巨大な生命への遠い憧憬。灼熱の半島、それをとりまく豊饒の海。大洋の生命に魅せられたナチュラリストが綴る巨鯨シロナガスクジラを求める旅の記憶。
酩醸地、パブ、地ビール…。うまいものは、ここにある。ビール博士のたしかな知識で、世界のビールを味わう本。
フランス世紀末の象徴派詩人ピエエル・ルイスが、紀元前のギリシャに女流詩人ビリチスを想定して、その愛怨の生を艶麗に歌わしめた長篇詩『ビリチスの歌』。絢爛たる才に恵まれた早熟の詩人ルイスが24歳の時、古代ギリシャ語からの翻訳といつわって発表したしたたるような官能と華麗な詩篇の鈴木信太郎による名訳。ファスケル版挿画160点を入れて贈る。
75点のモノクローム図版と40点のカラー図版は、読者にマネの作品の華麗な世界をながめる機会を提供することでしょう。
社会科学の新しい領野を切り拓いたブルデュー理論における、構造主義批判、象徴権力論、言語交換のエコノミー論、プラチック生成理論、ディスタンクシオン感覚論等を総合的視野のもとに跡づけることで、ブルデュー社会学の全体像と可能性を示す。
ローマの共和政末期に、政治家・弁論家・哲学者として重要な役割を演じたキケロは、ヘレニズムの知性と精神をも自ら体現し後代に伝えて、西洋思想の形成に多大の影響を与えた。その生いたちから毅然たる死に至るまでの劇的生涯を語り、その人と思想を見事に浮き彫りにする、本邦初刊のキケロ評伝。
自分の作品や記憶に残る映画について、技法的なことから時代と人を見つめる「作者の心」までを語った講演・インタビュー集。
’92年Aujourd’hui〔現代〕賞受賞作。21世紀、世界は、民主主義も、繁栄も平和もない、きわめて危険な時代になるだろう。
ユミットは、まもなくわれわれを支配する。「最後の警告」を記した手紙、全世界に先駆け衝撃の公開。トップレベルの宇宙物理学者による徹底解析。-待望の書き下ろし。