「何故、山に登るのか?」という登山家への質問のように、作庭者に「何故、石を組むのか?」という精神性に重きを置いた作法書。現代から未来への石組指南書。
都会のオアシス 都立9庭園の初の写真集
東京都内に9カ所ある都立庭園の魅力的な風景を紹介する、初の写真集です。
東京は世界各地の大都市の中では公園や緑地に恵まれた街です。
東京都が管理する都立庭園は、日本の伝統的な庭園美と四季折々の花が楽しめる都会のオアシスとして、多くの人が訪れ、特に近年はインバウンドの来訪者も増えています。
撮影は公式フォトグラファーとして都立庭園のプロモーション写真の撮影を担当した櫛引典久氏。
櫛引氏が撮影した膨大な写真の中から厳選した100点あまりの写真を掲載。一部は新たに撮影を行っています。
東京オリンピック・パラリンピックを間近に控え、海外から来場する方にも気軽にご覧いただけるよう、主要なテキストと写真キャプションは和英文併記としています。
【掲載庭園】
1. 浜離宮恩賜庭園
2. 旧芝離宮恩賜庭園
3. 小石川後楽園
4. 旧岩崎邸庭園
5. 旧古河庭園
6. 六義園
7. 清澄庭園
8. 向島百花園
9. 殿ヶ谷戸庭園
著者がイタリアのOlschki社より出版し、2012年度地中海学会ヘレンド賞を受賞した“L’architetto sapiente:giardino,teatro,citt`a come schemi mnemonici tra il XVIe il XVII secolo”を元に大幅に加筆修正を行い、日本語オリジナル版として再構成。記憶術と建築の創造的関係を明らかにする、建築史・美術史・科学史・哲学・文学の各領域を横断する独創的成果。
本や人との「縁」を失くした者の前にだけ現れるという不思議な古書店『止まり木』。自らを魔法使いだと名乗る店主・亜門に誘われ、名取司はひょんなことからその古書店で働くことになった。ある日、司が店番をしていると亜門の友人コバルトがやって来た。司の力を借りたいと、強引に「お茶会」が開催されるコバルトの庭園へと連れて行かれてしまうー(「第二話ツカサ・イン・ワンダーガーデン」より)。本と人で紡がれた、心がホッとする物語。待望のシリーズ第二弾。
旅行先で美しい建築や街並みに出会い、
書物や映像だけでは得られない「体験」をすることも大きな喜びのひとつです。
イギリス・アイルランド、そして北欧4国(デンマーク、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー)には、歴史的な名建築や遺跡・産業遺産はもちろん、
近年に建てられた美しい教会や図書館、美術館、景勝地の新名所、名作デザインのルーツとなったスポットまで、
新旧さまざな名建築が数えきれないほどたくさんあります。
本書では、定番の観光地から意外と知られていない新名所まで、
建築の専門家たちがお薦めするヨーロッパの本当の見どころ、究極の巡り方を大公開!
本書を持って、名建築の旅に出かけよう!
【目次】
ーイギリス・アイルランド編ー
・ロンドン中心部必見の建築・街並みガイド
・ロンドン必見の建築・街並みガイド
・イギリス必見の建築・街並みガイド
・ダブリン必見の建築・街並み ・アイルランド必見の建築・街並み イギリス・アイルランドを「テーマのある旅」で巡る
1.イギリスの中世の大聖堂を巡る
2.風景庭園とカントリーハウスを巡る
3.ウィリアム・モリスとアーツ&クラフツ運動の足跡をたどる旅
4.イギリスの田園と家並みをスケッチする旅
5.イギリスの産業遺産を訪ねる
6.マッキントッシュとケルト文化を訪ねる
7.ハムステッド・モダンを訪ねる
8.イギリスの近代建築を巡る旅
・早わかりイギリス・アイルランド建築史
ー北欧4か国編ー
・コペンハーゲン必見の建築・街並みガイド
・デンマーク必見の建築・街並みガイド
・ヘルシンキ必見の建築・街並みガイド
・フィンランド必見の建築・街並みガイド
・ストックホルム必見の建築・街並みガイド
・スウェーデン必見の建築・街並みガイド
・オスロ必見の建築・街並みガイド
・ノルウェー必見の建築・街並みガイド
北欧4か国を「テーマのある旅」で巡る
9.北欧の伝統的木造建築を訪ねる
10.心地よい読書空間を訪ねる
失われた文化遺産を再生する復元はどのように行われるのか。近世の内裏図作成と考証、平安宮八省院を模した平安神宮や寺院・城郭の再建、美術品のレプリカ、海外の再建建築の世界遺産登録など、広範囲に及ぶ時代と地域の復元を学術的に検討する。文化財・文化遺産の保存・活用が求められるなかで、復元の目的や実態、課題に迫る革新的な一書。
はじめに…海野 聡/復元学の概念ー理論編(復元学の概念と目的…海野 聡/考証学による復古から建築史学による復元へ…海野 聡/復元学の照射範囲ー課題抄出のための覚書…児島大輔/ヨーロッパにおけるリコンストラクションー再建建築の世界遺産登録…マルティネス アレハンドロ)/考証学と復元学ー事例編(近世における内裏の復元考証…加藤悠希/平安神宮にみる考証と復元のはざま…海野 聡/登呂遺跡復元住居(1951)の同時代性ー建築史家・関野克による住居復元案の形成過程…青柳憲昌/建築史家・大岡實の復元建築ー鉄筋コンクリート造による創建時代の「造形感覚」の再現…青柳憲昌/歴史的な庭園の復元ー森薀の「復原的研究」を通して…マレス・エマニュエル/ポンペイにおける庭園の発掘とその復元…川本悠紀子)/復元学の現在と未来(縄文時代の建物復元事例ー御所野遺跡から…高田和徳/史跡整備の実務に関わる「実験考古学」的手法…田中弘志/「バルセロナパビリオン」と「夏の家」にみる復元…前川 歩/復元学の方法論の提言…海野 聡)/むすび…海野 聡
鉱物の魅力が満載、少年の繊細な心を鉱物の美しさになぞらえて描くシリーズ第3弾。祖父、クラスメート、そしてパートナーである石精……相手を思う心が感動を呼ぶ3話構成。
「黄鉄鉱の輝き」クラスメートの山下さんは、お祖父さんが鉱山で働いていたという。祖父との思い出の金属鉱物を大事にしたいが、黄鉄鉱は環境の変化にもろく、徐々に変質してしまう……。「瑠璃の空」樹と雫が祖父の遺品を整理していると、絵画が出て来た。そこに描かれた空は非常に印象的な青色をたたえていて……。一方、校内で出会った美術部の1年生は、進路についての夢と現実に悩んでいた。「仮晶の夢」今回土蔵から見つかったのは祖父の日記。厳粛だった祖父が自分たちにあたたかい視線を注いでくれていたことを知り、樹は改めて祖父を失った悲しみを感じる。なぐさめようとする雫だったが……。繊細な少年の心を描く、青春小説。
【著者略歴】
蒼月 海里(あおつき・かいり)
宮城県生まれ。2014年、文庫書き下ろしの『幽落町おばけ駄菓子屋』でデビュー。同シリーズのほか「華舞鬼町おばけ写真館」「幻想古書店で珈琲を」シリーズなどを次々と刊行。他の著書に『水上博物館アケローンの夜』など。
日本各地にある四季折々の庭園の風景画を11点収録。
19世紀末のパリの文化空間に忽然と現れた謎の庭師、ハタ・ワスケ。ゴンクール兄弟、プルースト、モンテスキュウ伯らの資料を博捜、一人の庭師を通して描く斬新なジャポニスム論。
京都の名庭の美しさに息をのむ写真に、見どころを[日英対訳]で紹介。
一生に一度は訪れて鑑賞したい、京都の真髄を代表する名庭。その絶美さを、見どころの解説文とともに紹介します。「鑑賞することで人生を学べる」という庭の奥深さを、美しい写真で伝えます。眺めているだけで心が落ち着き、豊かになる1冊です。
洛西、洛中、洛北、洛東、洛南、府下、といったエリアごとに分類し、実際に京都の庭を見学する場合に、それぞれめぐりやすいよう掲載しています。
さらには、宮廷人の庭、平安・桃山・明治の庭園と坪庭、なども掲載し、全96カ所の庭を紹介しています。それぞれの庭の美しさに感銘させられる、見応えがある内容です。
日本庭園についての用語解説やガイドマップも掲載し、バイリンガル仕様ですべての文章に英文を併載しており、海外の方への贈り物としても最適です。
植栽をはじめ、水景、石組、園路、竹垣など、その由来や使い方・工法までわかりやすくプロが徹底解説。日本庭園の魅力がわかる!見方が変わる!
初めて日本庭園を巡る人、どこがよいのかわからないという人にそのみかた・見どころを平易な文章と多数の図版で解説した。洲浜、築山、雪隠など庭園を構成する要素を図解するとともに、厳選48庭園を紹介。入門書として、名庭訪問必携のガイドブックとして庭園の魅力発見を助ける。
徳川家康の開削によって川や運河、堀が築かれ、水上交通が物流の主役となって希有な発展を遂げた100万都市・江戸。庶民の飲料水をも支えた水路整備はいかにしてなされたのか。現代に続く都市づくりの歴史を、地図と写真でたどる一冊。
石と水、そして木。日本庭園はこれらを美しく組み合わせ、その地の自然と歴史と文化を一体として表現した。方寸のなかに宇宙を展望しようとしたのである。その構成はどのようなものか、魅力はどこから生じるのか。神仏の庭、貴族の庭、大名庭園、庶民の庭を訪ねて考察する。また、植栽、石組、水工などの作庭技術を詳細に解説する。名庭名園三十六景の見方、味わい方も具体的に紹介する、本格的日本庭園入門書。