■□令和4年12月の感染症法等の改正の全体像がわかる!□■
令和4年12月に公布された改正感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律等の一部を改正する法律)は、次なる感染症危機に備えるべく、感染症法をはじめ様々な法律を改正しています。施行日が複数ある段階施行であるうえ、改正箇所が多く、内容の把握は非常に困難です。本書はこれを“ガイド”するべく発行いたしました。
【改正感染症法の解説】
感染症法をメインに、施行日別に改正の概要がわかります。新型コロナの5類移行についても解説しました。
【改正後の条文は施行日別に2段組表示】
感染症法は令和5年4月、6年4月に主要な改正が施行されます。
本書では、「令和5年5月8日」時点と「令和6年4月1日」時点における条文を左右に並べて表記しています。改正箇所には下線があるので、条文が2つの時点でどう変わるのか、一目で確認できます。
【便利な「改正のポイント」欄と「委任」欄】
重要な改正があった条文には、「改正のポイント」を設け、改正内容を解説。
委任規定(「厚生労働省令で定める〜」といった文言)のある箇所には、注として「委任」を設け、該当する政令や省令の条文を明記しました。参照すべき政省令や通知の内容をサクッと把握できます。
【主な目次】
第1章 改正感染症法の概要
第1節 新型コロナウイルス感染症と感染症法
第2節 改正感染症法(令和4年法律第96号)のポイント
第2章 感染症法ーー改正後全文とポイント
◎感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号)
第3章 関連法令ーー改正後条文とポイント
◎地域保健法(昭和22年法律第101号)(抄)
◎予防接種法(昭和23年法律第68号)(抄)
◎地域における医療及び介護の総合的な確保の促進に関する法律(平成元年法律第64号)(抄)
◎医療法(昭和23年法律第205号)(抄)
◎検疫法(昭和26年法律第201号)(抄)
◎新型インフルエンザ等対策特別措置法(平成24年法律第31号)(抄)
◎健康保険法(大正11年法律第70号)(抄)
◎国民健康保険法(昭和33年法律第192号)(抄)
◎高齢者の医療の確保に関する法律(昭和57年法律第80号)(抄)
第4章 資料
ベストセラーポケットマニュアル、待望の改訂。感染症診療に必要かつ不可欠な内容をハンディサイズに収載。必要な情報のみに絞ってまとめ、臨床における迷いを払拭する。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の記述を大幅に刷新。新規ガイドライン(敗血症など)と、臨床に直結する新旧の主要論文約150本の情報を更新するなど、Dr.岡+新たな執筆協力者27名の布陣による大改訂。全体で約40ページ増。既刊『ASM臨床微生物学プラチナレファランス』と『微生物プラチナアトラス』とリンク継続。拡大版(Grande)も同時発売。若手・ベテラン問わず、医師・ナース・コメディカルのみなさまに。
ベストセラーポケットマニュアルの拡大版(Grande)、同時改訂。感染症診療に必要かつ不可欠な内容を収載。必要な情報のみに絞ってまとめ、臨床における迷いを払拭する。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の記述を大幅に刷新。新規ガイドライン(敗血症など)と、臨床に直結する新旧の主要論文約150本の情報を更新するなど、Dr.岡+新たな執筆協力者27名の布陣による大改訂。全体で約40ページ増。既刊『ASM臨床微生物学プラチナレファランス』と『微生物プラチナアトラス』とリンク継続。若手・ベテラン問わず、医師・ナース・コメディカルのみなさまに。
雑誌「小児科臨床」で好評の連載を書籍化。小児科専門医を目指す人のために、「小児科医の到達目標」25分野をふまえた、わかりやすい144の例題と解説をQ&A方式で掲載。
1.小児保健
2.成長・発達
3.栄養
4.水・電解質
5.新生児
6.先天異常・遺伝
7.先天代謝異常・代謝性疾患
8.内分泌
9.生体防御・免疫
10.膠原病・リウマチ性疾患
11.アレルギー
12.感染症
13.呼吸器
14.消化器
15.循環器
16.血液
17.腫瘍
18.腎・泌尿器
19.生殖器
20.神経・筋
21.精神・行動・心身医学
22.救急
23.思春期
24.地域総合小児医療
25.関連領域
索 引
・ヒトの体を構成する全細胞の情報を1細胞レベルで包括的にマッピングした「ヒト細胞アトラス」作成を目的としたHuman Cell Atlas(HCA)コンソーシアムが発足し、医療への応用も急速に進んでいる。
・HCAでは発足当初から、性別、年齢、地域などのデータの多様性を重視しており、世界人口の6割を超えるアジア地域の研究者の貢献を促進するために、HCAアジアオフィスを設立し、国際共同研究を促進してきた。
・HCAでは、標準化した方法でデータを生成、統合、解析するためのプロトコールを共有しており、得られる「ヒト細胞アトラス」は臨床診断、創薬、再生医療、精密医療など、医療のあらゆる側面に影響を与えることが期待される。
■ヒト細胞アトラスプロジェクトの現在地
・はじめに
・Overview of the Human Cell Atlas project
〔key word〕Human Cell Atlas(HCA)、ヒト細胞アトラス、国際共同研究コンソーシアム
・Human Cell Atlasの拡大ーー日本からの貢献
〔key word〕Human Cell Atlas(HCA)プロジェクト、Single Cell Medical Network(SCMN)、アジア人免疫多様性アトラス(AIDA)
・Human Cell Atlasにおける倫理と公平性に基づく試料の取得とデータ共有のための取り組み
〔key word〕Human Cell Atlas(HCA)、倫理原則、Ethics Working Group、Equity Working Group、データ・アクセス
・最新のシングルセル解析とその応用
〔key word〕一細胞解析、多層解析、空間解析
・機械学習を用いたシングルセル・空間的遺伝子発現の解析
〔key word〕機械学習、シングルセル遺伝子発現解析、空間的遺伝子発現解析
・シングルセル情報とゲノム情報の統合解析によるCOVID-19重症化メカニズムの解明
〔key word〕シングルセル解析、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、expression quantitative trait loci(eQTL)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
●TOPICS アレルギー学
・アンドロゲンによるTh2細胞と気道炎症の抑制
●TOPICS 免疫学
・循環型iNKT細胞による抗ウイルス・抗腫瘍応答の制御
●連載 救急で出会ったこんな症例ーーマイナーエマージェンシー対応のススメ(13)
・皮下異物、筋肉内異物診療の実際ーー異物迷入をどうするか?
〔key word〕異物、皮下異物、筋肉内異物
●連載 医療システムの質・効率・公正ーー医療経済学の新たな展開(5)
・医療において高齢者や複合課題をもつ世帯は経済的に保護されているのか
〔key word〕高齢者、医療福祉、経済的保護、複合課題、Behaviour Change Wheel(BCW)フレームワーク
●FORUM 数理で理解する発がん(1)
・発がんのプロセス
●FORUM 後悔しない医学英語論文の投稿に向けてーーEditorの視点から(2)
・論文投稿に際してのパラダイムシフト2
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
試験直前の要点チェックに!重要問題+新薬もカバー!実践問題も一問一答形式にアレンジ!キーワードやひっかけポイントがわかる!
動画で見る撮像手技・病態理解・関節穿刺のすべて。
≪本誌の特長≫
◆基礎から最先端まで、幅広い情報満載の臨床栄養総合誌!
◆生活習慣病への対策やNSTなどのチーム医療が重視され、栄養管理を担う管理栄養士・栄養士への期待はますます高まるなか、すぐに臨床で活用できる最新の知識をはじめ、日常業務のスキルアップのための情報や施設のルポルタージュ、新たな診療ガイドラインなど、医学・医療界の動向を含めた情報を広く紹介しています。
≪特集テーマの紹介≫
●2005年に北欧から提唱されたERAS(enhanced recovery after surgery;手術後の回復強化)プロトコールは、手術における安全性の向上、術後合併症の軽減、早期回復、在院日数の短縮、コスト低減を目的に開発された周術期の包括的プロトコールで、わが国の消化器領域の外科手術でも普及が進み、その成果が報告されています。
●栄養管理においては、術前の栄養状態を把握し栄養改善のための介入を行うことや、術後の早期経口摂取に向けた取り組みが柱となりますが、術前から術後まで多岐にわたるプロトコールを実践し早期回復を実現するためには、多職種からなるチームでの多面的なアプローチが不可欠です。
●本特集では、「がん周術期栄養管理のいまーERAS実践における工夫とその成果」と題して、がん患者の周術期栄養管理の問題点や今後の展望、食道・胃・肝胆膵・大腸の各消化器癌における現状、immunonutritionやプレハビリテーション、ERAS における術後食のあるべき姿まで、各領域のトップランナーの執筆陣が最新情報をもとに解説しています。
【目次】
がん患者に対する周術期栄養管理の問題点と今後の展望
胸部食道癌領域における周術期栄養管理
胃癌領域における周術期栄養管理
肝胆膵領域における周術期栄養管理ー膵頭十二指腸切除術のERAS運用と課題
大腸癌領域における周術期栄養管理ー術後早期経口摂取を実現するための対策
高度侵襲手術やサルコペニアに対するimmunonutrition
消化器癌周術期患者への術前栄養介入とプレハビリテーションが示す効果
ERASにおける消化管術後食のあるべき姿を再考する
●管理栄養士も知っておきたい理学療法評価・運動療法の基本(1)
評価法(1)-筋肉量・筋力
●活動レポート 栄養ケア・ステーション
認定栄養ケア・ステーション ごはんのおとも
●第11回日本腎栄養代謝研究会学術集会・総会 レシピコンテスト
おススメしたくなる!華麗なるカレー味レシピーカレーの風味を活かしたお料理大集合
●スポット
脳卒中急性期栄養管理で医療コストを減じる試み
腸内細菌療法の現状と展開
連載
●代謝からみた 身体活動&栄養のサイエンス最前線(3)
北米の食事摂取基準改訂
●リハ栄養診断推論を究める! 誌上ケースカンファレンス
vol.9 COVID-19感染後にサルコペニアと低栄養を呈した回復期入院症例
●Case Reportに学ぶ 摂食嚥下障害の栄養アセスメントと介入のコツ(12)
嚥下障害を合併したCOVID-19感染後患者に対し、リハビリテーションと栄養管理で経口摂取が可能となった一例
●宮島流! 病棟栄養士のためのケースカンファレンス活用術
CASE 21 腎盂腎炎
●Medical Nutritionist養成講座(69)
静脈栄養投与経路の管理(4)-輸液ラインの管理
●Dr.雨海の男性臨床栄養学(23)〈隔月連載〉
エネルギーの逆襲(2)-EIAKIと腎性低尿酸血症
●ORIGAMI ART-食に活かすおりがみ/食の教養
ギンナン
●こんだてじまん
じまんの一品料理 巻き寿司/中部ろうさい病院
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【書評掲載】
「週刊金曜日」2023年10月13日号 武田砂鉄さん
「朝日新聞」2023年12月2日 山内マリコさん
【著者インタビュー・寄稿続々掲載!】
「週刊文春」2023年10月26日号
「毎日新聞」2023年10月28日
「朝日新聞デジタルRe:Ron」2023年11月1日
「朝日新聞」2023年11月22日
「日経新聞」2023年12月2日
【そのほかメディア出演】
YouTube「ポリタスTV」2023年9月11日、10月30日
音声番組「なんかIWAKAN!」2023年7月31日
音声番組「わたしたちのスリープオーバー」2023年11月3日
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コンプレックスを刺激する脱毛・美容広告、
バリエーションの少ない「デキる男」像。
公共空間にあふれる広告を読み解き、
「らしさ」の呪縛に抵抗する。
広告と経済の関係を考え、私たちのものの見方が、どれほどそれらのイメージから影響を受けているかを理解することは、消費社会の中で私たちがどのように生活しているのか振り返ることにつながるはずです。(まえがきより)
1 広告観察を始める前に
2 広告観察日記 2018-2023
3 脱毛広告観察 脱毛・美容広告から読み解くジェンダー・人種・身体規範
4 「デキる男」像の呪縛を解くために
5 性感染症予防啓発は誰のため?:広報ポスターから考えるこれからの性教育
6 対談:広告だけに文化のすべてを担わせてはならない 笛美×小林美香
7 対談:広告と公共性 消費者教育のためのメディアリテラシー 尾辻かな子×小林美香
8 「写真歌謡」試論
作家で科学ジャーナリストでもある著者が、原著論文をもとに執筆した「高い専門性」と「ニュース性」を併せ持つ記事29本を収録。宇宙視点のSDGs、新型コロナのまとめと展望、ChatGPTの危険性など、知っておきたい現代科学の最新情報を、わかりやすくコンパクトに解説。忙しい現代人の教養として必須の科学知識が自然と身につく1冊。ニューズウィーク日本版WEBサイト人気連載「サイエンス・ナビゲーター」を書籍化。
胎児から高齢者に至るまで、年齢を問わず健康に影響を及ぼす性感染症。しかし健康教育の現場でも、診療場面においても、“何となく苦手”が付きまとう。本書では、リスク回避方法を伝え、「感染したかも」と不安を抱える人を早期受診に導き、治療に取り組む人をフラットな姿勢で支援するための最新知識が楽しく学べる。医療者・健康教育関係者が「何となく話しづらい」を克服するための一冊。
プライマリケアで遭遇しうる梅毒,HIV,淋菌・クラミジアといった9つの代表的な性感染症について,問診から診察,検査,診断,治療,フォローアップ,医療費の目安,専門施設への紹介のタイミング,本人への説明まで,実践的な内容を具体的な症例を提示しながら解説.初めて性感染症の診療を行う医師でも慌てることがないよう,Minimal EssentialsとTimelineも提供.近年増加傾向にある性感染症の慢性化・難治化やさらなる蔓延を防ぐために,プライマリで臨床を行う医師にとって必携の一冊.
・日本ではコロナ禍で一挙に施設間のICT利用が盛んになったが、電子カルテから電子健康記録移行時に情報の統合をせず、他院のEMRを“見える”だけにしたが、統合された海外のEHRはパーソナルヘルスレコード(PHR)の時系列表示(PHR表示)が可能である。
・コンピュータが処理するためにはデータ統合が必要で、日本でよく使われる見える化ではできない。セキュリティに注意が必要なデータの統合が日本では遅れており、最近話題のサイバー攻撃の対策の遅れもその意味で同源といえる。
・本特集では、遠隔医療分野で注目を浴びるオンライン診療の現状と課題について、制度や政策上の現状や課題、診療面としてAI利用、遠隔ICUなどの最新の取組みについてについて各分野の専門家に著述いただく。
■遠隔医療、オンライン診療の現在と未来
・はじめに
・総論:遠隔医療、オンライン診療の現況ーー医療DX、技術基盤、セキュリティ
〔key word〕医療デジタルトランスフォーメーション(DX)、モバイルヘルス(m-Health)、EHR(electronic health record)、パーソナルヘルスレコード(PHR)、デジタル治療
・遠隔医療の制度や政策からの視点
〔key word〕遠隔医療、医師法、規制改革、診療報酬
・オンライン診療の現状と将来
〔key word〕オンライン診療、かかりつけ医、医師ー患者関係、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、医療連携
・精神科領域のオンライン診療とAI利用
〔key word〕精神医学、遠隔医療、オンライン診療、人工知能(AI)、機械学習
・わが国における遠隔ICUの今後の歩み
〔key word〕遠隔ICU、診療支援、AIトリアージ、value based medicine
・デジタル療法とSoftware as a Medical Device(SaMD)
〔key word〕デジタル療法(DTx)、SaMD(Software as a Medical Device)、治療用アプリ
・電子処方箋が変える薬局・薬剤師のあり方
〔key word〕受動的から能動的、対物業務から対人業務
・テレナーシング
〔key word〕テレナーシング、慢性疾患看護支援、在宅療養者、システマティックレビュー、メタアナリシス
・遠隔心臓リハビリテーション
〔key word〕心臓リハビリテーション、遠隔心臓リハビリテーション、遠隔医療、情報通信技術(ICT)、運動療法
●TOPICS 神経精神医学
・ダイヤモンド・プリンセス号隔離期間における乗船者のメンタルヘルス
●TOPICS 病理学
・新しい成人型浸潤性膠腫統合診断の実践
●連載 医療システムの質・効率・公正ーー医療経済学の新たな展開(12)
・財政学からみた医療費の将来
〔key word〕医療費、債務残高、技術進歩、健康、患者自己負担
●連載 遺伝カウンセリングーーその価値と今後(2)
・遺伝カウンセリングモデル
〔key word〕相互関与モデル(REM)、クライエント中心のカウンセリング、傾聴、教育モデル、カウンセリングモデル
●FORUM 戦後の国際保健を彩った人々(2)
・ロン・オコナーと岩村昇
●FORUM 世界の食生活(2)
・食は万病のもとか?--カナダ・イヌイット社会における食生活の変化
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
数ある消化管疾患のガイドラインをかみ砕いてまとめた消化器科医だけでなくプライマリケアやクリニック,研修医にも役立つ必携書!
疾患概要・鑑別と診断から,処方量や薬剤の副作用,相互作用,合併症,その対策まで必須知識を網羅.
逆流性食道炎・非びらん性胃食道逆流症,消化性潰瘍,機能性ディスペプシア,慢性便秘症,感染性腸炎,潰瘍性大腸炎,クローン病,過敏性腸症候群がこの1冊で!
艦船に詳しくなって、ニュースがちょっと楽しくなる。
・補体には感染防御に働く液性因子としての役割のほか、凝固系の活性化、免疫細胞の増殖や活性化、上皮細胞、神経細胞や骨などの臓器形成、組織の再生など“多面的”な機能を有することが明らかになってきた。
・補体の過剰な活性化は、自己免疫疾患、腎炎、心筋梗塞や脳梗塞などでの虚血再灌流障害、神経変性疾患、移植片対宿主病(GVHD)からCOVID-19重症化に至るまで、さまざまな炎症性疾患の病態形成に関わっていることが推測されている。
・2000年代には遺伝子工学的に作製された抗体による分子標的療法が可能になり、2007年にエクリズマブがfirst-in-classの抗補体薬として登場した。今特集では、“補体の魅力と抗補体薬のすべて”読者に届けられるよう、第一人者の先生方に執筆をお願いした。
■補体revisited--抗補体療法はどこまで進んだか?
・はじめにーー補体の多面性と関連疾患の多様性
・臨床に応用する補体の基礎知識
〔key word〕古典経路(CP)、第二経路(AP)、レクチン経路(LP)
・溶血性貧血
〔key word〕発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)、寒冷凝集素症(CAD)
・非典型溶血性尿毒症症候群ーー腎疾患に対する抗補体薬の過去と現在、そして未来
〔key word〕補体、抗補体療法、非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、腎疾患
・自己免疫性神経疾患
〔key word〕重症筋無力症(MG)、視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD)、補体、分子標的薬、MM-5mg
・ANCA関連血管炎
〔key word〕抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎(AAV)、補体代替経路、C5a、アバコパン
・自閉スペクトラム症と補体C1q
〔key word〕自閉スペクトラム症(ASD)、C1q、ミクログリア、抗C1q抗体
・新規抗補体薬の展開ーー研究の最前線
〔key word〕発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)、補体異常症、補体関連疾患、終末補体阻害薬、近位補体阻害薬
●TOPICS 神経精神医学
・交代勤務・夜勤と認知症リスク
●TOPICS 医療
・チーム医療における医療ソーシャルワーカーの役割
●連載 医療システムの質・効率・公正ーー医療経済学の新たな展開(18)
・保健医療の経済学と行動経済学
〔key word〕合理性、ヒューリスティクス、認知バイアス、モラルハザード、行動ハザード
●連載 遺伝カウンセリングーーその価値と今後(8)
・成人領域における遺伝カウンセリング
〔key word〕ライフイベント、血縁者間の情報共有、多診療科・多職種連携、発症前検査、予備的ガイダンス
●FORUM 世界の食生活(7)
・トルコ人の社交のハレとケーーケシュケキとトルココーヒー
●FORUM 戦後の国際保健を彩った人々(4)
・菅波茂ーー多国籍医師団AMDAの人道支援活動
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。