1分でつかみ、5分で説得する、ラジオパーソナリティによる筑波大学の人気講義。自分も他人も「その気にさせる話し方」を完全解説、人前でしゃべることに自信がもてる。
長年の積み上げがある課題を追究するとき全体像をつかむには時間がかかる。本書ではレキシコン研究のホットな課題、最新の成果を著すと同時に各論文で展望も述べており、読者がそのテーマで研究を始める際の一助となるよう努めた。
第1章 分散形態論と日本語の他動性交替
大関洋平
第2章 コト節をとる難易述語とコントロールについて
王丹丹・竹沢幸一
第3章 「ない」イディオムと語彙化:
現象優先主義の試み
西山國雄
第4章 フレーム意味論とforce dynamics:
wipeに基づく結果構文の場合
岩田彩志
第5章 サイズ修飾の形態特性
渡辺明
第6章 補助動詞構文におけるV2の文法化:
脱範疇化と融合
岸本秀樹
第7章 上甑島瀬上方言における歯茎濁音系と歯茎鼻音系との対立:
娘言語の心的辞書に残る祖語の音素対立
黒木邦彦
第8章 名古屋方言疑問文の音調とピッチ変更
田中真一
第9章 分散形態論による日本語オノマトペの分析
漆原朗子
日常会話から出発して、言語教育、合意形成などの社会現象へと進む「意味づけ論」のさらなる展開。
ものと言葉が重なりあったまま現れる事態の記述を通して、オッカムを現代に繋ぐ試み
ウィリアム・オッカムは14世紀イギリス生まれのフランシスコ会士。中世最大の論争である普遍論争では唯名論の立場をとったといわれる。その意味も本書を読めば自ずと明らかになる。オッカムは、神学を論じている時も論理学をベースにものをいっている。そこで本書は、オッカム論理学を解明するため、論理学の基礎に関連した2つの理論(表示と代表)と認識論(直覚知の理論)を詳細に論ずる。ものと言葉が重なりあったまま現れる事態の記述を通して、オッカムを現代に繋ぐ試みである。
序論 本書の課題と構成
第一部 現前することへ
第1章 記号
1.1 〈表示機能を帯びた音声〉から〈概念把握された項辞〉へ
1.2 文法構造から論理構造へ
1.3 規約による〈記号I〉から自然的〈記号II〉へ
1.4 〈概念=虚像〉説から〈概念=理解の働き〉説へ
第2章 代表
2.1 項辞とその代表するものとの重なり
2.2 個体代表の分類と特徴
2.3 主=述構造説と無様相現在命題
2.4 〈ものー言葉〉の重なりと唯名論
第3章 直覚知
3.1 ものの認識から語の知へ
3.2 直覚知の直接性
3.3 語を現に使う仕方としての直覚知と抽象知
3.4 事実を記述する言明と意義を決める言明
第二部 現前しないことへ
第4章 時間
4.1 予定・予知をめぐる問題の所在
4.2 時制を伴う偶然命題の真偽
4.3 現前する未来
4.4 永遠の論理と時間軸上の論理
第5章 様相
5.1 様相概念と被造世界
5.2 我々の様相ーーオッカムの様相
5.3 もの様相とこと様相
5.4 可能個体を如何にして代表できるか
5.5 個体代表可能性による表示の拡張
第6章 非存在
6.1 非実在個体の直覚知の主張
6.2 非存在言明の有意味性
6.3 明証知の説明根拠としての直覚知
6.4 基礎述定と否定命題の構造
6.5 〈あり得る〉領域の永遠性と〈あり得ない〉領域の非存在
あとがき
参照文献
索引
物語のテクストは、多様で自由な「読み」に開かれているのだろうか?読者に無限の解釈を許すのだろうか?記号・意味・テクストをめぐるさまざまな概念を精緻に定義し、物語のメカニズムを詳細に分析する、エーコの記号論の代表作。
速記一本で時代を駆けてきた女性の 軽やかなキャリアと人生の軌跡 「こういう話、面白い? そう。じゃあよかったわ。」
この本は、大正最後の年=1926年に生まれて、80歳になるまで速記者を続けた佐々木光子さんの人生を聞き取ったものです。
佐々木さんは戦前に女学校で速記を学び、日本銀行に勤め、戦後にフリーの速記者として独立。
NHKラジオでは寄席で落語を書き起こし、雑誌「平凡」では作家や俳優の座談会を活字にまとめ、青山学院では速記の講師を担い、経済界では田中角栄をはじめとした歴史に名を残す政治家たちの会合にも臨席。
速記の国際会議をきっかけに40代でフランス語を学び始め、語学留学と海外旅行を重ねるようになりました。
何歳になっても好奇心を失わず、時代に流されることもなく、速記という仕事一筋に駆け抜けてきた佐々木さんの約1世紀にわたる人生は、今とこれからを生きる私たちに大きな気づきをもたらしてくれるはずです。
本書に収録した主なエピソード
・樺太の職工だった父が残した月給袋
・日本銀行の地下室の秘密 ・速記で乗り越えた新円切り替え
・いわさきちひろが描いてくれた絵 ・田中角栄の一言「速記屋さんご苦労さん」
・家を建てるために箱根で働く ・デンスケ(テープレコーダー)の普及
・速記者御用達の原稿用紙とペン
・フランス滞在。異国の文化を生きる
・ベルリンの壁を越えた先の光景
・まえがき
・戦前生まれのある速記者の話
・旅する速記者
・あとがき
外国語習得の成功には、他人に頼らず自前の流儀を編み出してゆく試行錯誤や自己点検が何よりも大切。なぜなら、外国語を学ぶということは、日本語の思考回路のスイッチを切り替えて生きることを意味するからだ。自分に合った方法ならば無理がないから続けられる。-どこにでもいそうな語学苦手人間を主人公に仕立て、ゼロから出発して失敗しながら工夫を重ね成功の道筋を発見してゆく物語の中で、どうしたら挫折せずに外国語を習得できるのか、そのきっかけと学習法、成功を左右するポイントを懇切丁寧に指南する。これから外国語を初めて学ぼうとする人、久しぶりにやり直そうとする人に最適。
ファッション描写から愛の場面までロマンス小説の醍醐味を味わいながら翻訳を学ぶ絶好の手引き書。
多民族国家中国ー建国後の最大の政治課題は「国民統合」、それぞれ独自の帰属意識を持つ住民の間に共通した国民意識を醸成することだった。本書は中国東北地域・朝鮮族社会における外来言語文化の受容の考察を通じて、少数民族に対する中国の勢力拡張と支配の特徴を浮き彫りにする。
本書は日本語で使われる親族語、人称代名詞、個人名(姓名)、役割語(課長、先生等の社会的役割を表示する語)等の命名語を主にポライトネス理論の観点から分析している。日常生活で使われる親族語、人称代名詞、個人名、役割語の用法は私たちにとつて最も身近な発話行為のひとつといえるが、本書ではこれら日本語の命名語を英語・中国語・トルコ語・モンゴル語・タイ語の命名語等と対照比較しながら、日本語の親族語、人称代名詞、個人名、役割語がポライトネスの普遍理論に基づいて使われていることを解き明かしていく。と同時に命名語の用法は学際的な研究分野であり、それは私たちの家族関係および社会関係等とも密接な関わりを持つ。本書はポライトネス理論、言語学、社会人類学、家族心理学、言語発達学等の研究者だけでなく、日本語の親族語、人称代名詞、個人名、役割語の使われ方に興味、関心を持つ一般読者にとっても一助となる書籍といえる。
成功者は、どんな主張をどんな言葉で語るのか?百戦錬磨のスピーチライターが教える、きわめて再現性の高い相手に語りかけ、心をつかんで離さない技法。
いつもの言い方に少し足してみませんか?
SNSにも、手紙にも、話すときにも……
一目置かれる、心証をよくする、株が上がる
「そのまま使える」実例集!
難しいこと、ややこしいこと……
たとえば、こんなときにーー
久しぶりにメールを送る/心遣いを受けたら
小さな行き違いがあった/会合への参加を呼びかける
たいした用件はなくても/申し訳なさを表わす……
シーン別の例文+言い換えも豊富に収録!
◎ご馳走になったお礼=「ありがとう」+「具体的な感想」
◎お土産物を贈るとき=「どうぞ」+「選んだ理由」
◎お願いごとをするとき=ストレートに「お願いします」
◎もう少し距離を縮めたい相手に=「暑いですね」+「そういえば昨日〜」
フォーマルに、少しカジュアルに。
12カ月それぞれの「書き出し」と「結び」の使いかたも。
この一冊、手元にあると役立ちます。
本書は、あたかもレトリックの代表のようにしばしば取り上げられながらも、あくまでも隠喩の添え物のような扱いしかされてこなかった直喩について、あらためてその正当な位置付けをするために、従来の直喩論に関する批判的な検討と、直喩とみなしうる日本語の表現例に関する詳細な分析とをとおして、その独自の特徴を明らかにしようとする試みである。
著者:稲益佐知子、菊地礼、長沼英二、半沢幹一、松浦光、三田寛真
緒言
1 理論検証編
西洋修辞研究におけるsimile 三田寛真
五十嵐力『新文章講話』 明治期修辞学における直喩の再考 菊地礼
山口仲美『平安文学の文体の研究』 古典文体と直喩 稲益佐知子
中村明『比喩表現の理論と分類』 何が問われたのか? 半沢幹一
現代日本における直喩論 半沢幹一
認知言語学における直喩研究 松浦光
2 実例分析編
同一性の比喩論 比喩指標「まさに」+Nの形式をめぐって 松浦光
内田百間「阿房列車」の直喩表現 体言型喩辞と用言型喩辞 長沼英二
村上春樹「貧乏な叔母さんの話」の直喩について 比喩の「わかりやすさ」とは? 稲益佐知子
文学を「味わって」読む 「“文学少女”」シリーズの直喩 菊地礼
芭蕉句の比喩的対比 指標は何のために 半沢幹一
本編詳細目次
後記
執筆者一覧
発展著しいGoogle翻訳 やDeepLといったAI翻訳、コロナ禍を機に加速したオンライン化は、言語教育にいかなる影響を与えるのかーー。京都大学でおこなわれたシンポジウムをもとに、論文・実践報告・講演・パネルディスカッションなど、14本の拡大特集。緊急寄稿「遠い友への書簡ーーウクライナ情勢・シベリア民族学・言語と民族と地理の問い」も収録。
■巻頭コラム
「平穏と混乱」トム・ガリー
■特集:転換期の大学言語教育
[序文]「ミドルマネジメント開発の必要性」塚原信行
第1部 AI時代の大学言語教育
[開会あいさつ]「AI時代の言語教育」宮川恒
[講演]「異言語間コミュニケーションの一方略としての機械翻訳」木村護郎クリストフ
[講演概要]「機械翻訳技術の現在と未来」黒橋禎夫
[実践報告]「機械翻訳はバベルの塔を築くのかーー大学教養課程での英語ライティング授業からの考察」柳瀬陽介
[実践報告]「講義動画字幕システムの構築と運用」本多充
[実践報告]「翻訳学習と機械翻訳ーー表現の多様性のための一考察」藤原団
[パネルディスカッション]「AI時代の大学言語教育」パネリスト:木村護郎クリストフ/黒橋禎夫/柳瀬陽介/本多充/藤原団/宮川恒 司会:塚原信行
第2部 コロナ禍の後の大学言語教育
[論文]「パンデミックがもたらした言語教育イデオロギーの転換ーーセミオティック・アセンブレッジの視点から」尾辻恵美
[実践報告]「パンデミックの中の留学生日本語教育ーー一年半の体験を振り返り、今後を考える」河合淳子 湯川志貴子
[実践報告]「教室を飛び出し世界でつながる外国語授業ーープロジェクト型学習で学生は何を学ぶのか?」ルイーサ・ツァイルホーファー
[パネルディスカッション]「コロナ禍の後の大学言語教育」パネリスト:尾辻恵美/河合淳子/湯川志貴子/ルイーサ・ツァイルホーファー/佐野直子 司会:山下仁
[研究ノート]「「布置の最適化」に関する一考察」河合淳子
[特集あとがき]「夢の機械翻訳の夢の夢」石部尚登 191
■投稿論文
「トランスランゲージングにおける創造性の所在ーーフィジーのろう者の言語実践の事例から」佐野文哉
■書評
三宅和子・新井保裕(編)『モビリティとことばをめぐる挑戦ーー社会言語学の新たな「移動」』評者:杉田優子
尾辻恵美・熊谷由理・佐藤慎司(編)『ともに生きるためにーーウェルフェア・リングイスティクスと生態学の視点からみることばの教育』評者:王一瓊
木村護郎クリストフ(著)『異文化コミュニケーションの方法ーー媒介言語をめぐる議論と実際』評者:杉浦黎 235
■連載報告 多言語社会ニッポン
アイヌ語:「pirka! BINGO a=ki ro. upopoy otta aynu itak ari ci=ki p〔ウポポイのアイヌ語体験プログラム「ピリカ! ビンゴ アキ ロ」〕」ニヌム(荒田このみ) ケニ(山丸賢雄)
琉球弧の言語:「紡がれる“うむい”」町田星羅
移民の言語:「「在日語」とエスニック・アイデンティティ、ヘイトスピーチの経験」鄭 康烈
手話:「手話の法制化は聾者の言語権を保障するのか〈後編〉」金澤貴之
■緊急寄稿「遠い友への書簡ーーウクライナ情勢・シベリア民族学・言語と民族と地理の問い」渡邊日日
■近刊短評
無駄な会議の撲滅。会議の進め方(HOW)だけでなく、目的意識(WHY)が強くなる。上司のためのリーダーシップ・組織論が学べる。部下のフォロワーシップ・行動原則が学べる。ロジカルシンキングのツールを会議でどのように使うかがわかる。交渉・折衝力の向上。資料作成から議事進行まで、コミュニケーション研修のプロが伝授。
「言語」は、伝える相手や時間や社会の状況に応じて、絶えず揺れ動いてきた。本セレクション第2巻では、言語変化のほか、言語獲得から言語類型論までを射程に入れ、ことばのダイナミズムを探る。全42本。
ことばは今この瞬間に動き、獲得され、歴史的に変化し、ミクロ、マクロに渡って変異する。そのとき、何がどう働いているのであろうか。そこにある「未知なるもの」の解明こそがことばの動的な性質の鍵となる。本書『動的語用論の構築へ向けて』(第4巻)は、「言語哲学」と「相互行為言語学」の合同、「会話分析」「実験語用論」「言語人類学」「イン/ポライトネス」など、分野を横断する新しい語用論の領域に挑戦する。
執筆者一覧(掲載順):チー=ヘー・エルダー、カーシャ・M.・ヤシュチョウト、田中廣明、ツォイ エカテリーナ、多々良直弘、横森大輔、小澤雅、三浦優生、中村太戯留、高田明、梶丸岳、大塚生子、抽冬紘和、窪田悠介、井戸美里
第I部 言語哲学・デフォルト意味論・社会的語用論
第1章 動的なディスコースの意味のための動的な機能的命題に向けて
チー=ヘー・エルダー カーシャ・M.・ヤシュチョウト
翻訳・訳注・解説:田中廣明
第II部 談話分析・相互行為言語学・会話分析
第2章 発話権の獲得および維持における競争的言語行動
ー日本語およびロシア語の三者間課題達成会話データよりー
ツォイ エカテリーナ
第3章 激動するメディアとメディアスポーツ報道における言語行動の分析
多々良直弘
第4章 生徒の聞き手行動「はい」「うん」と参加フレーム
ー楽器レッスンの相互行為分析からー
横森大輔
第5章 日本語の自然発生会話における一人称代名詞の動的な表出
ー「主張」を含む連鎖に着目してー
小澤 雅
第III部 実験語用論・言語獲得・社会神経科学
第6章 取り立て詞ダケ・モの理解の発達
三浦優生
第7章 保護フレームと関連感知によるユーモア理解の動的語用論
中村太戯留
第IV部 言語人類学ー言語社会化と記号論
第8章 物語りと感情
ーグイ/ガナの場所をめぐるトークの分析からー
高田 明
第9章 プイ語の掛け合い歌における静と動
ー定型性と記号論的行為主体性ー
梶丸 岳
第V部 動的語用論の展開ーイン/ポライトネス・共通基盤化・慣習的含意
第10章 動的イン/ポライトネス研究の試み
ー談話的アプローチとインポライトネス場面ー
大塚生子
第11章 ELFディスコース内での共通基盤化における談話標識soの使用と機能
抽冬紘和
第12章 形式動的語用論の構築へ向けて
ー慣習的含意概念の再検討ー
窪田悠介・井戸美里