「セクシュアリル・オリエンテーション」という視点を中心にすえ、「何でもあり」をコンセプトに、現在、多様化の一途をたどっているセクシュアリティの深淵を垣間見るために、懇切丁寧に、時に主観的に、時に学問的に、時に教育的に書き連ねた斬新な「性」の入門書。
性科学、精神分析、小説にセクシュアリティが表象として構築されたプロセスを探り、性的啓蒙を経た現代を問う。
セクシュアリティ論の決定版。なぜ私たちはセクシュアリティに縛られているのか。さまざまなセクシュアリティが氾濫するなかで、これから私たちはどこへ向かえばいいのか。従来の表面的な性の言論を一蹴する、ポスト・フーコーの第一人者ジェフリー・ウィークスの名著が、ついに刊行。
レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、彼女ら/彼らへの暴力の数々、それを放置してきた社会ー。アムネスティが各国の実情を報告し、解決策を提言する。
本書はまず看護を学びはじめた学生が基本的人権としてのセクシュアリティの基礎知識および最新情報を学ぶことを最大の目的としている。その上でセクシュアリティを護り支える看護実践を事例検討によって学ぶことにある。次に、学生を教育・指導する教員と、病棟などの臨床でその実習指導にあたる臨床指導者をはじめとする看護婦(士)の、「このような学びをしてくる学生が病棟へ来るのだから、臨床でそれが生かされるような自分たちの性に対する認識を変えなくては…」のニーズに対応することを目的としている。
400に及ぶ基本用語を提示し、たんにそれが何を言い表しているのかというばかりでなく、それがどういう背景を持っているのか、それについてどういった議論がなされているのかを示した事典。それぞれの項目はアルファベット順に並べられており、その項目に関連する重要な議論が掲載されている。
帝国の維持には、性的機会の供給システムが不可欠であった。イギリス帝国におけるセックス、人種主義イデオロギーを分析、「従軍慰安婦問題」論争にも新鮮な一石を投じる。
本書は、セクシュアリティという領域をゲイの視点-ゲイ・スタディーズという方法-を通して解明しようと試みている。そして、そのことによって明らかになる同性愛と異性愛の関係性を、いまの社会の中で同性愛者がどこに位置し、異性愛者がどこに位置しているのかという切り口から語ることを目指している。
障害者は性的弱者なのか!?女性障害者にとっての恋愛・結婚・生殖という呪縛、障害者と介助者との間の性的緊張関係、欲望しない男という誤解…。障害と性にはりついた言説を疑い、セクシュアリティを根本から問う、性の障害学のテイクオフ。
男女共同参画社会基本法が制定され、実質的な男女平等の実現が政策課題になっている。しかし社会規範である制度は、性別分業意識でジェンダー化されていると言わざるを得ない。本書では、その諸制度をジェンダー問題解消の視点から検討し、そのあるべき姿を再構築するための提言を試みている。
まず、リハビリテーション看護の分野で重要ですが取り組みはこれからである「セクシュアリティ」を取りあげた。次に、回復期リハビリテーション病棟が制度化され3年経った。リハスタッフが病棟専従となったなかで、看護師はどのような働きをしているのだろうか。より専門性が発揮できているのだろうか。そのような観点から、実践研究では「回復期リハビリテーション病棟における看護師のエンパワメント」について取りあげた。
性教育、ジェンダー・フリー教育、家庭科教育を、共通にジェンダー/セクシュアリティの教育を受け持つ教育としてとらえ、バッシングの本質を明らかにし、それを乗り越えるジェンダー/セクシュアリティの教育の方向性を提案する。