複式簿記は会計の信頼性を高めるために生まれ、会計の原点は信頼性を担保することにある。信頼性がどのように形成・保証されるのかを論究し、会計と倫理の関係性を明らかにする。
序章:歴史が教える会計の役割
第1章:複式簿記における信頼と倫理
第2章:環境破壊と資本主義下の会計学
第3章:岐路に立つ現代会計学
第4章:会計における倫理の重要性
第5章:倫理は会計を救えるか
第6章:会計倫理と会計教育
終章:法と倫理と教育と
安全衛生の教育・訓練は、作業に必要となる安全衛生の知識の理解にとどまらず、それを作業に活用する技能と、この技能を積極的に活かす意欲を身につけさせなければなりません。しかしながら、それが眠気を誘うような平坦な講義や、OJT教育とは名ばかりの「俺の背中を見て仕事を覚えろ!」では、教わる側のモチベーションが上がるとはいえません。
本書では、実りある安全衛生教育とするにはどのような点に注意しながらすすめるべきかを丁寧に解説。また、実践の参考になるよう資料の作成の仕方や、指導案の作成の仕方なども紹介。安全衛生教育だけでなく人材研修など、何らかのプレゼンをする方などにもご活用いただけます。
第1編 企業内の安全衛生教育
1.企業における安全衛生教育の意義
2.企業で行う安全衛生教育
3.企業内安全衛生教育のすすめ方
第2編 教育計画の立案、実施、評価
1.教育(研修)計画の立案
2.教育の実施について
3.教え方について
4.TEDプレゼンテーションについて
5.教育の効果の把握について(評価)
第3編 指導案の作成について
1.教育指導案とは
2.指導案策定の必要性とその合理性
3.指導案の作成
4.実技教育用指導案の作り方
第4編 講義法、討議法とその他の教育方法
1.講義法について
2.討議法について
3.それ以外の教育技法(OJT、コーチングを除く)
4.教育効果をあげる質問技法と問題解決手法
第5編 OJTについて
1.教育と学習
2.OJT教育について
3.OJT教育の仕方
4.OJT教育成功のポイント
5.OJT指導者の育成について
6.フィードバックについて
7.具体的なOJTのすすめ方(例)
8.Why から始めよ!
第6編 コーチングについて
1.コーチング導入の必要性とねらい
2.(狭義の)コーチングについて
3.コーチングの基本プロセス
4.コーチングをしやすく継続的に発展させるために
5.コーチングの人間観
6.コーチングのスキル
7.コーチングの具体例
第7編 危険体感訓練(教育)について
1.危険体感訓練(教育)の現状
2.訓練か教育か
3.危険体感訓練が必要となった背景と課題
4.危険補償行動と危険感受性・危険敢行性
5.イメージ・トレーニングについて
6.効果的な危険体感訓練をするために
第8編 プレゼンテーション用の教材の作り方
1.教材の準備
2.主要なツールの特性
3.ツールの活用の仕方
4.ビジュアル化について
5.PPT資料(スライド)作成の基本事項
6.効果的なプレゼンテーション資料の作成
7.チャートの作成について
からだで聴くことば、ことばを生むからだ、「未来を予見する」言語教育論。
日本人にふさわしい英語発音指導法とは?
英語教育の現場では、英語の音声/発音は重要な要素であるものの、副次的な位置づけを与えられる傾向にある。英語発音指導はこれからどういう方向へすすむのか、どのようにして英語力の基本づくりをしていけば良いのか。そもそも、なぜ日本人は英語音声を克服できないままなのか。中等教育を中心とした英語音声(発音)指導・学習の変遷をたどり、210年以上にわたる日本人と英語音声との関わりを浮き彫りにし、今後の指導のあり方を展望する。これまでになかった本格的な英語音声/発音指導に関する通史の登場!
図版約160点を収録。
<目次>
はしがき
推薦のことば(竹中龍範)
凡例
序章
第1章 “英語事始め”
第2章 明治初期の英語発音研究・指導
第3章 英語音声研究の進展
第4章 初期の英語音声学の移入・応用
第5章 ジョーンズ音声学とIPA
第6章 オーラル・メソッド
第7章 福島プランという実証
第8章 焦土の中から
第9章 アメリカ構造言語学の時代
第10章 CLTと音声指導の見直し論
第11章 コミュニケーションの波
第12章 歴史が語るもの
あとがき
資料:英語発音研究/指導に関連する簡略年表
参考文献
索引
図版提供
<著者紹介>
田邉祐司(たなべ ゆうじ)
専修大学文学部英語英米文学科・大学院文学研究科教授。博士(教育学ー広島大学)。日本英語教育史学会会長。専門は英語教育学(英語音声指導・学習)、応用言語学、英語音声学,日本英語教育史。主な著書に『一歩先の英文ライティング』(研究社)、『句動詞のトレーニングー「普段着の英語」を身につけよう!』(大修館書店)、『ジーニアス総合英語 第2版』(共著、大修館書店),中学校検定教科書 『New Crown English Series』Books 1-3(共著、三省堂)、高等学校検定教科書 『Genius English Logic and Expression』Books 1-3(著作者代表、大修館書店)等がある。
はしがき
推薦のことば(竹中龍範)
凡例
序章
第1章 “英語事始め”
第2章 明治初期の英語発音研究・指導
第3章 英語音声研究の進展
第4章 初期の英語音声学の移入・応用
第5章 ジョーンズ音声学とIPA
第6章 オーラル・メソッド
第7章 福島プランという実証
第8章 焦土の中から
第9章 アメリカ構造言語学の時代
第10章 CLTと音声指導の見直し論
第11章 コミュニケーションの波
第12章 歴史が語るもの
あとがき
資料:英語発音研究/指導に関連する簡略年表
参考文献
索引
図版提供
統合失調症が不治の病ではなく、有効な治療法があり、さらに、予防の可能性さえも注目されていることがわかりやすく述べられている統合失調症の治療ガイド。付録として、統合失調症の代表的症状である幻覚妄想を疑似体験できる「バーチャルハルシネーションCD-ROM版」と解説パンフレットを収録。
子どもの読書活動の推進は、現在では重要な文教政策の一つとなっており、国、都道府県、市町村、それぞれの段階で読書推進計画が立案され、実施されている。小学校、中学校、高等学校の学校図書館も整備が進んでいる。そのことと児童生徒の読書活動が結びつくように、読書活動推進の内容と方法について具体的に解説していく。そして、学校図書館の整備、読書活動の推進についての司書教諭の役割について解説していく。
1.読書活動の意義と目的 2.読書能力の発達 3.読書興味の発達 4.読書の導入的な指導ー楽しむ読書を中心にー 5.読書の展開的な指導ー調べ学習を中心にー 6.読書の発展的な指導ー考える読書を中心にー 7.発達段階に対応した読書 8.集団読書と個人読書 9.読書資料の多様化と活用 10.読書資料の選択 11.読書後の表現 12.読書後の交流 13.家庭読書との連携 14.公共図書館などの活用 15.司書教諭の役割
★教室で役に立つ、文字指導の理論と実践
小学校における英語の必修教科化に伴い、文字指導への対応が急がれています。英語の文字の「正確な読み」を習得し、「書く」ことにつなげ、小中連携をスムーズに行うために、何をどう教えれば効果的なのか?音素認識を高め、フォニックスを使って「読み書き」を指導する方法を、現場で使えるアクティビティとともに詳しく解説します。小学校の現場の先生方や、英語教育を学ぶ方の、不安と悩みを解決する指導用参考書です。
〈理論編〉
第1章 なぜ文字を教える必要があるか
第2章 日本の小学校における英語教育
第3章 音素認識(phonemic awareness)を高める必要性
第4章 フォニックスとホール・ランゲージ
第5章 歌・体・絵本を使った文字指導
第6章 文字の読み書きの評価方法
〈実践編〉
第1章 音素認識を高める指導
第2章 フォニックスを使った読み書きの指導
第3章 歌やチャンツを使った読み書きの指導
第4章 体を使って学ぶ読み書きの指導
第5章 絵本を使った読み書きの指導
第6章 その他の読み書きの指導
第三巻ではフードシステムの下流となる消費者に焦点をあて、その行動と判断のメカニズムを分析する。また、世界最大の食品ロスを生み出しているといわれる問題を視野に、食生活の問題を実態調査から明らかにする。
いずれも独自の調査にもとづくが、単に統計処理と分析というアプローチではなく、情報処理プロセスを明らかにするという野心的な試みがなされている。
食品産業、流通関係者の関心の高いテーマといってよいだろう。
第1部 消費者の食品選択行動ーどのように情報を処理し、食品選択をしているか
第1章 食品選択時の消費者の情報処理プロセスー認知的概念モデルと決定方略 新山他
第2章 畜産物の商品選択における情報処理プロセスー決定方略と評価属性 細野晴美(元東大)他
第3章 食品購買時の情報過負荷と消費者の選択行動 佐藤真行(神戸大)
第4章 消費者の食品選択行動と国内産農産物消費 新山・細埜・工藤
第5章 生鮮食品購買時の価格判断メカニズムー米と牛乳を対象として 南絢子(慶応大)
第6章 食品表示の情報機能、その規制と信頼性の確保 新山
第2部 消費者の食品評価ーーなにに価値をおいているのか
第7章 牛乳のおいしさと商品選択行動ー価値評価構造と官能評価 細野他
第8章 消費者は牛肉をどう評価しているかー和牛肉と国産肉に対する認識 細野他
第9章 「社会貢献要素」はどう評価されるかー飼料米給与鶏卵の商品属性に対する購入者の認識 山野薫(農業開発研修センター)
第3部 食生活の実際と食育、食品ロス
第10章 食事内容に関する実態調査ー組み合わせパターンに着目して 工藤他
第11章 エビデンスベースドな食育の推進に向けてー日本の小学校における「味覚の授業(ルソン・ドゥ・グゥ)」の教育効果 上田 遥
第12章 食品処分における消費者の情報処理プロセス 野々村真希(東農大)
人生100年時代の健康と幸せのために精神医療ができることは? 従来の薬物・精神療法を補強して治療効果を高めるために、ポジティブ精神医学でウェルビーイングを強化するコツを紹介。ポジティブ精神医学の実践プログラムや、臨床現場での活用法など事例が満載。疾患の治療だけにとどまらず、リカバリーやトラウマ後の成長、疾患の一次予防と健康増進、上手な加齢、地域の活性化にも強い関心を持つ、精神医療の未来を担う人々へ。
[本書の構成]
民族教育や多文化主義、多文化教育に関する先行研究を検討し、民族教育と多文化共生教育の相互作用を検討する際の有効な視座を示した。多文化教育への検討においては、教育の場の位置性に注目し、場の性格とあり方、そこにかかわる人々との関係が、マイノリティ児童のアイデンティティの形成になぜ重要なのかを、カリキュラム論を中心として分析を行う必要性を提起した。
本文(第2章から第10章まで)では、公教育における民族教育の歴史を、戦後の民族学級の草創期にまで遡って検討し(第2章)、続けて「民族型」民族教育の実践の事例として、京都における民族学級のあり方(第3章から第5章)、「折衷型」民族教育の実践事例として、大阪における民族学級のあり方(第6章から第8章)、川崎市ふれあい館における民族教育の場のあり方(第9章と第10章)について、長年のフィールドワークに基づいて分析・考察を行った。それぞれの民族教育が行われていた場において、とりわけ1990年代以降の多文化化の潮流の中で、従来の民族教育の基本精神・原則がどのように継承あるいは変貌されているかに注目し、分析・考察を行った。
終章では、各地域の公教育における民族教育の場の基本原則や精神、そして多文化共生教育との関係や相互作用を総合的に検討し、各事例における公教育における民族教育の位置と関係の図式化を試みた。その上で、公教育において、どのような民族教育と多文化共生教育との関係が望ましいのかについての提言を示し、二つの教育の間に繰り広げられてきた葛藤や不調和の超克の可能性と課題を探った。
[目次]
序章 : なぜ、公教育における民族教育の場に注目するのか
第1章 : 多文化共生と多文化主義、そして民族教育
第2章 : 公教育における民族教育の場の誕生、衰退、そして再登場
第3章 : 京都の市立小学校における民族教育実践の生成と継承
第4章 : 京都市立小学校の民族学級
第5章 : 多文化共生の中の民族学級
第6章 : 大阪の民族学級
第7章 : 大阪市立小中学校の民族学級
第8章 : 大阪の民族学級と多文化共生教育
第9章 : 川崎のふれあい館における教育実践の生成
第10章 : 川崎市ふれあい館における教育実践と多文化共生
終章 : 民族教育と多文化共生教育は「共生」できるのか
ヨーロッパ近代教育思想の根源でもある人間の「完全性」。初期キリスト教思想に由来するこの概念には、神との交わりや他者とのつながりなど、人間が生きるための力動の「存在」があった。カルヴァン派による外在的規範の内面化、フランス啓蒙思想によって生じた利己心、そして近代合理主義ーその後ヨーロッパを覆った時代のうねりの中、現代にまで継承されている「完全性」概念の系譜およびその近代教育思想とのかかわりを眺望した一冊。
西欧オペラの受容から、ロシア独自のオペラ創出へ…
「オペラ大国ロシア」の知られざる前史。
エカテリーナ2世の治世、パリ・オペラ座に憧れ、その舞台をモスクワで実現しようとした大貴族がいた。
農奴劇場とは、当時ロシア全土に170超も存在した貴族の私営劇場。
なかでもシェレメーチェフは、才能を見出した農奴に演劇・音楽・舞踊の専門教育を行い、規模の大きさと質の高さで傑出していた。
宮廷勤務を嫌い、チェロに没頭。
農奴出身の「歌姫」と身分違いの結婚を果たした、ニコライ・シェレメーチェフ伯爵の創造の軌跡。
* 2025年(令和7年)第57回 日本演劇学会 河竹賞奨励賞 受賞
はじめにーー「オペラ大国ロシア」ができるまで
凡例・用語法
第1章 一八世紀ロシアの劇場文化
1 西欧化するロシア
2 花開くオペラ文化
第2章 パリ・オペラ座の衝撃
1 ニコライ・シェレメーチェフ
2 あこがれのパリ滞在
第3章 シェレメーチェフ家の劇場
1 農奴劇場の始まり
2 拡大する「シェレメーチェフ・カンパニー」
第4章 ニコライの野望
1 「オペラ劇場」へのこだわり
2 パリの最新作を、ロシアで
3 ニコライ渾身の舞台制作ーーグレトリ《サムニウム人の婚礼》
第5章 挑戦と挫折
1 トラジェディ・リリックに挑戦する
2 新たなオペラ劇場へ
第6章 ロシアのオペラを創る
1 悲願のトラジェディ・リリック上演
2 オリジナル・オペラの創作
3 ロシア語オペラの誕生ーー《ゼルミーラとスメロン》
おわりにーーシェレメーチェフ家の劇場が残したもの
あとがき
[巻末]
人名索引
シェレメーチェフ家の劇場のオペラ・レパートリー
年表 シェレメーチェフ家の劇場と一八世紀ロシアのオペラ文化
関連地図
主要参考文献
注
「倫理観を備えた歯科衛生士」になるために、学びを深める書籍
・日本歯科衛生士会による「歯科衛生士の倫理綱領」の16の条文を理解するための書籍。
・歯科衛生士の倫理に関わる身近な事例をマンガで紹介し、各自で考え、学びを深めることができます。
・1つの条文を見開き2ページで展開し、条文を理解する際の考える視点はどこなのかポイントをわかりやすく解説。練習問題としてワークシート形式の事例付き。
・専門用語は巻末に用語解説を収載。
【目次】
あらすじ・登場人物
倫理綱領ってなんだろう
本書の使い方
歯科衛生士の倫理綱領(前文/条文/解説)
条文1 このまま訓練してもいい・・・?
条文2 案内しておけばよかった・・・
条文3 いつもやっていることなのに・・・
条文4 今日は歯の型取り 私のはどんなのが入るのかしら
条文5 患者さんはカレー作りの名人Fさんだった
条文6 もしかしたらこの口内炎も・・・
条文7 どうしよう,失敗しちゃった!
条文8 えっ?歯磨剤を使わないって・・・
条文9 このまま帰して大丈夫?
条文10 危険が潜む・・・
条文11 人のため,世のため,患者のため
条文12 不安すぎる・・・
条文13 もっと自分をレベルアップさせたいと思って頑張っているのに・・・
条文14 患者さんとの信頼関係はばっちりだと思っていたけど・・・
条文15 暑い室内,脱水症状で,命が危険?
条文16 専門職組織で集まって何ができるの?
用語解説
練習問題(事例検討)
川嶋みどりコレクション第3弾! ロングセラー書に関連論考を追加した決定版登場!
語り,問い続けてきた看護とは
第一章 看護ナラティブの蓄積と技術化への道
第二章 生活行動援助の価値づけを
第三章 看護のアイデンティティとは何か
第四章 これからの看護
終 章 あとがきにかえて