いま人類は、海洋の生態系や環境に過去をはるかに凌駕するインパクトを与えています。そして、それは同時に国家間・国内紛争をも呼び起こす現場となっています。
本シリーズは、編著者に、総合地球環境学研究所名誉教授 国立民族学博物館名誉教授 秋道智彌先生、笹川平和財団海洋政策研究所所長 角南篤先生を迎え、
これらの海洋をめぐって起こっているさまざまな問題に対し、研究者はもとより行政、NPO、魚介類に関係する業界関係者から、海をキーワードに活動する市井の人たちに至るまで、多様な視座と論により考察し、その本質と課題を浮き彫りにしていきます。
ヒト、ことに日本人は海との関係なしには立ち行きません、本書をお読みいただき、前向きに課題に挑戦する人たちの声を聞いていただくよう願っています。
第2巻となる本書では、生物多様性保全のための取り組みについて、水産物の乱獲防止やゴミの清掃などの多様性を阻害する要因の排除、海洋保護区や人口魚礁の設置といった積極的な保全策という2種類の方策から考察をしていきます。
<目次>
はじめに 漂着物と海洋世界ー境界の文明史
第1章 海のゴミ問題を考える
1 海岸漂着物から地球環境を読む
コラム 海洋清掃の仕組みー150キロの海岸を清掃して27年
2 漂着物にとりつかれた人たち
コラム 漂着する陶磁器
3 海域に浮遊するマイクロプラスチック研究最前線
4 深刻化する深海のプラスチック汚染
5 世界で最も美しい湾クラブ
コラム 海洋環境保全に向けた周辺国との協力の推進
6 海洋ゴミ解決に向けた世界の流れ
第2章 生物多様性を守れ
7 ホンビノスは水産資源有用種か生態系外来種か?
8 バラスト水が招く生物分布の拡散
9 季節の旅人スルメイカは海洋環境変化の指標種
コラム 可能となったエチゼンクラゲ大発生の早期予報
10 バイオロギングで生態を探る
コラム 水中グライダーー新たな海洋観測ツール
11 日本の海洋保護区の課題とは
コラム 南極ロス海、世界最大の海洋保護区に
12 海洋生物多様性の保全に向けた世界の取組み
おわりに 生物多様性の劣化をくい止めるために
著者の皆さん
鈴木明彦(北海道教育大学教授)柱本健司((公財)かながわ海岸美化財団)中西弘樹(長崎大学名誉教授 漂着物学会会長会長)野上建紀(長崎大学多文化社会学部教授)磯辺篤彦(九州大学応用力学研究所教授)蒲生俊敬(東京大学名誉教授)高桑幸一(美しい富山湾クラブ理事・事務局長)馬場典夫(海上保安庁 海洋情報部 海洋情報指導官)藤井…
1:ちゅ、多様性。
調べ学習に最適! 地球の平和や自然環境を守るための国際条約について学ぶシリーズ。
第2巻は「生物多様性条約」「世界遺産条約」など、
地球環境を守り生物の多様性を未来へ残すための国際条約や取り決めを紹介する。
ヨーロッパを中心とした世界的な移民排斥運動が活発化する一方、カナダでは国民の20%を超える移民が暮らし、イヌイットなどの先住民も包摂した多文化主義政策が国際的にも高い評価を得ている。それは、ネイティブや移民を問わず高い教育水準を維持し、様々なバックグラウンドを持つ者たちの「共生」をもたらしてきたカナダ独自の多文化教育政策の貢献によるところが大きいことは言うまでもない。こうしたカナダの多文化教育の実態を理論・制度・政策・実践という多角的視座から分析し、その特徴と本質を描き出す本書は、移民に対するあらゆる制度改革に消極的なわが国にも重大な示唆を与える、まさに時宜を得た研究である。
3巻は、海と川に注目して、河川・干潟・海洋・深海、さらに、海の生物多様性をささえるサンゴ礁など、それぞれの特徴的な生態系についてくわしく解説。生態系に大きく影響する海水温の上昇や海洋プラスチックなど、いま問題となっていることについても紹介する。
TNFD v1.0完全対応
自然と共生し、成長する企業の在り方を紐解く
世界の市場や企業経営において、カーボンニュートラルの次の課題として「ネイチャーポジティブ」の実現に焦点が当たっています。企業の経済活動は森林や土壌、水、大気、動物といった自然資本によって支えられている一方で、それらを搾取し、負の影響を与える行為がともないます。ネイチャーポジティブとは、経済活動の影響で喪失した自然を回復軌道に乗せるために、生物多様性の損失を止め、反転させる緊急行動を起こす考え方のことで、2021年のG7サミットや2022年のCOP15などで議論が進み、産業界の共通課題として世界中で取り組みが始まっています。
自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)は2023年9月に、ネイチャーポジティブの指針となるフレームワークの最終版(v1.0)を公開しました。今後、多くの企業がこのTNFDフレームワークをグローバルスタンダードとして、自然への依存度や影響といったリスクと新しいビジネス機会を開示し、実行に移すことになると考えられています。
本書では、取り組みが加速するネイチャーポジティブの全体像を俯瞰するとともに、TNFD v1.0やその他の国際的なイニシアティブを用いて、企業がネイチャーポジティブを実現するための具体的なアプローチを解説します。さらに、自然リスクが高い8つの業界を取り上げ、業界ごとの課題や先進事例を詳述します。
ベールを脱ぐ中国のグリーン発展、その内容とは
政策的枠組みと豊富な実践例をもとに解説
序 文
第1章 生物多様性保全とグリーン発展の関係
第2章 中国エコ文明建設とグリーン発展
第3章 国際的な生物多様性保全とグリーン発展行動
第4章 中国生物多様性の調査と保全の状況
第5章 生物多様性保全とグリーン発展の主な取り組みと成果
第6章 都市の生物多様性保全と調和のとれた住環境づくり
第7章 生物多様性保全と農村におけるグリーン発展の実践
第8章 生物多様性保全とグリーン発展戦略対策
参考文献
監訳者あとがき
障害者雇用・就労にかかわる基本2法を軸に、関連諸法まで幅広く解説
平成25年の大改正以降、〈障害者差別禁止〉と〈合理的配慮提供義務〉を軸として事業者に対して実効的な対応を義務づけ、障害者雇用の一層の前進を図っている障害者雇用促進法。そして、障害のある人が基本的人権のある個人としての尊厳にふさわしい日常生活や社会生活を営むことができるよう、必要となる福祉サービスにかかわる給付・地域生活支援事業などの支援を定める障害者総合支援法ーー。障害のある人の社会参画にとって「はたらく」ということは大きな位置を占めるものです。そこで本書は、まさに多様性社会の基本法をなすと言っても過言ではないこの2法の条文に則した解説を両輪としつつ、障害者権利条約、障害者基本法、障害者差別解消法といった関連諸法をも含めて体系的に整理・解説。当分野第一線の研究者らによる決定版です。
第1部 障害者に関する法制度のあゆみ
第2部 障害者雇用促進法
第3部 障害者総合支援法
第4部 障害者関連諸法
第5部 その他の関連諸法
【事項索引/判例索引】
【詳細目次】
第1部 障害者に関する法制度のあゆみ
第1章 第2次世界大戦〜1950年代:傷痍軍人から身体障害者へ
第2章 1960年代:身体障害者雇用促進法と精神薄弱者福祉法の制定
第3章 1970年代:雇用義務制度の確立と福祉工場の設立
第4章 1980年代:対象となる障害者の拡大
第5章 1990年代:障害者基本法の制定
第6章 2000年代:多様な働き方への対応・障害者自立支援法の制定
第7章 2010年代:障害者差別禁止・合理的配慮規定の導入
第8章 2020年代:雇用と福祉のさらなる連携強化
第2部 障害者雇用促進法
第1章 総則
第2章 職業リハビリテーション
第3章 差別禁止と合理的配慮
第4章 雇用義務制度
第3部 障害者総合支援法
第1章 総則
第2章 支給決定の仕組み
第3章 給付内容:訓練等給付を中心に
第4章 障害福祉サービスの適切な提供
第4部 その他の関連諸法
第1章 障害者権利条約
第2章 障害者基本法
第3章 障害者差別解消法
第4章 障害者虐待防止法
第5章 障害者優先調達推進法
第5部 その他の関連諸法
第1章 就労支援法制
第2章 労働関係法制
第3章 所得保障法制
【事項索引/判例索引】
「生物多様性」をテーマにしたシリーズの第2巻。
第I部では、陸上植物全体の多様性と系統を概観し、第II部にてコケ・シダ・裸子・被子の各植物群の特色を詳説。第III部は、化石植物を含めた各植物群の綱レベルでの図版解説と興味深いコラムを掲載。
分類表や形態用語の解説、生物名・学名・事項の各索引など付録も充実。
「他者」との協同的な学習が推奨される教育現場で、いかに効果的な学習を促し、学習者の自律と社会的な共生を促すことができるのか。アクティブラーニングなどの実践から「多様性」が拓く学修の可能性を検討し、大学での教養教育デザインを再考する。
第1章 「他者」と学ぶ教育原理とアクティブラーニングの授業デザイン[佐藤智子]
1 大学教育におけるアクティブラーニング
2 大学生の学修の実態
3 アクティブラーニングの定義と課題
4 デューイの教育論からみるアクティブラーニングのあり方
5 授業の実践例:「学習理論入門」
6 アクティブラーニングの限界を超えた授業デザインへ
第2章 社会的マイノリティとの「対話」に向けたボランティア学習[江口怜]
1 ボランティア学習は世界を開くか
2 授業の実践例:「共生社会に向けたボランティア活動」
3 学生Aさんの学びの軌跡─野宿者支援の現場と向き合って
4 他者との出会いから学びを生み出すために
第3章 言語と文化の違いを超えて学生が学び合う国際共修授業[高橋美能]
1 国際共修授業発展の背景
2 東北大学の現状
3 国際共修授業における教育実践上の工夫
4 学習テーマとしての「人権」
5 別のテーマで実践した事例
6 学習テーマの選定と多様性を生かす教育実践
第4章 「言語の壁」を超えるトランス・ランゲージングの学び合い[島崎薫/プレフューメ裕子]
1 国際共修におけることばや言語の問題
2 「言語の壁」とは何か
3 トランス・ランゲージング
4 実践例:「Humans of Minamisanriku」
5 トランス・ランゲージングにおける学び
6 国際共修におけるトランス・ランゲージングの意義と今後の展望
第5章 コミュニティとの協働から学ぶサービス・ラーニング[菊池遼/藤室玲治]
1 サービス・ラーニングがコミュニティで果たすべき役割とは
2 被災地域のコミュニティとのサービス・ラーニング授業の成立経緯
3 授業の実践例:「被災者の生活再建・コミュニティ形成の課題とボランティア活動」
4 サービス・ラーニングはコミュニティにとって有効か
第6章 アートプロジェクトから学ぶ教養としての創造的思考[縣拓充]
1 アートプロジェクトと学び
2 教養としての創造的思考
3 千葉アートネットワーク・プロジェクト(WiCAN)
4 ワークショップ体験授業
5 アーティストとの協働によるプロジェクト
6 アーティストからの学びの機会をより有意義なものにするために
動物の多様性に関する30のテーマを、図を豊富に用いて、わかりやすく解説。動物界の多様性の全貌を把握するために、より理解が深められるよう、従来の一般的な教科書とは構成を逆にして、ヒトが属する脊椎動物から海綿・平板動物へと解説。
ジャン・ピアジェなどの理論や最新研究成果をふまえ、人間の多様性や個人差をダイナミックに捉えてそのメカニズムに迫る画期的な書。
発達の安定性・不安定、連続性・非連続性などに着目し、理論を発達支援の有効な実践につなげることをめざす。
●著者紹介4
小山 正(こやま ただし)
神戸学院大学心理学部教授 博士(学術)
主な著書に,『言語発達』(ナカニシヤ出版,2018),『乳幼児期のことばの発達とその遅れー保育・発達を学ぶ人のための基礎知識』(共著,ミネルヴァ書房, 2015),『言語獲得期にある子どもの象徴機能の発達とその支援』(風間書房, 2009),『言語獲得期の発達』(編著,ナカニシヤ出版, 2008),『乳幼児臨床発達学の基礎ー子どもと親への心理的サポート』(編著,培風館, 2006)など。
第1章 ジャン・ピアジェの発生的認識論から
第2章 発達における安定性と不安定性
第3章 定型発達と非定型発達,多様性と個人差
第4章 発達の段階
第5章 ダイナミック・システムズ理論
第6章 発達における可塑性
第7章 認知的柔軟性
第8章 人間発達における象徴機能と言語
第9章 発達における連続性・非連続性
第10章 発達におけるスピードアップ
第11章 発達理論と発達臨床
第12章 グッド・ディベロップメントとは
近年、急速に注目度を増してきているeスポーツ。巨大産業としてビジネス界で注目されているだけでなく、地方創生や多様性に配慮した社会福祉としての側面から、自治体や教育現場でも試行錯誤が始まっている。
しかし一方で「スポーツ」に対する従来のイメージから、日本においてはeスポーツに対する否定的な意見や不安の声も根強く残っている状況もある。
改めて今、スポーツとは何か?遊びとは何か?といった根本的な問いについて、向き合って考えていく意義は大きいと言える。
また、日本でeスポーツが隆盛していくためにはどのようなことが必要なのか、eスポーツの普及によって社会にはどのようなメリットがあるのかなど、
スポーツ人類学、スポーツ教育学、スポーツ政策学の大学教員がそれぞれの立場からスポーツおよびeスポーツの様々な側面に焦点を当てながら考える。
全国の生物多様性に配慮した米生産の取組み事例について整理し定性的分析を行った結果とともに、その代表的事例として「コウノトリ育むお米」について調査し、生物多様性保全に関する属性が農産物の高付加価値にどのように結びついているかを定量的に明らかにした。
はじめに
第1章 農業生産における生物多様性保全の取組と生きものブランド農産物
1.はじめに
2.生物多様性と農業
3.調査の目的・方法
4.調査結果
5.生きものブランド農産物の課題と今後の展望
第2章 豊岡におけるコウノトリの野生復帰に向けた取組
1.はじめに
2.里の鳥コウノトリ
3.保護,絶滅そして野生復帰へ
4.コウノトリ育む農法
5.自然を再生する取組
6.コウノトリの放鳥と科学的な研究
7.コウノトリと生活をつなげていく
8.おわりに
第3章 コウノトリ育む農家たち
2.聞き取り調査の概要
3.コウノトリ育む農法の取組状況
4.コウノトリ育む農法に取り組む意識
5.生き物への意識
6.コウノトリとのかかわり
7.まとめ
第4章 コウノトリ育む農法のフロンティア
1.問題の所在とコウノトリ
2.祥雲寺地区と〈ツル〉
3.コウノトリ育む農法の蓋然性
第5章 「コウノトリとの共生」をめぐる豊岡市民および
コウノトリ育むお米の消費者の動向
1.「コウノトリとの共生」をめざして
2.「コウノトリとの共生」を支える意識を探る
3.豊岡市民にとっての「コウノトリとの共生」
4.コウノトリ育むお米の消費者にとっての「コウノトリとの共生」
5.便益から見る「コウノトリとの共生」
6.「コウノトリとの共生」をさらに深めるために
第6章 コウノトリ育むお米の価値形成に関する経済分析─市場的価値と環境的価値の分離─…
1.はじめに
2.生きものブランドにおける公共財的価値と私的財的価値
3.アンケート調査の概要
4.分析モデル
5.推定結果と考察
6.おわりに
第7章 コウノトリ育むお米が生み出す地域経済効果
1.はじめに
2.農業分野における生物多様性保全の評価研究
3.産業連関分析と産業連関表の修正
4.分析条件と経済相乗効果の定義
5.分析結果
6.結果の考察
7.政策的含意
8.分析の限界
9.おわりに
あとがき
人権は、アプリオリのルールや決まりではなく、また優しさや思いやりでもない。時に、人権を保障すべき国家に対峙し、ボーダーを超えて人と連帯するための規範・規準である。本書では、人権について学び、人権の目的や趣旨のために学び、人権が守られた環境の中で学ぶという人権教育のトータルな学びを理解するための概念と女性、子ども、貧困、多文化共生など個別テーマを詳解する。
日本語版への序文
謝辞
序文
略語一覧
第1部 人権:行動のためのアジェンダ
第1章 三人の語り
議論
本書の構成
第2章 人権の文脈化
本書の目的
私たちの取り組みはどこから始まったのか
第3章 人権についての枠組み
人権:歴史的視点
法的視点
社会学的視点
第4章 人権、正義、平和
コスモポリタンな世界観としての世界人権宣言
ユートピア世界観としての世界人権宣言
人権の概念
四つの自由
世界人権宣言と国家の抑圧
結論
第2部 政治、文化、不平等
第5章 女性の人権
女性による行動と人権の発展
女性の人権のための諸原則
オルタナティブな構想の開発
政治的な権力
公私の分離
グローバルな連帯
教育と女性の人権
第6章 人権とグローバルな変化
世界の不平等
グローバルな挑戦:開発
国民国家のグローバルな責任
教育と開発
グローバルな挑戦:環境
グローバルな市民社会
第7章 価値、文化、人権
冷戦:政治的レトリックとしての人権
ナショナリズム・コスモポリタニズム(世界市民主義)・多文化国家
宗教・人権・文化相対主義
関係主義(relationalism)
普遍的な人権を文脈化する
人権とアジア的価値
グローバルな人権の言説が包含する意味
第3部 学校における人権と民主主義
第8章 子どもの人権
子ども期の概念の変容
第12条と子どもの参画
多文化主義と学校教育
子どもの権利、発達と学校教育
第9章 シティズンシップ教育と人権
シティズンシップ教育と国民国家
民主的シティズンシップ教育と国家への帰属
民主主義、多様性、隠された歴史
民主主義と多様性
コスモポリタン・シティズンシップのための教育と人権
市民による行動、市民権、人権
人権教育に対する国際的・国家的な取り組み
人権教育の実施における挑戦と進展
民主的シティズンシップ教育と共有の価値、マイノリティのニーズ
人権教育の実践者が直面する課題
第10章 人権、政治、学校
学校とテスト
変革的教育(Transformative education)
人権教育のための教育原理
人権と歴史教育
人権教育:政策と原則を展開する
エピローグ
参照文献
索引
監訳者による解説
あとがきにかえて
著者・訳者紹介
海で誕生した生命が陸に広がる足がかりにした海辺には、今でも多様な生きものがくらしています。しかし一方では、砂浜や干潟の消滅、打ち寄せられたごみなどによって汚染が進んでいます。海辺の生きものの多様性をさぐるとともに、海の環境の大切さについて考えます。
[第1章]海辺の地形と環境……岩でできた磯海岸/干潟や砂浜/激しい変化をくりかえす海岸 [第2章]磯にくらす生きもの……岩にくっついて生活/磯にくらす貝の仲間/貝殻をすてた貝の仲間/潮だまりの小さな世界/磯に咲いた花/迷いこんだ浮遊体/海に落ちた星?/ヨロイを着たエビやカニの仲間/いつも家探しのヤドカリ/磯にくらす魚、やってくる魚 [第3章]砂浜や干潟の生きもの……潮干狩りと干潟の貝/砂浜や干潟の貝のくらし/干潟でダンスをするカニ/そのほかの干潟のカニと砂浜のカニ/森にくらすアカテガニ/陸上生活をめざす海の生きもの/干潟は海のたいせつな浄化装置
本年(2024年)開催される、NIE全国大会京都大会に先立ち、メディア研究者や教員たちで作る、日本NIE学会がとりまとめた。全11章で構成。各章で教員や研究者が、新聞や新聞の編集手法を生かした実践とその効果や課題、研究成果の執筆や、それに続いての別の研究者や現役の新聞社員らがそれぞれ論評し、新たな実践や工夫を提案している。探究学習のヒントを見つけるにふさわしい一冊です。
本書は、経営学の基本エッセンスを理解するための入門書である。初学者向けに各理論をその原理から丁寧に説明することを心掛けた。また、今日的課題である多様性および持続可能性と企業活動との対立点から克服方法まで論じた。
経営学の歴史は大量生産による大量消費社会の形成の歴史でもある。その歴史に沿って生産の仕組みを解説していく。それに伴って大量生産方式が人間的労働を失わせていく側面も考察していく。
一方、生産性を追求する中で人間労働が機械に置き換わっていくのをみながら、生産活動が人間による創造的労働と、機械による生産へと分化していくのを考察する。その歴史からこの先、労働が人間にとって魅力的で幸福をもたらすものになるには、どのようなあり方が可能なのか推論していく。人間は自然の一部であるので、ハーマンの定常経済論を応用しながら労働の質の多様性と物質循環型経済で持続可能な「経済発展」を実現する可能性を示す。
はじめに
第1章 科学としての経営学
第2章 富の生産力と分業
第3章 生産活動の本質
第4章 利益と費用、収穫逓減の法則
第5章 比較優位論と生産性
第6章 生産性と作業の合理化、集団の管理
第7章 標準化
第8章 人間の発見(ホーソン実験と統合理論)
第9章 トヨタ生産方式
第10章 トヨタ生産方式の発展型
第11章 モチベーション理論
第12章 経営戦略論
第13章 イノベーションによる企業成長と経営理論
第14章 人的資源管理論
第15章 組織に関する諸理論
第16章 多様性と持続可能性の視点で経営学を考える
資料編
参考文献
あとがき
『歌うカタツムリ』(毎日出版文化賞)などの著作で筆力に定評ある進化生物学者が、強力な「天敵」としての外来生物の研究史を通して、計り知れない複雑さをはらむ「自然」と、そこに介入せずには済まない人間と科学の業を描く。
外来の天敵種は有害生物を制圧する救世主となりうる一方で、ときに最強の侵入者にもなりうる。それでも、生物多様性が秘める可能性に魅了された多くの生物研究者たちが、自ら「夢の」天敵種と信じる外来生物を招いてきた。本書が語るのは、そうした天敵導入をめぐる知的冒険、成功、そして、壊滅的な失敗の歴史だ。
またその歴史は、産業革命の時代からグローバリゼーションの時代まで、時々の社会が奉じてきた自然観の驚くべき変転を映しだす鏡でもある。著者は、長く信じられてきた「自然のバランス」の実像や、生態系メカニズムの今日的な理解へと、読者を慎重に導いていく。レイチェル・カーソンの『沈黙の春』に敬意を払いつつ、その自然観をアップデートする書でもある。
終盤では、著者自身が小笠原の父島で経験した、ある天敵との死闘が語られる。生物多様性の魅惑と生態学の醍醐味が詰まった、渾身の書き下ろし。
はじめに
第一章 救世主と悪魔
夢の薬 / 自然のバランスを取り戻せ / 夢の天敵 / 赤い寄生蜂
第二章 バックランド氏の夢
外来生物 / 世界を支配するものは何か / 創造主の慈悲と夢の食材 / 豚か仔牛のようで、キジのような風味がある / 素晴らしい未来のために善を為せ
第三章 ワイルド・ガーデン
帝国の恵み / グレイヴタイ・マナーの領主 / 自然な庭園 / 赤い雑草 / 侵略の生態学
第四章 夢よふたたび
金の時計とダイヤモンドのイヤリング / 不毛な大地 / これを「自然のバランス」と呼ぶ / あれこれ考えるより、まず行動
第五章 棘のある果実
ブリスベンでの出会い / 赤い染料 / サボテン旅行委員会 / 謎の蛾 / 最初の一撃 / 赤い大群
第六章 サトウキビ畑で捕まえて
旅する昆虫学者 / 葉の上を跳ぶもの / 少しでも多く獲れ / グレイバックの災い / 海を渡ったカエルたち
第七章 ワシントンの桜
旅の始まり / 異国の旅 / 悲しい成功 / 友好の証 / 退く天敵 / 高まる敵意 / 危機を未然に防ぐとヒーローになれない / 大義の前に情を捨て
第八章 自然のバランス
分類学なくして防除なし / 密度依存 / 動物集団のバランス / 自然のバランス論争 / 自然はたいてい複雑である
第九章 意図せざる結果
理論か実用か / 光と陰 / 諸刃の剣 / 反自然的行為はもうやめなければならない / パラダイムシフト / 天敵には天敵を / 前車の覆るは後車の戒め
第一〇章 薔薇色の天敵
カタツムリの悪夢 / 戦いの始まり / 病気より悪い治療法 / 薔薇色の狼 / 楽園の行方
第一一章 見えない天敵
群島にて / 賑やかな夜 / 見えない捕食者 / 防除の行方 / もうひとつの道 / 封印の解き方
謝辞
参考文献
索引