早稲田大学在学中に起業、卒業するや別荘地や住宅地を精力的に開発した堤康次郎。その軌跡は、公務員・会社員などの新中間層の誕生や都市人口の増大と重なる。軽井沢や箱根では別荘地や自動車道を、東京では目白文化村や大泉・国立などの学園都市を開発した。さらに私鉄の経営権を握り、百貨店や化学工業も含めた西武コンツェルンを一代で築くが、事業の本分はまぎれもなく「土地」にあった。厖大な資料から生涯を読み解く。
4年間のコロナ禍を経験し、我々は何を学んだのか。COVID-19と共棲せざるを得ない世界で、政治が果たす役割とは。
光村図書・東京書籍8つの難単元を収録。広島大附属小/附属東雲小発「学習者ファースト」の授業を実現!
偏在するアナキズムという名のベクトル。いかに「思想」としてのアナキズムを保持し得るか。どこまで原理的に、かつ多様に、アナーキーであり続けられるのか。暴力論、運動実践、哲学、人類学、宗教、音楽、映画、フェミニズム、近代日本、さまざまなベクトルが交差するアナキズム研究の現在。
時を越え、呼びかけ、“あなた”に応答する教育人間学へ。“自覚の始まり”をめぐる西田の思想を介し、戦前と戦後、哲学と教育学の境を越える。西田・木村素衞・森昭の対話を緻密な文献考証に基づき再現。ポストモダン教育学として注目される教育人間学を理論的に再構築する、冒険的試み。
三次元計測とSfM/MVSという新たな調査方法による試み。日本列島で数多く造られた古墳の主たる埋葬施設である横穴式石室。最新の記録技術を活用して、横穴式石室の築造に使われた技術を体系的に明らかにし、造墓集団を深掘りしていく。
印米原子力協力協定とは、インドが自国の民生用原子力計画をIAEAの保障措置の下に置く代わりにアメリカが原子力関連輸出を解禁するもの。この協定に至る主要な合意すべてで、圧倒的に国力が勝るアメリカはなぜ、ことごとくインドに譲歩したのか?利害認識、リーダーシップ、国内政治の観点から譲歩の理由を分析し、「戦略的自律」を求めるインド外交のしたたかさを浮かび上がらせる。
大国間競争から見えてくるスリランカ危機の不都合な真実。日本はどう動くべきか?これまでの歴史的経緯と地政学的な枠組みから解釈、四半世紀にわたる筆者独自の分析による一冊!
グローバル時代に問う“おもてなし”の可能性。万葉人の宴、源氏物語にみる平安人の宴、連歌の会席、茶の湯、カラオケと日本のおもてなしの変遷をたどり、老舗企業の接客にその文化の根源と日本人の心性を探る。