人口150万を数える京都。街を歩けば、どの通りの向こうにも山が見え、川では子どもが遊んでいる。これほど人々と山河が近い大都市は珍しい。そもそも1200年前の遷都時に桓武天皇が「山が襟のように囲んでそびえ、川が帯のようにめぐって流れる自然の要害」であると詔して以来、山と川は都と共に歩んできた。本書は東山・北山・西山の三山、鴨川・桂川・宇治川・琵琶湖疏水、そして市中の川を紹介、その歴史と暮らしとの関わりをたどる。
港湾関係者はもちろん、横浜を、ミナトを愛する人必見の写真集です。港湾関係者以外足を踏み入れることのできない保税地区の現場で、そして港湾で働く人たちの目線で、シャッターを切り続けてきた堀内利通氏と、横浜の港・街・人を「森の観測」と名づけて長年撮り続け、写真集や個展に多数発表している写真家森日出夫氏、二人のカメラが捉えた、横浜港の歴史とその魅力を存分に伝えます。ドイツ装製本を採用し、デザインや装幀にもこだわった保存版!
土佐弁ヒーローともいうべき坂本竜馬(龍馬)をはじめ、今や方言を話す登場人物(方言キャラ)はさまざまなコンテンツには欠かせない。ドラマや映画だけでなく、宝塚の舞台や『ライオンキング』にもユニークな方言キャラが登場。方言女子・方言男子に萌える「方言萌えマンガ」は花盛り。ゆるキャラ界やラップの世界でも方言キャラは活動的である。本書では、「方言キャラ」がこうした多様なコンテンツに現れるその理由と背景を探索する。図版多数掲載。
<書評情報>
『語文』第172輯(日本大学文理学部国文学会 学術誌、2022年3月)
『北九州国文』第49号(福岡県高等学校国語部会 北九州地区部会、2022年3月)
<目次>
はじめに
第1章 「そだねー」と記憶に残る「方言キャラ」
コラム1 記憶に残る「方言キャラ」
第2章 方言ヒーロー、リョウマ見参!
第3章 方言ヒーロー/ヒロインは幕末ものに咲く!
コラム2 そして「寧」は、「方言キャラ」に
第4章 勝海舟はなぜべらんめえキャラなのか
コラム3 初の信長「方言キャラ」小説?--『下天は夢か』
第5章 更新される「ライオンキング」のご当地方言キャラ
第6章 方言キャラ in 宝塚
第7章 メディアミックスと「方言キャラ」--『幕末太陽傳』日活版と宝塚版
コラム4 江戸落語における「方言キャラ」--ニューカマー弁としての「九州弁」
第8章 ヴァーチャル方言とラップは相性がいい!?
コラム5 方言ラップ元祖「俺ら東京さ行ぐだ」から進化形「TSUGARU」まで
第9章 「方言萌え」コンテンツが「ゴールデンタイム」にせり出すまで
コラム6 「方言コスプレ」キャラ in ムラカミ文学
第10章 「方言萌えマンガ」の登場とその行方
コラム7 「テニミュ」から見る新たな第三極「沖縄方言キャラ」
第11章 「方言キャラ」の明日はどっちだ!?
文献一覧
方言コンテンツ・方言キャラ年表
索引(人名・事項/コンテンツ/方言キャラ)
自分の頭の中にいて、冷静で客観的な判断をしてくれる「もうひとりの自分」。それが「メタ認知」だ。この「もうひとりの自分」がもっと活躍すれば、「どうせできない」といったメンタルブロックや、いつも繰り返してしまう過ち、考え方のクセなどを克服して、脳のパフォーマンスを最大限に発揮させることができる! 認知心理学、教育心理学の専門家が指南する、より賢い「頭の使い方」。
序 章
第1章 メタ認知の働き
第2章 頭のよさとメタ認知
第3章 メタ認知で頭を上手に使う
第4章 メタ認知で気持ちを整え、やる気を出す
第5章 メタ認知はこうして育つ
終 章 メタ認知は何のために
戊辰戦争に敗れた会津藩は明治2年、青森県の下北半島や三戸を中心とする地に転封を命ぜられる。7000石たらずの荒野に藩士とその家族1万7000人が流れこんだたため、たちまち飢餓に陥る。疫病の流行、新政府への不満、住民との軋轢など、凄絶な苦難をへて、藩士たちは、あるいは教師となって青森県の教育に貢献し、あるいは近代的な牧場を開いて荒野を沃土に変えた。知られざるもうひとつの明治維新史。
バルセロナを中心にスペイン随一の繁栄を誇るカタルーニャは、かつてイタリアやギリシャまで地中海全域を支配した大帝国だった。建国の父・ギフレ「毛むくじゃら伯」、黄金時代のジャウマ「征服王」や、騎士・錬金術師・怪僧らが地中海せましと活躍する栄光の中世から、長い衰退期と混乱をへながらも再生への努力を続ける現代まで。20世紀初頭のバルセロナの繁栄、スペイン内戦から、21世紀の独立運動までを増補した決定版
大化改新の年に誕生した少女は、五歳のときに祖父が自害し、母が心痛の余り亡くなるという悲劇を体験する。十三歳で叔父の大海人皇子と結婚。有間皇子の謀反や白村江の戦いの後、二十七歳のとき、古代最大の争乱である壬申の乱を夫と共に起こし、弟である大友皇子に勝利する。その後は中央集権化に邁進し、それまで兄弟継承相続であった天皇位を父子継承に転換させる。古代国家のかたちをつくった女帝の素顔とは。
改正介護・育児休業法により、男性育休の取得率公表、「男性版産休制度」の創設など、男性の育児に関する環境は、近年大きく変化している。現代では共働き世帯が70%ちかくになる中、男性育休取得率は13%にとどまっていたが、2023年春から大企業に育休の取得率公表が義務付けられるなど、さらなる法改正により一気に増加が予想される。
しかし男性が育児をするには、様々な問題点が存在し、孤立する父親は少なくない。悩む父親の一部が「男性の産後のうつ」として顕在化している例もある。
本書では、そんな父親たちが抱える悩みの発生源を辿り、今の時点で考えられる解決策、そして今後望まれる社会体制について、産婦人科医および産業医として多くのヒアリング経験を持つ筆者が綴る。
制度変革により「混迷の時代」となっている男性育児分野の「水先案内人」になる、そんな1冊です。
伝統芸能の魅力を次世代につなげる新書シリーズ企画。主に現在30歳前後までの若手歌舞伎役者総勢15名に、芸と役、家、将来についてなどを聞いたインタビュー集です(松也・梅枝・歌昇・萬太郎・巳之助・壱太郎・新悟・右近・廣太郎・種之助・米吉・廣松・隼人・児太郎・橋之助〈年齢順、敬称略〉)。聞き役は元NHKアナウンサーで、伝統芸能をわかりやすく伝える活動を続ける葛西聖司さん。歌舞伎界の将来を担う役者たちの、現在の立ち位置を記録した資料としても有用な書です。カラー口絵では各役者の舞台写真も掲載。
日本における国際政治学の最大の巨人・高坂正堯(1934〜96)。中立志向の理想主義が世を覆う60年代初頭、28歳で論壇デビューした高坂は、日米安保体制を容認、勢力均衡という現実主義から日本のあり方を説く。その後の国際政治の動向は彼の主張を裏付け、確固たる地位を築いた。本書は、高坂の主著、歴代首相のブレーンとしての活動を中心に生涯を辿り、戦後日本の知的潮流、政治とアカデミズムとの関係を明らかにする。
公認心理師のカリキュラムにおける科目「教育・学校心理学」では,「教育現場において生じる問題及びその背景」と「教育現場における心理社会的課題及び必要な支援」を学ぶこととされている。本書では,このカリキュラムに対応したテキストとして,学校現場における子どもの学びを支えるために,また,不登校・いじめ・児童虐待などの様々な課題に向き合い対応するために必要な知見を,事例や具体的方策もまじえてわかりやすく伝える。
日本全国を5つのブロックに分け、フリー・クライミングの好ルートを網羅したガイドブック。
『日本100岩場 3 伊豆甲信』の増補改訂版は2009年5月に初版が刊行され、2010年に第2刷が刊行されたが、その後、2011年秋に日本最大級のボルダリング・エリア「瑞牆山ボルダー」が発表となった。
このたび、クライマーたちの熱い要望に応えてこの人気エリアを収録。さらに各エリアの新ルートを加えることにより、16ページ増のうえ、増補改訂新版として新たに刊行。
日本のフリークライミングのメッカ小川山と、日本を代表するシークリフ・城ヶ崎の2エリアを中心に、最新情報を加えて紹介した内容となっている。
自殺、 いじめ、 登校拒否など、 現代の子供が抱える問題に“人間は神の子、 永遠の生命” の視点から光を当てた画期的な教育論。 ここに現状を打破し、 輝かしい人生を築くための叡智がある。
3年間で延べ4000件以上の不動産投資家とのコンサルを通して分かった、完全遠隔満室経営する方法。
日中戦争に関しては、その終焉から五十年を経て、新事実の発掘や新視角からの研究の深化が今日も続いている。しかし、太平洋戦争については、批判・擁護いずれの立場をとるにせよ、その位置づけが明らかになりつつあるが、日中戦争の全体像への言及は、いまだに十分とはいえない。本書は、勃発の原因、収拾の失敗、太平洋戦争への拡大過程、敗戦に至る状況などを克明にたどる、旧版『日中戦争』の全面改稿版である。
一番身近な天体、月。地球から約38万kmを回る唯一の衛星だ。本書では、月とはどのような天体かという謎に迫る。大きさや成り立ちの有力説など基礎的なことから、地下トンネルの構造など、最新の月探査での発見までを解説。さらには、人類が月利用を進めることを想定し、水や鉱物資源を採掘できるか、エネルギーや食糧はどう確保するかなども詳述。複数の月探査プロジェクトに携わる著者が、わたしたちを月面へと誘う
イングランド、ウェールズ、北アイルランドとともに「イギリス」を構成するスコットランド。一七〇七年の合同法でイングランドと統合しグレートブリテン王国となったが、近年のイギリスのEU離脱に際して独立を模索するなど、今も独自のナショナル・アイデンティティを保つ。ケルト文化、ヒュームやアダム・スミスに代表される啓蒙思想、「地酒」ウイスキー、ゴルフやフットボールなど多様なスコットランドを紹介する。
神仏に罪の有無や正邪を問う裁判ーー神判は、前近代の世界各地で広く見られ、日本では中世、湯起請や鉄火起請が犯罪の犯人捜しに、村落間の境界争いにと多用された。熱湯の中に手を入れ、あるいは焼けた鉄片を握り、火傷の有無で判決が下される過酷な裁判を、なぜ人々は支持したのか。為政者、被疑者、共同体各々の思惑をはかれば、神の名を借りた合理的精神すら見え隠れするーー豊富な事例から当時の人々の心性を読み解く。
天理教、大本、如来教、黒住教、金光教、丸山教……。
近代日本では、個性的な教祖による民衆宗教が数多く生まれた。
それらは、膨張する大日本帝国といかなる関係があり、社会にどのような影響を与えたのかーー。
一九世紀初めから敗戦前後に至る一五〇年のなかで、民衆宗教の信仰、イデオロギー、国内外での布教活動、国家による弾圧、戦争協力などを追う。
その複雑な軌跡からは、もう一つの帝国日本の姿が見えてくる。
まえがき
第1章 民間信仰からの離陸ーー一八〇〇〜六〇年代(1)
1 狐憑きか、神様かーー中山みきと神がかり
2 教祖の来歴ーー天理教・如来教・黒住教・金光教
第2章 教祖たちの思想ーー一八〇〇〜六〇年代(2)
1 心なおしの信仰
2 旧く、新しい神々
3 新しい共同性
4 この世へのまなざし
第3章 近代国家との出会いと葛藤ーー一八六〇〜八〇年代
1 転換期の宗教者たち
2 明治国家による抑圧
3 世俗の秩序を超えて
4 丸山教と「み組」事件
第4章 発展と代償ーー一八八〇〜一九〇〇年代
1 バッシングの嵐
2 飯降伊蔵と憑依の時空間
3 教団の近代化と「おさしづ」
4 大本の登場
5 「筆先」と世紀末の日本
第5章 霊魂をめぐる抗争ーー一九〇〇〜二〇年代(1)
1 大正維新論
2 鎮魂帰神法の思想と実際
3 憑きもの信仰と近代霊学システム
4 再浮上する神の声ーー天理研究会
第6章 神話とナショナリズムーー一九〇〇〜二〇年代(2)
1 「泥海古記」と『霊界物語』の形成
2 共生する神話たち
3 記紀神話への対抗
4 和解と変革の神話としての『霊界物語』
第7章 帝国主義との交錯ーー一九〇〇〜二〇年代(3)
1 天理教の海外布教
2 大本の人類愛善運動
3 植民地朝鮮と民衆宗教
4 国民国家を超える
第8章 総力戦下の弾圧と動員ーー一九三〇〜四〇年代
1 満洲事変と「非常時」
2 大本の民衆宗教ウルトラ・ナショナリズム
3 宗教弾圧の時代
4 一九三〇年代の天理教と「ひのきしん」
5 戦争協力へ
終章 戦後日本と民衆宗教ーー一九四〇〜六〇年代
1 信教の自由がもたらしたもの
2 民衆宗教言説の誕生と戦後大本
3 周縁化された者たちの近代史
あとがき
引用・参照文献
略年表