「今年も、あの日がやって来る…」子犬のような瞳の、若き天才鉱物学教授チェンは、いとこで保護者がわりの青年ハークに、あれこれ世話を焼いてもらいながら研究にはげむ日々。二人の悲願は、幼いころ魔物に襲われ、家族もろとも沈没した船の中から、形見のオパールの水竜を引き上げることだ。そんなある日、引き上げ作業の助手として、潜水の名人である謎めいた美女マリスが現れるが、実は彼女は腕利きの財宝泥棒でー。
引っ越してしまう亮介のために、亮介が見たがっている虹のはじを自転車でさがしに行く計画を立てる菜穂、絵理、健太郎、剛。不思議なおじいさんもその計画に参加することになって…。雨が上がり、虹が出そうな日、五人とおじいさんは出発する。果たして、虹のはじは見られるのか。
2004年ゴールデングローブ賞外国語映画賞と2003年カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督作品)特別賞などを受賞した「アフガン零年」はなぜ人々の心を捉えたか、その魅力に迫る。上田信プロデューサーの寄稿文を併載。
まさか、あんなことが起こるなんて思わなかった。あふれだす血、動かない体。信じたくなくて、認めたくなくて、私は時間を止めた。すべてが変わってしまう前の、幸せな時のままでいたくてー。「走ること」をかたくなに拒む高校生・朝野さつきの、いたいけな表情の裏に封印された恐怖。「学校」という閉鎖社会で、純粋さゆえに追いつめられ傷つけられる者たちの、せつなすぎる物語。
ー「ドラゴンの住む世界は実在する」流行のドラゴン育成オンライン・ゲーム『ウィズ・ドラゴン』にはそんな噂が流れているんだ。ぼくは毎日、相棒のオブシディアンと夜間飛行をしたり、メールを送りあったりしている。-まるで本当に彼がいるみたいに。もしかして、噂ってほんとのこと…。
日本とドイツに高邁な心の虹をかけた人々の物語。国と国、人と人とのあいだに虹の懸橋をかけた輝かしき群像、珠玉のロマン!近代日本を築いた忘れえぬ人々を描く。すべての漢字に振り仮名をつけて、多くの読者に訴える著者渾身の力作。
ポップル一家は理想の農場を求めて新天地オーストラリアにやってきた。しかし、開拓間もないこの地ではすべてがうまく行くわけではなかった。理想と現実のギャップに苦しむ大人達を尻目に、動物好きのルーシーはオーストラリアの珍しい生き物達に大興奮!姉のケイトと一緒に大自然を満喫するのだった。夢に向かって家族の団結を描く『世界名作劇場』の珠玉作。
柳生謙二はニューヨーク在住のフリーライター、日本の雑誌に記事を送り生計を立てている。ブロンクスの悪名高きゴルフ場「バンコー」には彼をはじめ一癖も二癖もある日本人たちが集まってくる。加えてソ連(現ロシア)の亡命音楽家だったり、謎の金髪美女が、彼らの周囲に見え隠れし、ことは複雑になる。スポーツ小説の名手のユーモアにあふれたゴルフ短編集。
あの少年名探偵・虹北恭助がまたまた帰ってきた!恋のライバル(?)から出された推理問題。姿が見えないストーカー。ミステリ研究会に残された暗号。突然、人が消える城。そして怪盗Xからの犯行予告。次々起きる謎に美少女高校生・野村響子をワトソン役に、虹北恭助の推理が冴える!はやみねかおるのミステリ魂がいっぱいの一冊。
青子、生きるってことは、たぶん旅することだ。何かを夢見ながら、前に進み、いろんな人と出会い、幸せになろうとすること。空の彼方の、虹の向こうにあるような、遠い世界にあこがれて、そこを目指すこと。青子もね、旅人なんだ。今、もう、旅の途中なんだよ。インターネットの光と闇、青子がそこから得たものとは…。
広島ー。一人の美しき韓国人女性が哀しい人生を閉じようとしていた。韓流に沸く日本。この物語が韓国と日本とを結ぶ小さな虹の架け橋にならんことを…。