札幌農学校生徒は明治24年、新渡戸稲造教授を迎えて学芸会を組織し、雑誌を刊行、論文や詩藻に名文家を輩出した。そのエネルギーを結集して出版されたのが本書である。漢文調のロマンに満ちた名文で農学校の全容を紹介、忽ち全国の青年を虜にし、札幌農学校を一躍天下に知らしめるに至った。明治31年発行『札幌農学校』の覆刻版。