なぜこのやり方なのか? 基準のゆらぎをうけとめる 愛への進化 アイデンティティ・ポリティクスを降りる
おわりに
参考文献
遠いとおい大昔、およそ一億六千万年にもわたってたくさんの恐竜たちが生きていた時代ー。かれらはそのころ、なにを食べ、どんなくらしをし、どのように子を育て、たたかいながら…長い世紀を生きのびたのでしょう。恐竜なんでも博士・たかしよいち先生が、新発見のデータをもとに痛快にえがく「なぞとき恐竜大行進」シリーズが、新版になって、ゾクゾク登場!!
幕末の志士として活動し、維新後には官僚として頭角を現した大隈重信。政治の道へ進んだ彼は、大久保利通、木戸孝允、伊藤博文らと時に協調し、時に意見を戦わせた。近代日本の政党政治に深く関わり、実力を得た大隈はついに念願の組閣へ……。近代日本の「巨人」の実像が見えてくる。
1968年に創設されたノーベル経済学賞。
当初は計量経済学や一般均衡理論の構築など、手法確立への基礎理論への貢献に授与されることが多かった。
70年代には新自由主義を標榜するシカゴ学派が席巻。
その後はゲーム理論や行動経済学、さらには貧困問題や気候変動など幅広い実証分野に授与されるようになった。
サミュエルソンからフリードマン、ナッシュ、スティグリッツ、アセモグルまで、44人で現代経済学の潮流を一望。
前書き
序章 経済学の神々の黄昏ーースミスからケインズまで
第1章 ノーベル経済学賞の誕生ーーフリッシュ、サミュエルソン
第2章 ミクロ経済学の新展開ーーヒックス、アロー、ナッシュ
第3章 マクロ経済学の新展開ーーソロー、ルーカス、プレスコット
第4章 計量経済学の説明する力ーークライン、ヘックマン、シムズ
第5章 シカゴ学派の反ケインズ革命ーーフリードマン、スティグラー、ベッカー
第6章 金融経済学の功罪ーートービン、マーコヴィッツ、ショールズ
第7章 国際経済学の巨星たちーーオリーン、マンデル、クルーグマン
第8章 情報経済学の説明する力ーーアカロフ、スティグリッツ、ティロール
第9章 市場と組織の経済学のはざまーーコース、ウィリアムソン、ハート
第10章 社会経済学が見据える射程ーーミュルダール、ハイエク、セン
第11章 歴史と政治の経済学との交差点ーーノース、シェリング、ディートン
第12章 市場を設計する経済学ーースミス、ヴィックレー、ロス
第13章 行動経済学の下克上ーーサイモン、カーネマン、セイラー
第14章 21世紀のミクロ経済学ーーインベンス、デュフロ、ゴールディン
第15章 21世紀のマクロ経済学ーーノードハウス、バーナンキ、アセモグル
第16章 ノーベル経済学賞の忘れものーーハロッド、森嶋通夫
大学職員は「年収一千万円以上で仕事も楽勝」と噂の人気職だが、はたして真相は? 大企業と似たような仕事内容がある一方、オーナー一族のワンマン経営で、ブラック職場の例もある。国公私立でもまた事情は千差万別。私立大学の元職員である二人の著者が、学生や外部からは見えにくい組織のピンキリな舞台裏を明かしつつ、18歳人口が激減する業界の将来不安、職員が抱えがちなキャリアの悩み、教員との微妙な関係性、そして高度専門職としてのモデルや熱い想いを伝える。それでも大学職員になりたい人、続けていきたい人、辞めようかどうか迷っている職員のための必読書。
まえがきーーネット上の噂は本当か?
1章 仕事はピンキリ、大学職員の虚々実々
2章 この先「食いっぱぐれない」仕事か?--18歳人口減少の激流の中で
3章 「大学業界らしさ」の良さ、悩ましさ
4章 それでも大学職員になりたい人へ
5章 すごい職員はどこがすごいのか?
【参考資料】大学職員のお仕事カタログ
あとがきーー大学を動かすキーパーソンへ
本書は,教育・学校心理学の最新の教科書です.心理学の知見を学びながら,教育場面に生かしていく方法を概観できる構成になっています.学校教育の制度的側面と発達,学習のメカニズム,動機づけと学習,学習支援と学習の評価,知能のアセスメントといった項目に加えて,適応やメンタルヘルス,発達障害への理解と支援の実際についても学んでいきます.心理・教職志望者必読の一冊です.
発達と教育/学習のメカニズム/動機づけと学習/学習支援と学習の評価/知能のアセスメント/不登校/いじめ/暴力と非行/スクールカウンセリング/子供のメンタルヘルス/知的障害と学習障害,境界知能/自閉スペクトラム症/注意欠如・多動症/特別支援教育の実際
ホルクハイマー、アドルノ、ベンヤミン、フロム、マルクーゼ……。一九二三年に設立された社会研究所に結集した一群の思想家たちを「フランクフルト学派」とよぶ。彼らは反ユダヤ主義と対決し、マルクスとフロイトの思想を統合して独自の「批判理論」を構築した。その始まりからナチ台頭後のアメリカ亡命期、戦後ドイツにおける活躍を描き、第二世代ハーバーマスによる新たな展開、さらに多様な思想像の未来まで展望する。
業務の流れをフロー図で確認。覚えたい操作、知りたい業務をすぐに理解できる。効果的・効率的な入力方法、経営の活かし方を理解できる。実際に導入支援を行うTKC会員による実務上のポイントを随所に掲載。働き方改革関連法・住民税の電子納税・令和2年分年末調整等に対応した第2版。
日本海軍は、英米協調論者とされる米内光政・山本五十六らがいながら、なぜ開戦への道を選択したのか。従来の通説に疑問を呈し、日独伊三国同盟締結にいたる海軍の対応を丹念に検証。戦間期の日本海軍像を描き直す。
序章
第一章 「海軍休日」との決別
第二章 ドイツへの傾斜
第三章 蔣介石との対決
第四章 南進への布石
第五章 太平洋上の満洲事変
第六章 三国同盟の戦略
終章 対英米開戦への道
あとがき
巻末資料
補論 戦争計画なき開戦
政府による市場への規制を撤廃し、競争を喚起することによって経済効率を高め、豊かで強い国を作るべきだーー「経済学の祖」アダム・スミスの『国富論』はこのようなメッセージをもつと理解されてきた。しかし、スミスは無条件にそう論じたのであろうか。本書はスミスのもうひとつの著作『道徳感情論』に示された人間観・社会観を通して『国富論』を読み直し。社会の秩序と繁栄に関するひとつの思想体系として再構築する。
ヨーロッパの中央にあって四囲に国境をもつドイツは、隣国とさまざまな軋轢を経験する中で特有の国民感情を醸成してきた。しかも中世以来のアジール(庇護権)の理念は近代以後も呪術的なものを抱え込みながら生き残っている。ヨーロッパ連合が結成され、国境線が事実上の意味を失いつつある現在、その進捗はドイツにどのような変化をもたらすのだろうか。ドイツの誕生から今日にいたる歴史に、「ドイツ的」とは何かを思索する。
「三遊亭円朝の落語通りに書いて見たらどうか」と坪内逍遙に言われた二葉亭四迷は、日本初の言文一致小説『浮雲』を生んだ。「書くことで食べていく」先輩にならった樋口一葉の最晩年は「奇跡の一四ヵ月」と呼ばれた。翻案を芸術に変えた泉鏡花と尾崎紅葉の師弟。新聞小説で国民的人気を得た黒岩涙香と夏目漱石。自然主義の田山花袋と反自然主義の森鴎外。「生活か芸術か」菊池寛と芥川龍之介。12人でたどる近代文学史。