放電加工を使いこなすための知識と経験を集大成!
本書は、日本における数値制御(NC)放電加工機メーカーの先駆者である株式会社ソディックが持つ放電加工に関わるさまざまなノウハウを、製造業に関わる技術者向けにわかりやすく解説した解説書です。
放電加工とは、アーク放電によって加工物表面の?部を除去する機械加工の手法です。従来の機械加工技術では加工できなかった硬い金属に適用され、主に工業製品を大量生産するために使われる金型の製造に利用されます。また、金属を1マイクロメートル単位で加工できるため、携帯電話やスマートフォンをはじめ、最先端の航空機や宇宙ロケットなどの工業製品まで、金属材料の精密形状加工を必要とする部品製造でも重要な役割を担っています。
本書は、製造業に関わる技術者だけでなく、これから製造業に進みたいと考えている学生までを対象に、放電加工技術の原理から各種材料における加工特性の違い、加工方式による違いなどを豊富な図や加工例の写真などを用いて解説しました。
現場技術者としての豊富な経験をもとに、知識、ノウハウをたっぷりと解説した技術者必携の書です。
本書は大学や高専で化学を勉強している人、および化学を職業にしている人のための、化学計算の解説本である。個々の計算問題の解き方と“化学計算の方法”の両方に目配りをした、通読もできるし拾い読みもできる“化学計算”の解説本ないしハウ・ツー本である。
ノーベル賞学者I.プリゴジンとその仲間により1999年に刊行された本格的教科書の全訳。5部構成20章で“散逸構造”に辿り着く。〔内容〕熱機関からコスモロジーへ/平衡系熱力学/ゆらぎと安定性/線形非平衡熱力学/ゆらぎによる秩序形成
高等専門学校機械科・材料学科、大学機械学科1〜2年生の「金属材料」「機械材料」「材料学」のテキスト。
なぜ穏やかで安定した天気と激しい雨を降らす不安定な天気があるのか。最新のスーパーコンピューターで計算した天気予報が外れることがあるのはなぜか。
本書は、そういった素朴な疑問に、背景にある物理を説明する形で答える。しかも数式を使わずに。
熱、大気循環、海流、…いろいろな現象が影響しあう気象。予測にはデータ収集や統計も欠かせない。天気のしくみや気象予報にとどまらず、幅広いテーマを扱いながらも、その根本にある大切な原理をつかむことを目指して書かれている。
数式の多い気象の本で学んだ人には深い理解を、豆知識的に気象に親しんだ人には「なぜ」の理由を。気象に関心をもつすべての人が、見上げた空や天気図の後ろにひそむ科学の物語を読みとるための一冊。
序章 これからお話ししたいこと
第1章 熱を感じて
地球は太陽に照らされている /生き生きとしたこの地球は太陽のおかげ/黒体放射/温室効果/熱の移動
第2章 空と海のもとで
地表面の放射と特性/公転軌道がもたらすゆるやかな影響/水の循環/海洋大循環:海流が熱を運ぶ/地球規模のコンベアー・ベルト/エルニーニョと南方振動
第3章 わたしたちの空気
成分と構造/吸収と放射/対流圏でおきている大気の循環
第4章 変化する地球
地球を温室にたとえると/地球のエネルギーバランスモデル/雪玉地球/すべてが変わる/大循環モデル/気候と気象の未来
第5章 データを集める
データ収集の進歩/地表付近の気象データ/海面のデータ/大気のデータ/宇宙からデータを集める/データの保存と転送
第6章 統計的にいえば……
統計学は、確率的には身の回りのどこにでもある/測定にともなう誤差 /初期条件とカオス/「でたらめさ」とカオスに囲まれた気象予測
第7章 ここでまとめて雲と雨と雪の話をしよう
雲は決定的に重要だ/雲を分類する/ 霧/ 降水現象/激しい雷雨
第8章 天気のしくみ
ここまでのお話/いろいろな力/いろいろな気温減率/この世に静穏なものなんてありはしない、君は自分の歌を大声で叫べ/渦に飛びこむ/じん旋風/竜巻/台風/大切な前線の話
第9章 極端な気象 -これが新しい「ふつう」の姿なのかー
熱を感じて/干ばつ/寒波から逃げろ/水、水、水、……/暴風雨/不幸の風/地球温暖化のせいなのか
第10章 天気予報の世界
予報はどんどん進歩している/気象産業/天気予報の顔/気候を変える
「きょうのお天気」は、これでおしまい
付録/用語集/注釈/参考文献/索引
発電設備で電気をつくり、送配電設備で需要家に届ける「安定供給のための電力システム」について、社会情勢、国の施策、新しい試みまでを含めて紹介する。
材料力学IIIでは,材料力学をさまざまな分野の先端的な問題において活用していくための橋渡しとして,非線形解析における応力とひずみ,材料非線形,幾何学的非線形と座屈,動的状態,非定常熱応力,境界非線形(接触),材料強度論について,より詳しく説明した.最後に,材料力学I,IIではほとんど触れてこな
かったさまざまな構造用材料の特性について,金属材料,セラミックス,高分子材料,複合材料,コンクリート,地盤材料について説明した.
はじめに
1 非線形解析における応力とひずみ
1.1 線形性の復習
1.2 ひずみー変位関係の非線形性
1.3 応力ーひずみ関係の非線形性
1.4 釣合い式の非線形性
2 材料非線形
2.1 塑性変形
2.1.1 弾性と塑性
2.1.2 流れ則
2.1.3 弾完全塑性体
2.1.4 硬化弾塑性体
2.1.5 さまざまな降伏条件
2.2 粘性
2.2.1 粘弾性モデル
2.2.2 弾粘塑性モデル
3 幾何学的非線形
3.1 物質表記と空間表記
3.2 変位とひずみ
3.3 変形勾配マトリックス
3.4 応力と釣合い式
3.5 座屈
3.5.1 分岐座屈
3.5.2 飛び移り座屈
3.5.3 屈服
4 動的状態
4.1 準静的状態と動的状態
4.1.1 観測できる物理場
4.1.2 線形弾性体の波動方程式
4.2 波動方程式の解
4.2.1 平面波と球面波
4.2.2 実体波と表面波
4.3 波動方程式と非破壊検査
4.3.1 反射と透過
4.3.2 き裂の同定
4.4 波動方程式と構造物の震動
4.4.1 振動と波動
4.4.2 地盤ー構造物相互作用
5 非定常熱応力
5.1 熱過渡応力問題
5.2 定常熱伝導と非定常熱伝導方程式
5.2.1 定常熱伝導問題
5.2.2 非定常熱伝導問題
5.3 熱弾性方程式
5.3.1 板幅方向の非定常温度分布を受ける厚板引張曲げ問題
5.3.2 流体温度ステップ変化に対する平板の熱応力応答
5.3.3 弾性問題と熱伝導問題のアナロジーと数値解析
5.4 熱ー流体ー構造連成現象
6 境界非線形(接触)
6.1 Heltz の弾性接触論
6.1.1 球面と球面の Heltz の公式
6.1.2 円柱と円柱の Heltz の公式
6.2 固着と分離,すべりと摩擦
7 材料強度論
7.1 理想強度
7.1.1 理想へき開強度
7.1.2 理想せん断強度
7.2 き裂と応力集中
7.3 転位と塑性変形
7.4 線形破壊力学の復習とその適用限界
7.5 非線形破壊力学の概要
8 さまざまな構造用材料
8.1 金属材料
8.1.1 鉄鋼材料
8.1.2 アルミニウム合金
8.2 セラミックス
8.3 高分子材料
8.3.1 熱可塑性樹脂
8.3.2 熱硬化性樹脂
8.4 複合材料
8.4.1 強化材
8.4.2 母材(マトリックス)
8.4.3 ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)
8.4.4 炭素繊維強化プラスチック(CFRP)
8.4.5 金属基複合材料
8.4.6 セラミック基複合材料
8.5 コンクリート
8.6 地盤材料
参考文献
索引
本書は、物理学的概念や考え方と基本法則を学び、定性的考察と定量的理解ができる力を養う初学者向け教科書である。フルカラーで図とイラストを豊富に盛り込み、身近な題材や単純な問題から始めて、わかりやすく解説。多数の例題・演習問題を用いて、ていねいな解答・解説を行い、基本的な理解を促す。物理学科以外の学生あるいは入試科目として物理学を選択していない学生を含めて、物理学の基礎からその概念や手法を学ぶことができるよう構成。高校物理の知識を前提とせず、基礎的内容から体系的に学べるよう配慮した。解説および例題・演習問題のレベルが記号で示され、高校物理との関係も明示されているので、物理履修状況や理解度に合わせて学習を進めることができる。
物理学的な考え方,実験に対する姿勢を学ぶことに主眼を置き,実験に必要な基礎知識から具体例まで詳述した必携テキスト.第5版を刊行.
本書は大阪大学理学部物理学科の3年次学生に対して開講している「物理学実験」のテキストとして書かれたものである。大阪大学理学部物理学科では、1〜2年次で基礎的な物理学の学生実験を履修し、3年次で、本書で解説する「物理学実験」を履修する。1〜2年次での学生実験は、言わば物理実験の入門コースであり、物理現象に興味を持つ、実験することに慣れる、実験装置に慣れる、などが主な目的であると考えられる。これに対し、「物理学実験」はさらに1段階上の役割を持っている。つまり、単に教科書にそういう答えになると書いてあるからとか、数式がそうなっているからとかいう理解の仕方ではなく、実験を通じて自らその物理現象の描像を組立て、理解することの練習になっているのである。もちろん、より高度な実験技術・装置、より定量性の増したデータ測定と解析、などに触れることもできる。このように、3年次の「物理学実験」は、低学年での講義・実験などから、理論・実験にかかわらず最先端の研究への、橋渡しのような意味を持っている。(本書「はじめに」より)
第1章 放射線測定
第2章 同時測定
第3章 ラザフォード散乱
第4章 X線と結晶構造
第5章 光学─回折と干渉
第6章 光学─分光─
第7章 物質の電気伝導と物性
第8章 高温・熱技術
第9章 エレクトロニクス
第10章 生体物質の光計
付録A 放射線とその測定・取扱いについて
付録B 誤差について
震災を契機にエネルギー問題が再燃され,熱・エネルギーに関する工学はこれから活用が期待される。本書は,熱エネルギーの特性・法則,有効利用の考え方,機器,利用技術,エネルギーの流れを,環境も含めてシステムとしてとらえ,解説した。旧版を全面的に改訂。
1 熱エネルギーシステム序論
2 燃料と燃焼のシステム
3 熱エネルギーのミクロシステム
4 熱エネルギーのマクロシステム
5 熱エネルギーの有効利用
6 混合気体と蒸気のシステム
7 熱エネルギー変換システム
8 熱エネルギーシステムの新展開
古代ギリシャの天然磁石の研究から、重力の法則や熱力学、量子力学に至るまで、物理の世界を12のテーマにわけて紹介。偉大な物理学者たちが達成してきた大躍進(グレートブレイクスルー)の物語を豊富なビジュアルとともに楽しめます。
微積分や線形代数の先には、どのような世界がくりひろげられているのだろう。東大数理の執筆陣が、いま数学ではどのようなおもしろい研究がおこなわれているのかを、初学者に向けて生き生きと紹介。好評を博した『数学の現在 i,π,e』の続編。
はじめに(編者)
記号表
第1講 数理物理ーーミクロな法則でマクロな世界を描く(松井千尋)
第2講 微分方程式ーー熱方程式の解の形状(石毛和弘)
第3講 場の量子論ーー経路積分とFeynman図形(加藤晃史)
第4講 場の量子論ーー宇宙からもたらされる数学(山崎雅人)
第5講 位相幾何ーーゲージ理論と4次元トポロジー(今野北斗)
第6講 位相幾何ーー3次元多様体の基本群をめぐって(北山貴裕)
第7講 離散群ーー従順性と剛性(木田良才)
第8講 微分方程式ーーヤコビの楕円関数による精密解析(宮本安人)
第9講 確率統計ーーレヴィ過程と統計モデリング(増田弘毅)
第10講 微分方程式ーーPainleve方程式と数理物理(岩木耕平)
第11講 微分方程式ーー均質化理論をめぐって(三竹大寿)
索引
よこがお
名著「拡散MRI」が新たな本となって新登場!代表症例を多数提示し、基礎から最新の内容まで原理をわかりやすく解説。Appendixも豊富で、興味のあるところを読み進められるよう“羅針盤”で方向も指示。読みやすく学べる1冊。
<big><strong>数理 物理・情報を手短に体得できる!</big></strong>
現代科学では、数理的に厳密に記述することを強く求められている。しかし、現代物理学や情報の理論は明らかに抽象的で、その数学的厳密性を理解することは一朝一夕では叶わない。だが、そのスキルは同分野を学ぶものにとっては必須である。
本書ではその物理と情報の理論の最先端を学ぶために今や欠かすことのできない数理を、いかに手短に身につけるかにスポットを当て、基礎的な事柄から理解出来るよう工夫している。物理学、情報の数理科学を学ぶものにとっては格好の入門書!
1 ニュートン力学の数理
2 熱力学(統計力学)と確率論
3 量子力学
4 情報理論におけるエントロピーと通信の数理
5 離散力学系におけるカオス
6 擬似乱数