『万葉集』と古代の資料をフィールドにして、民俗学の視点から、律令制社会に生きた人びとの生活の諸相を探り、民族の基層文化を明らかにする。
テーマ別・時代順に配列。新資料をふくむ235点の鮮明な図版とくわしい解説・古代史・考古学・国語国文学・書道史関係者必携の書。古代の日本語とその表記の歩みをたどる待望の木簡資料集。
本書は、承応元年松永貞徳の跋文の付された、寛文3年版行の刊本を底本とし、それに河野記念文化館蔵本で校合した。
高齢化社会への推移、老年期の心理的特徴を踏まえた研究方法や身体的感覚機能から加齢変化の診断および対応。社会生活(家族、友人、活動)の中での関係および生きがい、高齢者の精神疾患や身体的疾患などを捉え、今後の介護・支援に生かす書。
忘れかけている「心」を拾い集めた「言葉」の風景。
民謡詩人・横瀬夜雨のひた向きな生きざまを、中山晋平とのコンビで一世を風靡した抒情詩人・野口雨情の世界を、詩の鑑賞をまじえながら描くー。
報われぬたった一つの恋の幻想を追って、迷宮の螺旋階段を彷徨い続けた果てに、カトリックの神秘主義に魂の安息を得た作家・高橋たか子の壮絶な文学的生の軌跡を辿る。
鏡花と一葉の言語の表層と深層を解明しつつ、近代の“物語”的世界を堀り起こす。