十三歳の祇園の舞妓、千恵とお民が舞妓の店出しの日、巽橋の上でどちらが祇園一の舞妓になるのか対峙するところから物語は始まる。二人は京都を代表する粟田焼の窯元・錦光山宗兵衛を巡って争い、思いもよらぬ運命の糸にもてあそばれて変遷を繰り広げていく。また、サブタイトルが『京都粟田焼窯元 錦光山宗兵衛外伝』とあるように、欧米で一世を風靡したジャポニスムが終焉した中で粟田焼の近代化に苦闘する七代錦光山宗兵衛の姿が描かれる。具体的には宗兵衛は明治33年のパリ万博視察にでかけ、アール・ヌーヴォー様式が全盛を迎えていることに衝撃を受け、後に帝室技芸員(当時の人間国宝)になった諏訪蘇山らと窯変技法の開発に取り組む。その過程で諏訪蘇山の武勇伝や洋画家の浅井忠などのデザイン改革の取り組みや錦光山内部の対立などが描かれる。このように本書は、幕末から昭和初期にいたる京都の窯業地・粟田と祇園を舞台として、粟田焼・京薩摩の窯元・七代錦光山宗兵衛の京焼近代化への苦闘、その栄光と挫折を縦糸とし、宗兵衛を取り巻く祇園の女たちや家族の愛と確執の人間模様を横糸として描いた、壮大な歴史ロマン小説である。一読すれば、一風変わった『粟田、色絵恋模様』という題名の秘密が明らかになる。
目次
第一章 宗兵衛と二人の女
第二章 宗兵衛、パリ万博へ
第三章 宗兵衛、粟田のアール・ヌーヴォーへ
第四章 別離 千恵と雄二
第五章 祇園の女たち
第六章 雄二と錦光山家の人々
第七章 巨星 墜つ
第八章 粟田 ロータス・ランド
あとがき
都市の強靱化には、地震に強いライフラインが必須である。本書では特にパイプラインの耐震設計法を包括的に論じる。設計式の理論的背景や解析精度についても詳述。
シリーズ累計40万部突破
崇徳院伝説の謎と、
歴史学者殺害事件の真相に迫る
『邪馬台国はどこですか?』シリーズ初長編
星城大学の研究者早乙女静香はバー〈スリーバレー〉でライターの宮田六郎と知り合った。歴史談義で角突き合わせるだけの関係だったが、どうしたわけか共に京都を旅する成り行きに。ところが、観光と洒落込む間もなく彼らの知人が次々と奇禍に遭い、被害者との接点に注目した警察は二人を追及しはじめる。事件を解明すべく奔走する宮田と静香。歴史上の謎に通じるその真相とは?
(初版時タイトル『崇徳院を追いかけて』を改題)
里山には「持続可能性の実現に向けたSDGs」を超越するためのヒントが数多くあります。しかしながら今や、里山は、様々な意味で、危機に瀕してもいます。そこであなたも、世界や自然環境、地域や人を、未来に繋ぐため、ことをはじめてみませんか?ことをはじめるなんて…と思っている皆様、とにかく本書を手にしたら、里山へゴーゴー!サイコー(最高)!さぁいこう!きっと、あなたの大好きな里山が見つかるはず。
大ヒット商品“スライスようかん”でおなじみの220年続く老舗和菓子屋初のレシピ集。スライスようかんはもちろん、店秘伝の定番菓子から、シフォンやパイなどの洋菓子、小豆の皮や煮汁を使ったサスティナブルなお菓子まで、手作りあんこの魅力がいっぱい。
京都駅からはじまり、金閣寺、三十三間堂、清水寺など定番のスポットはもちろん、京都の味や文化を英語でどう言うかなど、京都出身の著者が、京都の魅力を100%伝えるための簡単な英語フレーズを紹介します。
名画と名品で親しむ京都の季節行事と風景
くらしに自然をたくみに採り入れ、芸術の中で自然をさまざまに表現してきた京都の人びと。
季節ごとの行事を重んじ、大切に伝えてきた京の二十四節気を、国立京都近代美術館所蔵の名品でたどる。
「残雪」(秋野不矩)、「桜蝶図平皿」(並河靖之)、「夜桜之図」(村上華岳)、「螺鈿瓜形棗」(黒田辰秋)、
「虹を見る」(上村松園)をはじめとする約350点を掲載。
コンコンチキチン、コンチキチン??7月に入ってこの特徴的な囃子の音が四条界隈に響き出すと、
祇園祭の幕開けです。平安時代から疫病退散を祈るために行われている八坂神社の祭礼で、
一ヶ月にわたってさまざまな神事が執り行われます。(晩夏より 文・筧菜奈子)
筧菜奈子(かけいななこ)
1986年生まれ。多摩美術大学美術学部彫刻学科退学。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。現在、同大学院博士後期課程在籍。専門は現代美術史、装飾史。研究のほか、イラスト執筆やデザイン提供など幅広い領域で活動している。主な著書に『めくるめく現代アート』(フィルムアート社)『日本の文様 解剖図鑑』(エクスナレッジ)など。
歴史的な蓄積をもち文化史的にも大きな位置を占める京都.中世以来の関係性がいかに近世へと展開したのか,
人と物資が行き交う結節点としての都市の実態を明らかにする.公家・寺社,町人たちの活動する空間と,交錯する諸身分の一体的編成による都市支配秩序の形成を描く.
戦前から高度成長期までの貴重な200余点の写真とくわしい解説で、京都の小学校の歴史がよくわかります。明治維新後、日本が短期間で欧米列強にキャッチアップした一因として日本の高い教育水準があったと言われています。なかでも当時の京都は初等教育の充実に力を注ぎ、地域の協力を得ながら、特異な発展をとげました。そんな京都の小学校の歴史を、学校歴史博物館や市内の小学校が所蔵するたくさんの写真と、わかりやすい解説でご紹介します。
建築家だからこそ見える、微地形の息づかい。建物も見える1/2000の地形模型で見る世界遺産の「境内」の微地形。境内と奥山の関係、庭園のデザインや必然性が一目瞭然に!
「源氏物語」「平家物語」「明月記」など古典の舞台を追想しながら往時の遺跡を訪ね都大路に漂う王朝ロマンの余薫を偲ぶー。
歴史や伝承を学んで楽しい、仏像や建築の美しさに感動、御朱印を集めてうれしい。知的好寄心を満たして心身健やかにと願う御朱印ガイド。
1933年、公立の美術館として全国で2番目に設立された、歴史のある京都市美術館。
日本の近代美術を代表する日本画を中心に、洋画、工芸、版画、彫刻、書まで
美術の各分野を網羅する所蔵品は3700点を超える。
本著では、収蔵品の中から珠玉の100点を厳選して掲載。
京都画壇を代表する竹内栖鳳や、美人画で知られる上村松園の作品など。
古都京都にある、世界遺産に登録された有名寺院から記念館などの施設まで、寺社仏閣、見どころ、さらに食やみやげ物の老舗や有名店も含めて約1000軒を紹介する、京都の完全案内本が登場。各寺社の歴史や宝物を含めた詳細な解説に加え、できるだけ多くの写真を使用している。また、寺社仏閣の見方や歴史、美術史などの解説も。京都の古都観光には必携の一冊。
紅葉美しい東福寺を取材で訪れた茶屋次郎。だが同行していた地元出版社の美人編集者原口奈波が突如姿を消した。彼女の行方を追うと、兄の壮亮と彼の恋人だった石津紀世も数年前に失踪していることが判明する。その矢先、紀世の妹真海の絞殺死体が鴨川に浮かんだ。三人の失踪との関わりは?先斗町、鞍馬寺、果ては天橋立と、縦横無尽に探る茶屋の前に現れる古都の闇とはー。
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