「世界を変えた天文学者」といえば、誰を思い浮かべるでしょうか。コペルニクス、ガリレオ、ケプラー、それともハッブル?みな男性ですね。地球から天体までの距離の測定を可能にする法則を発見したのも、現在も使われる恒星の分類法を確立したのも、太陽大気組成は水素とヘリウムが主体であると指摘したのも、数多くの彗星や小惑星を発見したのも、そしてパルサーを発見したのも、実は、すべて女性なのです!男性優位の研究環境の中、宇宙を愛し、研究を深め、天文学の発展に寄与した女性天文学者たちの業績とその生涯。
初級から中級までの天文ファンのための雑誌
惑星運動は古代ギリシア以来考えられていた円ではなく、楕円を描いていた!ティコ・ブラーエより膨大な火星の観測データの解析を託されたケプラーは、試行錯誤のはてに、コペルニクスはもとよりガリレオも前提としていた円を脱却し、楕円軌道の発見にいたる。近代天文学への扉を開いたケプラーの第1法則、第2法則発見プロセスの全容。ラテン語原典より本邦初の全訳。
天文学の発展に貢献した重要な事項を時系列で網羅。カラー図版が豊富でどこからでも読める見開き構成。理論と観測と技術が結びつき天文学が発展した流れを簡明に解説。天文学の発展に貢献した多くの人物を写真や肖像画とともに紹介。(人名索引付き) 関連事項をもらさず参照しやすいデザイン。天文学の用語や出来事をすぐに調べられる天文事典としても活躍。
モアイ像はなにをまなざしているのか?ピラミッドの通気孔はなにを意味しているのか?ストーンヘンジのすき間から夕陽が見えるのはなぜか?従来の考古学では解明できなかった古代文明の謎が、天文学の最新技術から次々に明かされる。まったく新しい切り口で文明の謎に迫る「天文考古学」の冒険
暦とは何か。暦面の日記や紙背の典籍は、貴重な史・資料である。暦の年次比定を行い、記主を推定。その史料的意義を問う。また暦法の復元的検討や、実際の天体現象と合致しない記事の分析を通じて、人びとの心性を探る。
地球が太陽のまわりを回っていることや、月が地球のまわりを回っていることをはじめ、天体(宇宙にあるあらゆる物体)のさまざまな現象(天文)について、いろいろな問題をときながら考えてみましょう。
コンピュータの中に天体を再現し、その実相に迫る。天文シミュレーションの全体をカバーしつつ、基礎の数理から最新の成果までを一貫して記述。
国際天文年に贈る理論から観測までの天文雑学本の決定版。写真・図版100点掲載。各科目の後ろには、それぞれの科目の補足情報をまとめた「天文資料庫」のページを設けた。
重力・プラズマと電磁流体から放射の生成と散乱課程まで。さまざまな天体現象を深く理解するために必要な基礎過程や基礎方程式を示す。重力波の直接観測など最新の知見を加えた第2版。
『雨ニモマケズ』『注文の多い料理店』『春と修羅』などの作品で知られる宮沢賢治(一八九六ー一九三三)は、生誕から一二〇年以上が経った現在でも多くの人に愛され、影響を与え続けている。仏教信仰と農民生活に根ざした創作を行い、作品中に登場する架空の理想郷に郷里の岩手県をモチーフとして「イーハトーブ」と名づけたことでも知られるが、賢治は三七年という短い生涯で膨大な作品を遺した。本書では『銀河鉄道の夜』をテーマに賢治の宇宙観に迫る。このユニークな童話はどのように構想されたのか。賢治は宇宙に何を見ていたのか。天文学者による、これまでにないアプローチ。