国民国家の枠組みを超える、現代の金融市場を成り立たせるものとは何か。市場の「装置」と「エートス=不確実性の想像力」のずれに着目し、グローバル金融とデリバティブの論理に抗する「進歩的分人主義」の可能性を探究する人類学的考察。
SSW草野華余子が純J-POPで令和に放つ、渾身の初フルアルバム
「ただのオタクですが、勇気を出してロックやってます」シンガーソングライターときどき作詞作曲家・草野華余子、初のフルアルバムをリリース!
作曲を手掛けたLiSA「紅蓮華」空前の大ヒットの追い風もあり、2020年最注目 クリエイターの一人となった草野が、
「カヨコ」から本名である「草野華余子」に改名 して初のフルアルバムを発売する。
UNISON SQUARE GARDENの田淵智也、PENGUIN RESEARCHの堀 江晶太、岸田教団&THE明星ロケッツの岸田、感覚ピエロの秋月琢登、
memento森の宮地 慧、cadodeのebaとkoshi、シンガーソングライターのヒグ チアイなど、
草野が心から信頼する盟友アーティスト達が客演で参加した濃厚な 内容の一枚。 アルバムコンセプトは"純J-POP" メロディラインには
何処か歌謡曲らしい懐かしさもありながら、音楽守備範囲の広 い草野だからこそ生み出せた、
層の厚い楽曲バリエーションを感じさせる一枚とな っている。
心と身体をすり減らしながら、全身全霊で産み落とされた言葉の数々に も注目して欲しい。 温故知新の"純J-POP"、ここにあります。
【プロフィール】
3歳の頃からピアノと声楽を始め、18歳の大学進学を機にバンド活動を始める。
解散後、「カヨコ」として活動を開始、昨年本名である「草野華余子」に改名。
包み込むように優しく人間味溢れる歌詞と、卓越した唯一無二のメロディセンス、力強いラ イヴ力。
自身の活動に加え、数多くの楽曲を提供。昨年大ヒットした、LiSA「紅蓮華」の作曲を手掛け、
シンガーソングライター兼作家として、より一層の活躍が期待されている。
1
●大空の時を刻み続ける パイロットウォッチという矜持
時計はツールである以上、目的に沿った機能や仕様を備える。ドライビングにおけるクロノグラフ、水圧に耐えるダイバーズウォッチもそう。翻ってパイロットウォッチを見れば、本来の機能の恩恵に浴する持ち主はけっして多くはないだろう。だがそれでも人気は尽きない。別々の時代に異なる人々に愛され必要とされてきたパイロットウォッチ。このジャンルを形成し、発展させてきた5つのモデルを取り上げる。
2
●REFERENCE POINTS:THE AUDEMARS PIGUET ROYAL OAK MIGHTY AS AN OAK
八角形、誕生50年──オーデマ ピゲの永く奇妙な旅の軌跡を追う
1972年は現代史の分水嶺の年であった。ニクソン大統領が電撃訪中を果たし、パイオニア10号が地球を出発し、太陽系を離脱するのに十分な速度を出した最初の宇宙探査機となった。映画『ゴッドファーザー』が公開され、ウォーターゲート事件が発覚した。人類が月面を歩いた最後の年でもある。アタリ社よりテレビゲーム『Pong』が発売、アラン・コンフォートが『The Joy Of Sex』を出版。時計業界では、当時登場から2〜3年しかたっていないクォーツ技術が、本来保守的でリスクを嫌うスイス時計業界を不安にさせるほど、大きく発展していた頃である。
3
●それまでの有り様を変えてしまうようなものの存在 それが時計でも体験でも、次代につながる架け橋になる
腕時計を男性が身につけるようになったのは、かのアルベルト・サントス=デュモンが盟友ルイ・カルティエにオーダーしたサントスに端を発するというのは有名な話。1904年から100年以上を経たいま、腕時計は時間を見るという実用性を失いながら、つけ手の内面を写す道具としての存在感を強めている。ドレスウォッチやスポーツウォッチ、ラウンドにスクエア、防水性やスポーツ計時など単純なカテゴリや性能、形だけが意味を持った時代は終わり、時計はときにサステナブルやジェンダーレスの象徴であり、現代アートのカンバスにさえなり得る。古典を芯に据えながら、価値観を改めつつある時計たちがいま、京都で華やぐ。
4
●フレデリック・ピゲが導いたエクストラフラットという美学
スポーツウォッチが市場を牽引するなか、クラシカルなエクストラフラットはニッチな存在……かと思われたが、さにあらず。2021年には薄型手巻きの新キャリバーが各社から登場し、けっして時代遅れでないことが証明された。その始祖こそが、1925年にフレデリック・ピゲが開発したCal.21である。にわかに注目を集め始めたCal.21搭載モデルは現在市場から枯渇しつつあるが、江口時計店のオーナーである江口大介氏の協力を得て、興味深いアイテムの数々を撮影することができた。時代を切り開き、極薄ムーブメントを牽引した名機の軌跡を追う。
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●ヤン・テーゲルセンのバング&オルフセン真空管ラジオコレクション
ヤン・テーゲルセン氏とバング&オルフセンとの出合いは、父親から譲り受けたBeolit39。18歳当時の彼は父親の「いずれ価値有るものになる」という言葉に懐疑的だった。しかしながら、ひとつのラジオから始まったコレクションが彼の人生にとって大きな意味と、偉大な仕事の両方をもたらすことになる。