◆本号は、『社会保障法研究』の創刊から20号となる節目として、21号と併せて、同時刊行◆
本号には、「20号記念座談会」を掲載。加えて、「特集 社会保障の新構想ーベーシックインカム構想を契機に」として、社会保障法学の枠を超え、広く充実の論稿を掲載。「立法過程研究」は、「生活困窮者自立支援法等の一部を改正する法律」を掲載。研究から実務まで幅広く有用の学術雑誌。
『社会保障法研究 第20号』
岩村正彦・菊池馨実 編集
【目 次】
◆「社会保障法研究」20号記念座談会◆
「社会保障法研究」と社会保障法学の過去・現在・未来
〔岩村正彦・菊池馨実・嵩さやか・新田秀樹・福島豪・石田道彦〕
1 はじめに
2 「社会保障法研究」創刊号(2011年5月)を読む
3 「社会保障法研究」の歩み
4 社会保障法学と「社会保障法研究」の今後
5 おわりに
◆特集 社会保障の新構想ーベーシックインカム構想を契機に◆
◇社会保障法学と全体構想ー特集の趣旨を兼ねて〔菊池馨実〕
◇ベーシック・インカムと社会保障法ー権利論からの考察〔秋元美世〕
1 はじめに
2 法的権利と政策
3 権利としてのBIの可能性
4 所得保障制度としてのBIの固有の意義
5 おわりに
◇ベーシックサービス論ーふたつの「生」を保障するライフセキュリティの時代へ〔井手英策〕
I 格差是正論の陥穽
2 UBSをめぐるふたつの問題点
3 おわりにーライフセキュリティが満たす承認欲求
◇20世紀型福祉国家の終焉とベーシックアセット〔宮本太郎〕
1 はじめに
2 ケインズ・ベヴァリッジ型福祉国家の隘路
3 新たなセーフティネットとしてのベーシックアセット
4 日本の福祉政策とベーシックアセット
5 むすびにかえて
◆立法過程研究◆
◇居住支援強化等のための生活困窮者自立支援制度及び生活保護制度の見直しについてー「生活困窮者自立支援法等の一部を改正する法律」の立法過程〔石原珠代・金崎由莉子・杉本聡子〕
1 本稿の目的
2 検討経過
3 改正法の概要
4 国会審議の状況
5 終わりに
自然現象を善政か失政かのバロメーターとし、権力者に対する圧力としても機能させた儒教。地震は仏や菩薩の神通力による「吉祥」であると説き、人びとをなぐさめる仏教。イスラームやキリスト教などの一神教が、災害を神の意思のあらわれとしていることで、信者は苦難を受け入れ、団結して復興に向かうことができた。
近代朝鮮では日本の植民地支配を「天変地異」と見なし、琉球(沖縄)では、台風だけでなく軍隊なども海からの「来訪者」として受け止め、災厄を幸福へとかえる営みを続けてきた。
本書では、歴史・宗教・地域研究者9名が、アジア各地でこうした「天変地異」がどのように語られてきたかをひもとき、いま、自然災害にどう向き合うかを考えるきっかけを提供する。
第一部 宗教と天変地異
失政が天変地異を招くーー儒教(串田久治)
「大地震動」は吉祥ーー仏教(邢東風)
地震は神の徴か?--イスラームの信仰と災害(青山亨)
コラム 天変地異におけるキリスト教の預言と希望(一色哲)
第二部 王権と天変地異
「日本」の誕生と疫病の発生(細井浩志)
朝鮮における天変地異と予言ーー讖緯書『鄭鑑録』に描かれたユートピア(佐々充昭)
沸騰する南海北山ーースルタンの出番か(深見純生)
コラム 災異説から予言へ(串田久治)
第三部 外来者と天変地異
《琉球─沖縄》における海上からの「来訪者」と天変地異の「記憶」
ーーウルマ島とニライカナイをめぐって(一色哲)
植民地支配は天変地異に代わるものだったのかーー近代朝鮮での王朝交替予言の変容(青野正明)
天変地異は天子の責任か?--康煕帝の地震観とヨーロッパの科学知識(辻高広)
コラム インドネシアの外来者 ジョヨボヨの伝説(青山亨)
座談会 天変地異はどう語られてきたか? --天変地異の両義性
ノーベル賞物理学者が原子力を中心に科学の「原罪」を説き、進むべき道を模索する。
3名の解答のフローを秒単位で再現!手の内、明かします。
本書は、市民と直接対話される自治体職員の方や学校の先生、地域のリーダーとして活動されている方々のために、これらの放射線リスクコミュニケーションに必要なテーマを厳選し、各テーマについて、平易でなおかつ科学性を維持した解説と図説を使ってまとめました。加えて、科学的な情報を伝える上で何が問題であったか、これから何が必要なのかを座談会形式でまとめました。
◉<b>山極壽一氏(京都大学総長)推薦</b>
「環境××学」というような,環境の文字を冠した研究が流行する昨今,自分たちこそ体を張って<環境マインド>を育んできたと自負する人たちがいます。かつての衛生工学の流れをくむ,環境工学者たちです。文字通り「生を衛る」(いのちをまもる)学問として誕生し,時には,危険な物質を垂れ流す者たちと身を張って闘いながら,安全・安心な社会基盤を作ってきた人々です。中でも京都大学の環境工学は,大気・水問題から放射能汚染まで,すべての環境問題を扱える,唯一無二の研究・教育システムを作り上げました。机上で,評論家的に環境を論じるのではない,現場で問題と格闘し解決の術を探ってきた科学者たちの心意気を,この本から掴んでください。
依存症、自傷・自殺等、多様な当事者の心理をどう理解し関わるか。大好評を博した『こころの科学』特別企画に新稿を加え書籍化。
1 助けを求められない心理
2 子どもとかかわる現場から
3 医療の現場から
4 福祉・心理臨床の現場から
5 民間支援団体の活動から
座談会
「依存」のススメーー援助希求を超えて
………岩室紳也×熊谷晋一郎×松本俊彦
最近、耳にしなくなった「暦」ですが、日本に伝来したのは欽明天皇一四年(五五三年)、天皇が朝鮮半島の百済に暦博士・暦法などを要請したことによります。暦は「観象授時【かんしょうじゅじ】」といって、皇帝(天皇)が天体を観測して民に与えてきたものだったんです。
三嶋暦は、京から離れた伊豆国(流刑地であった)に本拠地をもったこともあり、権力(京・天皇)とは距離を置いた暦だったようです。織田信長、北条氏政、徳川家康らは関東圏で三嶋暦を採用しました。江戸幕府が三嶋暦を使用することになった基盤を彼らがつくったわけですが、それは三嶋暦の歴史の古さと優れた点が認められたからです。
この三嶋暦をつくったのが、伊豆国一宮である三嶋大社の下社家として仕えた、三嶋暦師の「河合家」(現在、第五三代)です。河合家は平安時代から明治一六年までの千余年の間、暦をつくり続けてきました。本書ではその歴史を、三嶋暦の会のメンバーが楽しく解説しています。
暦の楽しみ方は、歴史ロマンにのみあるわけではありません。天保一五年の暦を読み、江戸時代の人びとの生活を想像すると、「え!?」と思うことにたびたび出くわします。たとえば爪を切るのでも、「丑の日には手の爪を、寅の日には足の爪を切る」と書かれています。江戸の人びとは、朝起きて?をまず読み、その日にやることを決めたり、やりたかったことができなくて嘆いたりしていたのかもしれません。
さて、タイトルにある「せせらぎのまち」についてですが、三島といえばまず「湧水」です。もちろん、これ以外にも様々な顔をもつ三島市ですが、特筆したいのが「市民の力」です。三島で活躍している二〇歳代、三〇歳代の五人の若者に「座談会」というかたちで登場していただきました。三嶋暦を取り入れての様々な活動の記録を読んでいると、三島というまちの可能性の大きさを感じます。(すずき・たつこ 三嶋暦の会会員)
近年、インフラの老朽化危機が社会問題となっています。人手や財源の不足で老朽化した全ての施設を更新・補修するのは難しく、不具合が生じてから修繕する「事後保全」に陥るインフラが増えきました。点検、診断、措置、記録に至るメンテナンスサイクルを適切に回し、予防保全型の維持管理に転換することが求められています。2025年1月に埼玉県八潮市で起こった道路陥没は下水道管の老朽化が要因の一つと推測されており、忍び寄る「インフラ危機」への対応は待ったなしといえます。
そういった状況のなか、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期では、新技術を実務に活用する状態を指す社会実装を進めています。特徴は、生産性100倍などの目標に向けて、維持管理サイクルの「超高速化」に向けて様々な新技術を投入する点。さらに、大手企業やスタートアップ、高速道路会社、小規模自治体など、多様な主体が参画し、100社以上の機関の協力を得て各地の実際のインフラで新技術の実証を進めている点も珍しいといえます。
本書籍では、SIPのプロジェクトを取り仕切る東京大学の石田哲也先生と日本大学の岩城一郎先生の協力の下、こうした最新のインフラメンテナンス事例を紹介しています。実務に携わるインフラ管理者や補修・補強の設計に関わる建設コンサルタント会社、それから工事に携わる建設会社はもちろんのこと、老朽化問題に関心を寄せる一般のビジネスパーソンにぜひ読んでいただきたいです。
はじめに
第1章 プロローグ
1-1 今求められるインフラメンテナンスの大転換
1-2 我々の目指す社会実装
1-3社会実装のボトルネック
第2章 5大ニーズ・床版
2-1 コンセッション契約を生かした床版維持管理の革新
2-2 仙岩道路から考える技術のパッケージ化
第3章 5大ニーズ・塩害
3-1レーザー技術でコンクリート表層の損傷を見る
3-2 妙高大橋旧橋で進んだ安全性の評価
3-3 日本有数の塩害環境にあるK橋での技術見本市
第4章 5大ニーズ・舗装
4-1 持続可能な道路へ -未来志向の舗装マネジメントー
第5章 5大ニーズ・新材料・新工法
5-1 施工現場が待ち望む本命・本丸の省人化
5-2 新材料の活用がもたらす未来
5-3 革新的要素技術のパッケージ化がもたらす未来
第6章 5大ニーズ・小規模自治体
6-1 デジタル技術を活用した橋のセルフメンテナンス
6-2 小規模自治体での事後保全から予防保全への転換
第7章 その他の重要ニーズ
7-1 見えないインフラ内部を四次元透視
7-2 インフラヘルス革命
7-3 水道管の劣化を掘らずに予測
第8章インフラメンテの社会実装
8-1 自治体の橋梁メンテナンスの新しいスキーム
8-2 インフラメンテナンス技術の社会実装
8-3 インフラメンテにおけるマネジメントの課題
8-4 ちょうどいい道具、ちょうどいいインフラ
第9章 若手座談会
9-1 建設インフラメンテナンスの仕事を次世代に
技術カタログ
おわりに
特集1・SDレビュー2018入選作品を審査員の講評とともに紹介/特集2・近代の終焉と新時代の黎明期をかけ渡すリノベーション的建築理論
■特集1■SDレビュー2018受賞作の発表と入選作品の審査評
審査総評:千葉学「建築的思考の強度と深度」/江尻憲泰「建築の実現化の難しさ」/平田晃久「新しい混成系の予感」
入選14作品:秋吉浩気/香川翔勲+佐倉弘祐+高木秀太+藤井章弘+筒井伸/神谷勇机+石川翔一/栗原健太郎+岩月美穂/坂牛卓+宮晶子+中川宏文+飯塚るり子+甲津多聞/佐野健太/塩崎太伸+小林佐絵子/高池葉子+尾野克矩+草野佑+浜田英明/武田清明/塚田修大/中川純+池原靖史+満田衛資/西倉美祝+石原隆裕+中村義人/藤原徹平/山田智彦+廣瀬哲史+森本清史+田端由香
審査員による作品講評/鹿島賞・朝倉賞・SD賞・奨励賞受賞作品の発表/展評・原田真宏「計画から対話へ。その先、向かうところ。」/京都展レビュー/SDレビュー2018データ(得票のあった作受付番号発表、ほか)
■特集2■エンバイロンメントタル・ファイン・チューニング ポスト近代/リノベーション/寛容と愛着
企画編集:海法圭+佐々木高之+佐藤研吾+常山未央
協力:加藤耕一 乾久美子 能作文徳
人口が減少する現代日本においてリノベーション建築の隆盛は必然的である。新築と改修の二項対立を超えた現代の設計論を構築する概念として、4名の若手建築家がリノベーションを掘り下げる。ゲストに建築家の乾久美子、能作文徳と歴史家の加藤耕一市を迎えた座談会では、「物質性」「他者との対話」「弱いプログラム」というキーワードが浮かび上がった。
座談会:「リノベーションへの希望 物質性、そして愛着のデザイン」(加藤耕一+企画編集者)/「他者との対話とつくる寛容な建築」(乾久美子+能作文徳+企画編集者)
■TOPICS■[特別記事]銀座ジャック再び!-都市のアクティビティ 撮影・日本建築写真家協会 文・竹沢えり子、泉麻人/完成作品レビュー:冨永美保+伊藤孝仁「真鶴出版2号店」(SDレビュー2017入選)評・能作文徳 金野千恵「幼・老・食の堂」(同2016鹿島賞)評・能作淳平/書評:黒川彰、藤村龍至
■特集1■SDレビュー2018受賞作の発表と入選作品の審査評
審査員:千葉学、江尻憲泰、平田晃久
入選14作品:秋吉浩気、香川翔勲+佐倉弘祐+高木秀太+藤井章弘+筒井伸、神谷勇机+石川翔一、栗原健太郎+岩月美穂、坂牛卓+宮晶子+中川宏文+飯塚るり子+甲津多聞、佐野健太、塩崎太伸+小林佐絵子、高池葉子+尾野克矩+草野佑+浜田英明、武田清明、塚田修大、中川純+池原靖史+満田衛資、西倉美祝+石原隆裕+中村義人、藤原徹平、山田智彦+廣瀬哲史+森本清史+田端由香
■特集2■エンバイロンメントタル・ファイン・チューニング ポスト近代/リノベーション/寛容と愛着
企画編集:海法圭+佐々木高之+佐藤研吾+常山未央
協力:加藤耕一 乾久美子 能作文徳
■TOPICS■日本建築写真家協会、冨永美保+伊藤孝仁、能作文徳、金野千恵、能作淳平、黒川彰、藤村龍至
倍率が8倍を超える都立中高一貫校をはじめ、公立一貫校が大人気である。適正検査では「水を大切にするために自分で何ができるか書きなさい」など、「考える力、判断する力、表現する力」がトータルに問われる。ここが私立と大きく違い、家庭では対策がむずかしい。なお、適正検査の対策で、偏差値60の私立難関中にも対応が可能である。また適正検査は2020年 改革”後”の大学入試が求める学力像を先取りしており「青写真」と言われている。公立一貫校対策でダントツの合格実績を挙げ続け、受検を考える親子に注目される「ena」では何を教えているのか、ベストセラー著者が取材し伝える。
ビジネスにおけるAIツール活用が進む中、今なお存在する英語力の課題。
その現状打破を目指して、業務で英語を使うビジネスパーソン2,686名へのアンケート調査と
最前線で活躍する15名へのインタビュー調査を実施。『英語の壁』を突破した“成長要因”を
ジュニア、シニア、エグゼクティブごとに分析・解説します。テクノロジーが急速に進化、普及する
今の時代だからこそ必要な、英語によるビジネスコミュニケーションのポイントを“見える化”した、
国内初の産学連携研究書籍。
「性依存症」と言われても、実際に当事者がどのような行動を起こすのか、知っている人は少ない。本書では「痴漢」「露出」「ストーカー」などの事例を用いて、加害者と被害者両面の現実を追う。また当事者の座談会も収録し、どういった気持ちで行動に至ったか、またその後の心情の変化、身の回りの変化など、生の声を聞くことができる。あわせて専門家の座談会も行った。性依存症の現実の背景には、どういった問題が潜んでいるのか、今後はどのように支えていけばいいのかを展望している。「性とこころ」の問題は、美術、文学、宗教、映画、演劇、服装、結婚、職業など多岐に渡る。本書は、決して他人事ではない現実を知るきっかけの一助となるだろう。
新しい林業のかたち「自伐型林業」とはなにか?
戦後、住宅用資材と紙の原料として、国が補助金を出して大規模伐採し、
その後、植林をしないで禿山のまま放置する「皆伐型林業」が増え続けた。
「自伐型」は、それとは対極にある本来的な林業の在り方で、
家族や小規模で伐採し、木を育てる。自然環境を守り持続していく。
この10年で数千人が自伐型林業をはじめている。
その経験と将来をわかりやすく解説する。
子どもに環境問題と仕事について教えるガイドブックにも。
第1章 なぜ、日本に自伐型林業が必要なのか
第2章 小さな林業の大きな可能性 中嶋健造講演録
第3章 自伐型林業導入までの歩み
第4章 自伐型林業の若者座談会
第5章 世界の王道は自伐(オーストリア調査レポート)
第6章 戦後林業の歴史と自伐型林業
本質から考える「なぜ使うのか?どう使うのか?」。主要ツールベンダー7社に聞く、自社製品の特徴。導入企業の事例から学ぶ活用のポイント。現場のプロが書いた「引き合い依存症」への処方箋。
西村高等法務研究所「デジタル課税研究会」メンバーの実務家と研究者がデジタル技術の発展により生ずる経済的・社会的変化の解明に臨んだ意欲の書。
巻頭言──はしがきに代えて(中里 実)
第1章 デジタルエコノミーが引き起こした租税制度の変容
1 座談会:国際課税の潮流と日本の租税制度への影響(中里 実,太田 洋,伊藤剛志,中村真由子,吉村政穂)
2 デジタル化とAIの浸透に伴う経済社会の変容と課税(太田 洋)
3 国際最低課税額に対する法人税制度(グローバル・ミニマム課税)(秋元秀仁)
4 グローバル・ミニマム課税とCFC税制(中村真由子)
5 GloBEとインセンティブ税制(長戸貴之)
6 第2の柱は租税競争に「底」を設けることに成功するのか?──適格国内ミニマムトップ税がもたらす変容
(吉村政穂)
7 軽課税所得ルール(UTPR)と租税条約の抵触を巡る議論動向(増田貴都)
第2章 デジタル課税の諸相
8 暗号資産取引の情報申告と自動的情報交換(藤岡祐治)
9 シェアリングエコノミー・ギグエコノミーが付加価値税制に与える影響(伊藤剛志)
10 NFTに関する現状整理と今後の課題(西 海人)
11 税務分野へのAI補助の導入の可能性(佐藤英典)
12 メタバースと課税(太田 洋)
頭のいい子、勉強のできる子、やさしくしっかりした子はこうして育つ!佐藤優初の子育て教育本。
付加重合や開環重合に加え,縮合重合,配位重合などでもすぐれたリビング重合系が開発されている.また重合機構や適用モノマーの広範な展開,触媒開発も進展し,重合の精密制御の一般的原理も確立されつつある.さらに精密重合・リビング重合の展開に基づいて,実用化・応用展開も進んでいる.本書では,最新の精密重合・リビング重合に関する基礎から技術,実用までをレビューする.
Part1 基礎概念と研究現場(フロントランナーに聞く/リビング重合の基礎/他)
Part2 研究最前線(カチオン重合/ラジカル重合/有機分子触媒を用いた開環重/配位重合/縮合重合を逐次重合から連鎖重合に変えて制御する/立体制御重合/ブロックポリマー/末端官能性ポリマー/星型ポリマー/連鎖制御ポリマー/精密重合の将来展望・課題・期待/実用化されたリビング重合技術/他)
Part3 役に立つ情報・データ(この分野を発展させた革新論文/他)
人工知能(AI)の現状と未来を、脳科学・工学・言語学や将棋のエキスパート達が語る。AIが人間の知能を超える地点とされるシンギュラリティについても議論。
はじめに
第1章 脳とAI
脳から見た問題解決のメカニズムーー酒井邦嘉
数理工学の方法論ーー合原一幸
次の一手を決めるプロセスーー羽生善治
鼎 談ーー酒井邦嘉/合原一幸/羽生善治
人間とAIの棲み分けと融合
「詰み」とレーサーの感覚の共通点
AIは大局観を持てるか
文脈と共感
機能の理解が課題
解 説ーー自然と人間ーー酒井邦嘉
第2章 AIは人間の脳を超えられるか
座談ー酒井邦嘉/辻子美保子/鶴岡慶雅/福井直樹
これまでのAIブーム
自己組織化する脳とコンピュータの進歩
生成文法とAI
第二次AIブームと言語学
AIと言語学の乖離
人間が持つ生得的能力
脳のプリプログラム
自然言語処理研究の現状
学習するゲームソフト
AIのクリエイティビティ
シンギュラリティのその先
タAIを人間が手放さないこと
解説ーー想像力と創造力(酒井邦嘉)
第3章 チョムスキーと脳科学
対 談ーー福井直樹/酒井邦嘉
神経科学と言語学の接点
チョムスキーの生い立ちと人となり
チョムスキーと物理学
生成文法理論の誕生前夜
構造主義との決別
『統辞構造論』の思想的背景
反戦運動と生成意味論の時代
生成音韻論と理論物理学
「規則系としての文法」から原理とパラメータのアプローチへ
次の科学革命
解説ーー言語と思考(酒井邦嘉)
おわりに