上杉謙信の忍び、軒猿に下されたある密命とはー「飛び加藤」こと加藤段三と軒猿の凄絶な戦いを描いた表題作を始め、上杉家家臣・神余小次郎親綱の心の底に迫る『人魚の海』。信長暗殺をたくらむ忍びの悲劇『夜光木』。秀吉の国家統治政策に従事する男が出合う恐怖『家紋狩り』。剣豪・塚原卜伝と謎の刀術使いの戦い『卜伝花斬り』など、歴史小説の旗手が描く、著者の魅力が濃縮された八篇。
ーー己のために行なったことはみな、己の命とともに消え失せる。(中略)わが身のためだけに用いれば、人の命ほど儚く、むなしいものはない。されどそれを他人のために用いれば、己の生には万金にも値する意味が生じよう。(本文より抜粋)
時は天平ーー。
藤原氏が設立した施薬院の仕事に、嫌気が差していた若き官人・蜂田名代だったが、高熱が続いた後、突如熱が下がる不思議な病が次々と発生。
それこそが、都を阿鼻叫喚の事態へと陥らせる“疫神(天然痘)”の前兆であった。
我が身を顧みず、治療に当たる医師たち。しかし混乱に乗じて、病に効くというお札を民に売りつける者も現われて……。
第158回直木賞と第39回吉川英治文学新人賞にWノミネートされた、「天平のパンデミック」を舞台に人間の業を描き切った傑作長編。
解説:安部龍太郎
西陣にある「なごみ植物店」で、「植物の探偵」をしている実菜と、京都府立植物園の新米職員で彼女を慕う神苗が、植物にまつわる謎を解く物語、完結編。
十日間にわたって盛大に催す予定だった北野大茶湯を、豊臣秀吉がわずか一日で中止にした理由とは? 「和の植物の博物館」を作りたいという実菜に、彼女の祖父、ダイゴ種苗社長が出した資金援助の条件は、その真相を探ること。はたして実菜と神苗は答えを見つけられるのか?
実菜と姉・花弥の幼馴染、華道次期家元の雪伸が幼い頃、亡くなった祖父と共に見た、一面赤紫と薄紅に染まった山はどこにあるのか?
中学生のミノルの友達、久美の母の実家から出てきた明治時代の籠。そのなかには布と種と和歌「昼白く 夜には黒き うらみの実 くわくわ言うて ここに納めん」が入っていた。呪いの箱ではないかと恐れる久美の両親。この箱はいったいなんなのか?
でたらめな住所から届いた葡萄とリスが描かれた掛け軸。それを見て妻が涙を流したという。掛け軸の送り主は一体誰か? など、京都の四季を背景に、植物にまつわる謎を描いた優しい連作ミステリー、ついに完結。
文庫書き下ろし。
ペット(家庭動物)、畜産動物、展示動物、実験動物……。わたしちの生活は多くの動物の利用によって成り立っています。しかし、人は動物をモノのように自由に生産・消費・処分していいのでしょうか? 身近なペットである犬・猫とのつきあい方や、動物との共生を目的とする動物愛護管理法を通じて考えます。
[第1章]わたしたちにとっての動物……いっしょにくらす、世話をする/動物園や牧場でふれあう/食や産業で利用する/科学的な研究で支えてもらう [第2章]ペットを取りまく環境……ペットショップの犬や猫はどこからやってくる?/売れなかった犬や猫はどうなるの? 他 [第3章]飼う前に知ろう! 動物愛護管理法……ペットの飼い主になるということ/マイクロチップなどで飼い主を明示する/災害のときにペットの命を守るには 他 [第4章]動物の幸せのためにできること……処分されるペットの数をへらす/動物の幸せについてもっと考えてみよう 他
友人に騙され借金を背負った男が、町で出会った少女に「私を殺し屋にして」と頼まれ……。
母が故郷の橋で再会した、生涯の“想い人”の正体とは……。
病室の窓から男が見たのは、十一歳の時に一目惚れした少女と瓜二つの女の子だった……。
『レオン』『マディソン郡の橋』『小さな恋のメロディ』など名作映画をモチーフに、焼失した映画館と、映画で結ばれた人々に起こる奇跡を、稀代の脚本家が描く感動の連作短篇集。文庫オリジナル。
EU離脱の騒動でいちばん得をしたのはロシア。今後大国として台頭するのか? 山本七平賞を受賞した現地記者が経緯を解説、今後を占う。
「ルルとララ」「なんでも魔女商会」「魔法の庭ものがたり」など、数々のシリーズで大人気のあんびる先生がおくる、女の子と妖精パピーが繰り広げるかわいい幼年童話。▼夏休みもあと残り10日になったある日のこと。ミユは「だれかのために一生懸命にしたこと」というテーマの宿題が終わらなくて頭を抱えていました。ママに相談したミユは、ドールハウスをつくるハルカおばさんのところへ手伝いに行くことにしました。ところが、ミユはおばさんの家の看板に、ちょっとしたいたずらをしてしまいました。すると、パピーという妖精から、ドレッサーの注文が届いてしまったのです。▼ハルカおばさんがドレッサーをつくり、ミユは妖精パピーの家へ届けることになりました。道の途中でミユがふたごのシラカバの間を通りぬけると、ドールハウスの人形のように、ミユのからだは小さくなってしまいました。そして、ミユが出会った妖精パピーは……?
ただ漫然と映画を見ていませんか? 本書は、「映画の見方」を教える本です。数百名以上の大学生を感動の渦に巻き込んだ「日本一わかりやすい映画講師」が、鑑賞にあたって知るべき事前知識から、撮影テクニック、場面展開、シーンの「意味付け」に至るまで、『東京物語』『ボヘミアンラプソディ』など不朽の名作を題材にして、映画を学びに変える鑑賞法を講義形式で解説します。
本書がめざすのは「能力の底上げ」。作品のメッセージが手に取るようにわかるようになれば、感性が磨かれ、教養を深めることができます。映画を意識的に見ることで、人間としての魅力や人生の向上にもつながります。ネット動画をついダラダラ見てしまう方、口コミや評判をもとにコンテンツを享受しているような方にこそ、自分を変えるきっかけにもなる一冊です。
さらに、「何からみればいいの?」という人に向けて、洋画・邦画合わせて200以上のおすすめ作品を紹介。
戦国乱世の時代、闘っていたのは男だけではない。女性もまた、女性の戦(いくさ)を闘わねばならなかったーー本書は、戦国の女性を主人公にした司馬作品六篇を収録したオリジナル編集の短篇小説集である。▼豊臣秀吉の正室として位人臣を極め、夫の死後は二人で築いた豊臣家の行く末を決定づけた北ノ政所。兄・秀吉の思惑によって結婚のみならず離婚さえも強いられ、一生を翻弄され続けたが、その生涯を沈黙で染め抜いた秀吉の妹・旭姫。夫・細川忠興の異常な嫉妬によってがんじがらめの束縛を受けながら、毅然として己を貫き、関ケ原の折に最期を迎えたたま(ガラシャ)。▼このほか、変わり者の侍大将・渡辺勘兵衛に思いを寄せる藤堂家小姓頭の妻・由紀の慕情や、一夜の出会いを大切に抱き続けて生きようとする小若の純情、さらには夫を猛烈に働かせて財を築いた遊び好きの妻・小梅と、戦乱のなかに咲いた女性たちの人生を浮かび上がらせた珠玉の短篇集である。
●女は遊べ物語 ●北ノ政所 ●侍大将の胸毛 ●胡桃に酒 ●一夜官女 ●駿河御前
世代を超えて愛され続ける「10ぴきのかえる」シリーズ、秋の読み聞かせにぴったりの1冊!▼秋が近づいた夜のこと。ひょうたん沼では、10ぴきのかえるがお月見を心待ちにしています。みんなでお月見をするために、うしがえるさんやけろこちゃんに、招待状を出しました。▼そして、いよいよお月見の日。今年は、10ぴきのかえるがすすきのはらに、すすきを取りに行くことになりました。ばったに道案内をしてもらい、すすきのはらに到着! 10ぴきのかえるは、みんなで協力して、一生懸命すすきをとりました。▼ところが、帰り道のこと……。みんなですすきをかついでいると、なんとっ、まちがえるがお昼寝中のへびのしっぽを踏んでしまったのです。にげろ、にげろ、けろ、けろ、けろ! 10ぴきのかえるは、へびから逃げようとみんなで力を合わせます!▼すすきを飾り、お月様にお団子をおそなえするーー元気なお話のなかから秋の風習が伝わる絵本。
◆「みんな仲良く」という呪縛から逃れよ、「自分の軸」を持てば消耗しない……
◇橋下徹氏が対人関係・メンタルに悩む現代人に、その要諦を説く!
◆読めばモヤモヤがすっきり消える「人間関係に悩まない生き方」のススメ
かつて38歳で大阪府知事、42歳で大阪市長に就任し、
4万8000人の長として、大阪府の財政再建や都構想住民投票実施など、
前人未到の改革を数々成し遂げてきた橋下徹氏。
そんな橋下氏は、「現代人は目の前の人間関係にとらわれすぎだ」と言う。
かくいう橋下氏自身「人間関係を築くのは得意な方ではない」と語るも、
それでもこれだけの結果を出せた秘訣が「折れない心」にあると言う。
しかし、橋下氏の考える「折れない心」とは、普通の人とは一味違う。
それは、「これが個性だ」と胸を張って言える「自分の軸」を持つこと。
この「自分の軸」さえあれば、むやみに他人に振り回されたり、
大衆に迎合して消耗したりすることはなくなる、と語る。
そこで本書では、橋下氏がこれまでの人生を振り返って見出した、
「折れない心=自分の確固たる軸を見つける方法」を大公開。
「他人とのズレを怖がるな。むしろチャンス」「持論を語れば自分の軸が見えてくる」など、
世間の同調圧力に屈することなく、自分を貫くための視点・考え方が身につく1冊!
はじめに
〇「みんな仲良く」という呪縛から逃れよ
〇人間関係を気にせず生きるには、どうすればいいか?
〇他人に振り回されず「組織の中で自らを貫く要諦」
第1章 他人と異なることを恐れないーー「ズレ」はむしろチャンスだ
〇ズレが生んだ「スピードの橋下」という絶対的価値
〇僕がどれだけ批判を受けても平気なワケ
〇心理的安全性とは「皆がズレを恐れず、ツッコめる組織」
第2章 人間関係は「ドライとウェット」のバランスで考える
〇「ドライな論理性」と「ウェットな人間関係」を使い分けよ
〇ドライ人間の僕が、なぜウェットな政治の世界でリーダーとなれたか
〇「ウェットな世論」に流されるな
第3章 橋下流「持論のすすめ」--自分の軸を見出す発信法
〇情報社会の“奴隷”にならないために「持論」を述べよ
〇ただの“情報”と「持論」の違いとは
〇何より「個性」を重視した石原慎太郎さん
第4章 ズレを見抜き、持論を生み出す「情報収集術」
〇持論を生み出すには「質」と「量」の両方が大事
〇「新聞と対話する」五大紙クリッピング法
〇個性=「持論の特徴性×知識・情報量」
第5章 組織を生き抜き、チームを活かす極意ーー「見えない掟」を見抜く
〇子ども時代の喧嘩から学んだこと
〇「見えない掟」を見誤れば、能力は高くても失敗する
〇「ジャイアン的権力」に従ってもいいが、媚びてはいけない
【特集】強く、前向きに生きるヒントが満載 現代女性の必読小説【新連載】諸田玲子、下村敦史【連載小説】蒼月海里「怪談喫茶ニライカナイ2」/村山早紀「桜風堂夢ものがたり」/中山七里「越境刑事」/宮部みゆき「きたきた捕物帖」ほか
仕事熱心で頑張り屋のあなた。でもホントは「すごい!」と言われたくて無理しているだけでは? 褒められないと勝手に傷つき他人を憎む。それがストレスで疲れても不安でおちおち休めない。▼些細なことが不満で心はいつもモヤモヤ、毎日が楽しくない不幸な人たち。「私だけがつらい」と被害者意識ばかりが募り、ついにはなにもかもめんどうになって、うつになる。イヤなことでも前向きに考えられる人とくらべて、どこが違うのか?▼他人と張り合うのはやめて素の自分を出してみよう。それを認めてくれるのが真の味方である。▼【うつになりやすい人はこんな人】仕事熱心に見えるが、心の底では怠けていたい/他人が褒められると、自分が拒絶されたように感じてしまう/「他人を見返したい」という恨みが行動の動機になっている/過去の悩みや思い出をいつまでも忘れられない/心から好きな人がいないから、だれが嫌いかもわからない/寝ようと意識しすぎて不眠症
養老孟司氏、推薦! 荒俣宏氏、推薦!▼河川行政に長年携わり、日本全国の「地形」を熟知する著者が、歴史の専門家にはない独自の視点(=インフラからの視点)で日本史のさまざまな謎を解き明かしていく。▼◎なぜ京都が都になったか──都市繁栄の絶対条件▼◎元寇が失敗に終わった本当の理由とは何か──日本の危機を救った「泥の土地」▼◎なぜ信長は比叡山延暦寺を焼き討ちしたか──地形が示すその本当の理由▼◎関ヶ原勝利後、なぜ家康はすぐ江戸に戻ったか──巨大な敵とのもう一つの戦い▼◎赤穂浪士の討ち入りはなぜ成功したか──徳川幕府百年の復讐▼◎なぜ吉原遊郭は移転したのか──ある江戸治水物語▼◎なぜ江戸無血開城が実現したか──船が形成した日本人の一体感「地形」を見直すと、まったく新しい歴史が見えてくる!▼歴史に対する固定観念がひっくり返る知的興奮と、ミステリーの謎解きのような快感を同時に味わえる1冊。▼『土地の文明』『幸運な文明』を改題し、再編集。
出会った瞬間に「この人だ!」と感じて、結婚を決意した人。長い交際の後、「やはりこの人だ」と気づいて結婚した人。また、十数年以上も交際を続けてきて結婚をしたのに、半月で別れてしまった人……。いったい「運命の人」とは、どんな人のことをいうのでしょうか? その人は、今どこにいるのでしょうか? スピリチュアルな概念を駆使しながら、人間関係の仕組みを考察した、最先端の人間関係論。
月刊誌『PHP』で掲載された年配著者の人気記事を書籍化した第二弾。悩みや不安に負けず、年を重ねるのが楽しくなる一冊。
東大寺、平城宮跡、法隆寺などの世界遺産や国宝、鹿と遊べる奈良公園。修学旅行で訪ねたいスポット、おすすめコースをテーマ別に紹介。
家にいる時間がとても長いから、よくいる場所からの眺めも大事にしています。花や雑貨をしつらえたり、クッションカバーを作って季節の色に合わせてみたり。見慣れた雑貨も、飾りかた次第で雰囲気が変わって見えるから、好み通りに飾れたら、ほんのりうれしくて。家で過ごす毎日の、いい気分転換になっています。
(本文より抜粋)
家族、食事、習慣、装い、眺め、香り……。
積み重ねてきた、なんでもない暮らしの「かけら」を大切に。
ていねいな暮らしと気持ちを綴るフォトエッセイ。
内田彩仍さんの初の文庫。
文庫版オリジナルのエッセイ&写真も掲載。
【目次】
1章 好きな暮らしの整えかた
2章 いつもの気持ちの整えかた
3章 家族で囲む食卓
4章 私らしく装うこと
5章 人と重ねる時間
試験範囲の確認にとどまらないPHPへの理解を深める公式資格教科書!PHPの基本文法、データベースの操作、PHP開発の基礎知識からしっかり解説。クッキー、ファイル処理、XML、オブジェクト指向など、Webアプリケーション開発に役立つ応用知識の解説も充実。
「変われない日本」をいかにして変えるのかーー。本書は、社会や経済、政治のこれからについて、独立した立場から研究・提言を続ける政策シンクタンクの鹿島平和研究所とPHP総研が共同で進めてきた「新時代ビジョン研究会」の活動をまとめたものである。日本がどのような時代認識の下で、どのような社会を目指すのか、そのためにいかなる変革が求められるのか。20世紀末以降の日本が必要な変革を遂げられずにいるのはどうしてか、日本が新しい時代を築くべく変革を遂げるには何が必要なのか。経営者や学者、アーティスト、改革を実践する自治体の首長ほか先駆者17人と対話を行ない、検討を重ねた末に見えてきた「楕円型社会」という新しいビジョン。私たちはいま傍観者ではなく、1人の実践者、「日本」というチームのメンバーとして新時代へと踏み出すドアの前に立っている。願わくばこの本が、志あるみなさんとともに考え、ともに動く呼び水になることを。