ウイルスという言葉を知らない人はいないだろう。ただ、実はその定義は曖昧である。目に見えない極小の存在で、生物の細胞内でしか増殖できないため、通常は生命体とはみなされない。それでも、独自のゲノムを有し、突然変異を繰り返す中で、より環境に適した複製子を生成するメカニズムは、生物の進化と瓜二つだ。本書では、最先端の進化生物学を応用し、その謎の正体に迫る。「恐ろしい病原体」というイメージを刷新し、生命観が一変する好著。
全音ピアノ連弾ピース2番 軍隊行進曲 第1番/シューベルト
中国の台頭とアメリカの後退という流れのなか、日本が安全保障で果たすべき責任は重くなっている。しかし日本では憲法第9条を筆頭に、出来上がったしくみを変えるのが容易ではない。何が問題なのか。日米安保条約、憲法第9条、防衛大綱、ガイドライン、NSC(国家安全保障会議)という五大トピックをとりあげ、戦後日本の安全保障の全貌に迫る。現実から遊離しがちな議論を乗り越え、リアルに安全保障を考えるために。
アジア・太平洋戦争による壊滅から、高度成長を経て、1970年代には経済大国化した日本。80年代以降は国際的地位を不動にした。だがバブル崩壊を受け「失われた30年」によって低迷が続く。
豊かにはなったが、所得や地域間格差、世界の“最先端”を行く高齢化、少子化など「課題先進国」でもある。
本書は、この戦後日本の軌跡を描く。特に東アジアとの関係、都市と農村、家族とジェンダーといった大きく変貌した状況に着目。激動の80年をマクロとミクロの両面から描く。
【目 次】
はじめに
序 章 帝国日本の惨状 最末期の戦い
第1章 廃墟からの出発ーー1945〜60年
1 帝国解体による混迷
2 占領と解放ーー日本国憲法制定へ
3 民主化という変革ーー教育・農地・財閥
4 冷戦の翳ーー 独立から60年安保闘争へ
第2章 経済成長と国民統合ーー1960〜72年
1 高度経済成長 60年代の飛躍
2 社会運動の高揚ーーベトナム戦争と全共闘
3 格差の統合・均等化ーー年金・保険・受忍論
4 激変する生活ーー都市化と消費・流通革命
第3章 「豊かさ」の獲得と国際化ーー1972〜89年
1 西欧並みの先進国へーー自民党政権の動揺から安定へ
2 噴出する歴史・社会問題ーー戦争の記憶と女性たち
3 バブルの時代へーー 国際化と向き合う社会
4 豊かさは何をもたらしたか
第4章 グローバル化と平和主義の相剋ーー1989〜2008年
1 世界を覆う民主化ーー問われる帝国日本の過去
2 戦後50年の転換点ーー政治・行政の再編
3 新自由主義という血路ーー小泉改革とその余波
4 つながりを求めてーー災害・事件続発と家族の変容
第5章 動揺する世界、新たな統合ーー2008年〜
1 グローバル化の弊害ーー二度の政権交代と新型コロナ
2 原発事故とデジタル化ーー危機からの新しいつながり
3 老いゆく日本のなかで
おわりに 帝国の歴史を乗り越えて
あとがき
<コラム>
1 プランゲ文庫(日本占領関係資料)/ 2 戦後歴史学/ 3 地域資料のゆくえ/ 4 自分史/ 5 アジア歴史資料センターなど/ 6 オーラルヒストリー/ 7 歴史修正主義
主要参考文献
巻末資料 日本国憲法/サンフランシスコ平和条約/日米安全保障条約/日米相互協力および安全保障条約/日中共同声明/村山談話/安倍談話
戦後史年表
索 引
今求められる工場配電の知識をまとめました
これまで
・1970年 工場配電
・1978年 工場配電 改訂版
・1989年 工場配電 新版
・2000年 最新 工場配電
・2011年 工場配電
と版を重ねてきた工場電気技術者必携書の改訂版。
本書が版を重ねていくうちに、高度経済成長期に多くの工場が建設された時代から、建設された工場設備の老朽化による更新工事が主流となる時代へと変わっていきました。これに伴い、従来の工場電気設備技術に加え、限られた場所、工期でどのように建設・更新工事を行うかが課題となってきています。加えて、熟練技術者の高齢化、人材の空洞化により、十分に技術伝承できないまま、経験の浅い技術者が建設を担当する状況も増えてきています。また、環境対策や災害対策が、より一層求められるようになってきています。
そこで、今回の改訂では、若手・中堅技術者をおもな対象として、現状の工場電気技術者の要求、ベテラン技術者の知識・経験から伝承すべき事項、最新技術・規格・基準等をまとめ、工場配電の現代的なあるべき姿を記載しました。
「これから経験を重ねていく若手エンジニア」をはじめ、「工場における電気を知りたいと思った方」「工場電気設備の新設および更新を計画・設計する方」「電気設備についてちょっと確認したい方」に役に立つようにまとめています。
第1編 計画
第1章 基本計画
第2章 系統計画
第3章 その他留意事項
第2編 系統設計
第1章 電圧
第2章 故障計算
第3章 保護リレーシステム
第4章 機器配置計画
第3編 設備設計
第1章 電力機器
第2章 保安電源設備
第3章 ケーブル・バスダクト
第4章 接地
第4編 運転管理設計
第1章 電力管理
第2章 支援システム
第5編 環境・防災対策設計
第1章 設置環境対策
第2章 災害対策
第6編 施工
第1章 施工計画
第2章 主要工事
第3章 試験・検査
第7編 設備の保全と更新
第1章 設備の保全
第2章 設備の更新
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「三遊亭円朝の落語通りに書いて見たらどうか」と坪内逍遙に言われた二葉亭四迷は、日本初の言文一致小説『浮雲』を生んだ。「書くことで食べていく」先輩にならった樋口一葉の最晩年は「奇跡の一四ヵ月」と呼ばれた。翻案を芸術に変えた泉鏡花と尾崎紅葉の師弟。新聞小説で国民的人気を得た黒岩涙香と夏目漱石。自然主義の田山花袋と反自然主義の森鴎外。「生活か芸術か」菊池寛と芥川龍之介。12人でたどる近代文学史。
現代の政治状況を表現する際に使われる「ポピュリズム」。だが、それが劇場型大衆動員政治を意味するのであれば、日本はすでに戦前期に不幸な経験があった。日露戦争後の日比谷焼き打ち事件に始まり、天皇機関説問題、満洲事変、五・一五事件、ポピュリスト近衛文麿の登場、そして日米開戦へ。普通選挙制と二大政党制はなぜ政党政治の崩壊と戦争という結末に至ったのか。現代への教訓を歴史に学ぶ。
著者は晩年の昭和50年より俳句をつくりはじめ、亡くなる昭和55年夏までに145句つくった。 著者ならではの味わい深い全作品を収録。
すばやくうごく
ゆっくりすすむ
どこにでもある
みたことのないせかい
2016年に絵本作家として鮮烈なデビューを飾った長田真作。その独特な浮遊感と抜群の画力は各方面から注目を集め、連載20周年記念『ONE PIECE magazine』(集英社、2017年7月・8月・9月刊行予定)に「ONE PIECE」スピンオフ絵本を連載するなど、ジャンルを超えて活躍の場を広げています。
「カオス・オペラ」シリーズは、長田真作が本当に描きたかった世界を渾身の力で描ききり、絵本表現の新たな可能性に挑戦した連作です。明晰にして混雑、判明にして曖昧。未知や不思議を求めてやまないあらゆる世代の少年少女に贈る、世界の成り立ちをポップに哲学する「創世記」絵本3部作。ますます多くの人たちが長田真作の才能に注目するであろう2017年夏に、満を持して登場!