オリジナル小説の執筆を諦め伝記作家になった男・烏丸尚奇。彼のもとに来た深山波平という人物の伝記執筆依頼には、人生を変えるような「刺激を約束する」とあった。深山家について調べるうち、彼らに起こった呪いのような不幸の数々と、魔女と恐れられた次女の奇行、監禁と拷問の痕跡が残る地下室の存在を知った烏丸は、彼らをもとに小説を書き、小説家としての再起を図ろうとするがー。『このミス』大賞2022隠し玉作品。
「長期停滞」にあえぎ、いまだ先行きが不透明な日本経済。その分、豊富な知識と冷静な分析に裏打ちされた予測が求められ、いまや新聞やテレビに「エコノミスト」と呼ばれる人々が登場しない日はない。だが十人いれば発言も十通りで、何が正しいのか、誰の主張を信用すればいいのか、訳が分からなくなっているのが現状だ。結局、景気がよかったのはエコノミストの市場だけではないかー。「失われた十年」における彼らの発言を追い、多角的に検討する。
ヒット写真集を数多く手がけた人気カメラマンが伝授する、目からウロコのデジカメ写真術。むずかしい理屈や技法は抜き。ちょっとした工夫と視点で、平凡だったあなたの写真がステキな作品に早変わり。プロ顔負けの写真が撮れるようになります。
ショートショート・アンソロジー第2弾。今回も書き下ろし文庫2冊同時刊行!!『このミス』大賞・日ラブ大賞・『このラノ』大賞作家総勢57名が描く、夏にまつわる様々なストーリー。5分で読める気軽さとは裏腹に、本格謎解きアリ・爆笑アリ・感動アリの盛りだくさんな内容。西口編は映画化で話題の2作『さよならドビュッシー』『完全なる首長竜の日』の著者・中山七里、乾緑郎ら28名の作品を収録。
羊毛高校文化祭の二日目の午後、二年二組のお化け屋敷で、首吊り幽霊に扮していたクラス委員・旭川明日葉の絞殺死体が発見された。彼女に想いを寄せていた「僕」こと閑寺尚は、打ちひしがれながらもその仇を討つべく、クラスメイトの甲森瑠璃子とともに調査に乗り出す。幽霊役の彼女はいつ本物の死体になったのか。分刻みの“時間当て”で犯人を絞り込む本格フーダニット・パズラーの傑作!2020年第18回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。
認知心理学を駆使して嘘を見破る天才検事・大神は、家具や寝具を持ち込んで職場に住み着く変人だった。新人事務官・朝比奈は彼のもとで様々な被告人と遭遇してゆく。披露宴の最中に花婿を殺した花嫁の動機とは。「月が綺麗だったから」と供述する殺人犯の真意は?そして容疑者が乗った飛行機で、なぜ新たな殺人が起きたのか。検事と事務官のバディが活躍する、心理学×リーガルミステリー!
競争の果てにたどりつく地に私たちが望む“新しい生活”はあるのか。クリントン政権時の労働長官が描くコミュニティ、家族、個人の未来。
冬の寒い日、おなかのすいたばばばあちゃんが作ったのは、アツアツのおこのみやき。おいしそうな匂いにつられてやってきた子どもたちが作るのは、具材をすべて混ぜて焼き上げるシンプルなものや、クレープ風に薄くのばして焼くものなど、いろいろなバリエーションのおこのみやき。おいしくて楽しいおこのみやき作り。おなじみのばばばあちゃんが登場する料理絵本。
アメリカの「ネイション・オブ・イスラム」の伝道師として熱烈な説教で人気があったマルコムX。彼はキング牧師の「公民権運動」を批判しつつ、より普遍的な人権の獲得を主張して、一九五〇〜六〇年代黒人運動の指導者として活躍した。その生涯と言説をたどり、誤解・歪曲されることの多かった言動を分析して、実像を明らかにする。
「生物学におけるDNAの発見に匹敵する」と称されるミラーニューロンは、サルで発見された、他者の行動を見たときにも自分が行動しているかのような反応を示す脳神経細胞。この細胞はヒトにおいて、他者が感じることへの共感能力や自己意識形成といった、じつに重要な側面を制御しているという。ミラーニューロン研究の第一人者自らが、驚くべき脳撮像実験などの詳細を紹介しつつ、その意義を解説する。
どんどん本を読み、どんどん小説を書くのだー忙しくなればなるほど、サクラバカズキは本に没頭していく。鳥取へ、ラスベガスへ、アイルランドへと世界中を駆け巡り、さらには引越しや電撃入籍などの一大事をくぐり抜けながら読書をして、感じたこと、考えたこと…。読書魔の本領発揮!好評ウェブ連載の文庫化第三弾。
ショートショート・アンソロジー第2弾。今回も書き下ろし文庫2冊同時刊行!!『このミス』大賞・日ラブ大賞・『このラノ』大賞作家総勢57名が描く、夏にまつわる様々なストーリー。5分で読める気軽さとは裏腹に、本格謎解きアリ・爆笑アリ・感動アリの盛りだくさんな内容。東口編は大藪春彦賞受賞『検事の本懐』で話題の柚月裕子ほか、「死亡フラグが立ちました!」シリーズが好評な七尾与史ら29名の作品を収録。
小学5年生の夏、死者と会話できる大地の前に一人の霊が現れた。彼の名は悟。大地の大好きな幼馴染・空の兄で、悟は父とともに、彼女によって殺された。悟は殺された理由を探るべく、この世に留まったという。それ以降、大地の周囲でさまざまな事件が起こり…。そして、親友との関係に苦しむ妹の姿を目の当たりにした悟は、大地が決して知ることのない、空の哀切な秘密に触れていく。
東啓大学理学部に新たに開設された寄附講座『科学警察研究講座』。科学捜査に関するテーマを扱うというその講座に配属された松山悠汰は、科捜研から派遣されてきた研究員・北上の指導のもと、同期の藤生と協力して実際の未解決事件の捜査に携わることに。松山たちが行き詰まったとき、かつて「科警研のホームズ」とまで称された講座責任者の土屋准教授が、驚くべき洞察力と推理力を発揮する!
Fortnite、荒野行動、鬼滅、ウマ娘、半沢。ゲーム、アニメ、動画の経済圏を支配するのは、日本のコンテンツか、米中企業か?
横浜の山手図書館でのアルバイトが決まった本好きの大学生・藤本読也。司書の仕事をするものと思っていたところ、図書の修復を手がける離れー修復棟へ行くよういきなり命じられた。そこでは書籍修復師の波々壁が管理主任を務めており、読也は助手として彼の手伝いをすることになる。波々壁は図書の修復に携わる一方、「物語に囚われている人間を救い出す」仕事をしているといい…。