天正年間、戦乱の続くなか、出陣中の嫡男の留守を狙い、老将保科正俊の守る高遠城に、小笠原・上杉軍が攻め寄せる。かつて武田信玄の下で槍弾正の異名をとった正俊も、すでに齢七十五の隠居の身。だが、圧倒的に不利な状況下、城を棄てる意見を一喝し、正俊は奇策を練るー表題作「槍弾正の逆襲」をはじめ、関ケ原合戦における小早川秀秋の“楯裏の裏切り”に抗した武将を描いた「松野主馬は動かず」など、独自の気概をもって生きた人間像を、あざやかに描く傑作歴史小説集。
見る、触れる、驚く。科学はこんなに面白い。まず、数式を忘れてしまいましょう。そうすれば、科学はどんどん面白くなる。身近な材料を使った簡単にできる実験で、科学の「ふしぎ」を体感しよう。誰でも科学が好きになる、驚き実験を紹介します。
本書は、コミュニケーションの裏技である雑談力向上に焦点を当てた実践啓発書である。タメ(為)になる話、タメ(偽)にする話、タメ(試)される話に雑談の生き筋、死に筋があると断じた。
ペルー人質解放、神戸地震その後、長野オリンピック、援助交際から「電波少年」、小林よしのり「戦争論」まで、世界が見た日本ニュースが満載。
本書の第1篇では、ビジネス・ワーカーとして必要な普遍的能力の領域を掘り下げ、人間関係や共同作業を円滑にするためのビジネス・マナーに始まり、電話の応対・接遇、会議の持ち方、プレゼンテーション、ビジネス文書の書き方などを学習し、学生から社会人へとソフトランディングできるようバックアップする。また、第2篇では、ビジネス実務の普遍的領域部分に加えて、経営学の基礎知識、女性と労働、能力開発、金融・会計等に関する学習をし、ビジネス・ワーカーとしてよりブラッシュ・アップできるような構成となっている。
労働省の「賃金構造基本統計調査」をもとに作成され、年齢と勤続の増加に対応して賃金がどのように変化していくかを示したもの。産業別・規模別・男女別・学歴別に237表を掲載し、各表ごとに賃金の上昇状況の全体像を把握できるよう賃金傾向図を配置。
本書は、人事労務管理の視点から、経営者の主体的行為が女性の職業意識、ライフスタイルの現状を利用しつつ、いかに男女賃金差別や職業能力向上の阻害、労働条件の悪化をもたらしているのか、その具体的な仕組み、制度、さらに意図、ねらいについても分析を行っている。諸外国の事例にも留意しつつ、日本の特質を浮き彫りにし、女性固有の問題を解決する条件や展望、人事労務管理の制度やその運用改善の方向を探る、必読の現代女性労働論。
ポスト工業化の知識社会への転換に、経済学の理論はどのように分析のメスをふるったらいいのか。いままで、マルクスの理論を長く学んできた立場からの1つのこころみとして解き明かす。
微妙な調和に包まれた街が、そのバランスの危うさを垣間見せる夕暮れ、すすむべき方向を見出せず彷徨う人々は、輪郭を失い、黒い残像となって街になだれ込む。押し寄せる影のなかで、ほんとうの自己の在処を求める、詩人の魂の遍歴。
女はやさしく、男は強い。このような男女差に対する意識はなぜ生まれ、どのようにして人びとの心のなかに定着するのか。人はいったん思いこむと、それに従って人を観察したり、ふさわしいようにふるまったりする。その思いこみ-ステレオタイプをキーワードに、法や制度を整えても、なぜ伝統的な性別分業社会は、人びとの意識の上からなくならないのかを、社会心理学の立場からときあかす。
たかが雑談、されど雑談、話の面白い人に、人は集まる!話の「切り出し方」から「話題」の選び方、相手を退屈させない「話術」、「状況判断」のポイントまで、場面に応じて自由自在に徹底活用できる「雑談ノウハウ」。