第1章で高等学校ぜ学ぶ線形代数についての復習などを扱い、学生の予備知識の多様性に対応できるようにし、次章以降への橋渡しとなるように配慮した。また、ジョルダンの標準化や内積をもったベクトル空間の基本的性質など、理工系向きに題材を選んである。
本書の内容配列は、理工系向きに大学の教養課程で行われる講義内容をおおむね尽している。1変数の微分積分に続く偏微分・重積分についても85頁をあて、理工系で必要とする解析学の数学的基礎が十分に得られるように配慮してある。
うまくて、こまった。やすくて、こまった。またたべたくなって、こまった、こまった。さあ、〈こまったラーメン〉の開店です。
娘ざかりを剣の道に生きたある武家の娘。色白で細面、けして醜女ではないのだが父に似て口がいささか大きすぎる。そんな以登女にもほのかに想いをよせる男がいた。部屋住みながら道場随一の遣い手江口孫四郎である。老女の昔語りとして端正にえがかれる異色の表題武家物語のほか、この作家円熟期の秀作7篇。
本書は同著者による教科書である「熱力学」の方針に沿って基礎的な事がらに重点を置いて編んだ演習書である。解答は、考えを進めるときの小さな段階まで省略せずにくわしく書かれている。
それぞれの季節のなかで、こどもたちのできごとを、やさしく、たのしく、ちょっぴりかなしく、そしてユーモラスにつづった、ちいさな童話集です。どれもみじかいおはなしだから、ぽっちりのじかんでよめます。おやすみまえのひととき、おかあさんとごいっしょうに。5才〜小学校低学年向。
それぞの季節のなかでの、こどもたちのできごとを、やさしく、たのしく、ちょっぴりかなしく、そしてユーモラスにつづった、ちいさな童話集です。どれもみじかいおはなしだから、ぽっちりのじかんでよめます。おやすみまえのひととき、おかあさんとごいっしょに。5才〜小学校低学年向。
ケンは4年生の夏休みにもと船長さんと知りあい、だいじな宝物にまつわるお話をきくことになります。それは、七つの海をかけめぐっての、おかしくて、ちょっぴりさびしいお話の数々でした!-2人の友情は、静かにつよまっていきます。小学校中級から。
“生きものは、いったい何を考えているのかなあ、と思うことがよくある。ことばは喋れないにしろ、少なくとも私たちが飼っていた生きものは、非常に感情豊かで、ペットなんて生やさしいものではなくネコやネズミやインコの格好をした、人間であった。”生き物の仕種や表情を生き生きととらえ、家族の絆や細やかな愛を横糸に描くユーモア・エッセイ。
モノとカネがあふれる世界一の金持ち国・日本。だが一方では、環境破壊、過労死、受験競争、老後の不安など深刻な現象にこと欠かず、国民にはゆとりも豊かさの実感もない。日本は豊かさへの道を踏みまちがえた、と考える著者が、西ドイツでの在住体験と対比させながら、日本人の生活のあり方を点検し、真に豊かな社会への道をさぐる。
童謡に一時代を画した作詩家の生涯の書。
全世界から巨富を集め、繁栄の限りをつくしたローマ帝国。食卓をにぎわす珍鳥・珍魚、文学に、スポーツに進出する「自由な女」、文化となった愛欲ー。「永遠」をうたわれた巨大文明の興亡の中に現代の超大国・日本の姿を透し見る。