ヨーロッパを中心とした世界的な移民排斥運動が活発化する一方、カナダでは国民の20%を超える移民が暮らし、イヌイットなどの先住民も包摂した多文化主義政策が国際的にも高い評価を得ている。それは、ネイティブや移民を問わず高い教育水準を維持し、様々なバックグラウンドを持つ者たちの「共生」をもたらしてきたカナダ独自の多文化教育政策の貢献によるところが大きいことは言うまでもない。こうしたカナダの多文化教育の実態を理論・制度・政策・実践という多角的視座から分析し、その特徴と本質を描き出す本書は、移民に対するあらゆる制度改革に消極的なわが国にも重大な示唆を与える、まさに時宜を得た研究である。
買って地区大会で戦うか、売って全国大会へ行くか。いまやビジネスは業種の垣根を越えた「異種格闘技戦」
真のグローバル時代を迎えて次世代の子供、若者の活躍が期待される。本書は成城学園創立100周年を記念して開催されたシンポジウムより、教育を基点にスポーツ、演劇・文学、科学・都市デザイン、放送・マスコミ文化、創造支援などを含む「文化創造と公益」の関係を深く探る。各界の第一人者による本質を見極めた新たな提言を行う注目の一冊。
第1部 教育の理想と公益 第1章 成城学園初等学校は、澤柳政太郎の建学の精神をどのように具現化しているか(加藤陸雄)/第2章 現代における公益(活動)の新しい動向と課題(小松隆二)
第2部 演劇・文化の創造性
第1章 『日本の心』目に見えないものの大切さ(梅若靖記)/第2章 アート・プロデューサーによる感動創造と価値創造の過程に関わる考察(境 新一)/第3章 美術作品を通じての郷土意識の涵養と地域の活性化(頼松瑞生)/第4章 胎動するアール・ブリュットと地域創造(渡邉芳樹)
第3部 スポーツ・放送・マスコミの市民性
第1章 競技スポーツとしての新体操(石崎朔子)/第2章 幼少期のスポーツの公益及びその現状と課題、今後の展望について(杉山芙沙子)/第3章 東日本大震災にみるマッチングの重要性とよりよい支援のためのフレームワーク(堀(永井)美奈子)/第4章 未来への投資(藤村さおり)
第4部 環境・都市デザインとアメニティ革命
第1章 現代の環境問題を考える 解決のための文理両面からのアプローチの提案(北野 大)/第2章 ものづくりとものがたり・ことづくりとひとづくり(田中 豊)/第3章 19世紀パリの都市改造(大森弘喜)
車両などの形や色、路線名、駅名といった様々な情報があふれる鉄道の世界は、
記憶力などの「認知スキル」の向上に有益だ。加えてサポート次第で、
人付き合いや自分との関わりについての力「非認知スキル」を強化し、
新しい大学入試にも役立つ力を養うことができる。
今日の教育改革の議論にあわせ、教育学・心理学の視点から
改めて子どもの本当のかしこさを問う、
鉄道好きのお子さまをお持ちの保護者の皆様が、自信を持てる一冊。
はじめに 電車が好きな子はかしこくなるの?
第一章 鉄道は「認知スキル」を育てる身近な素材
第二章 人と鉄道の関わりの中で育つ「非認知スキル」
第三章 新しい時代の教育に向けて 鉄道好きの生きる力
第四章 教育現場における鉄道活用例
おわりに 大きく変わる大学入試という関門
本書は、メダカの分類・飼育から遺伝・行動などを総合的視点に立って著した世界に誇る成書であり、かつメダカに関する国内外の新しい文献を補追したものである。一人の研究者によって単独種の生き物をこれほど詳細に著わした書は、比類なき存在である。興味・親愛をもってメダカを学習・研究するアマチュアから研究者までが、座右に置きたい書である。
予期せぬ妊娠や増える性感染症そして、インターネットの普及にともなう性情報の氾濫と世界とのつながり…自分の生と性を大切にし互いを尊重し合う関係を育てるにはどんな性教育をすればいいのか?世界8か国の教科書を参考に考えます。
帰国後の英語力向上とソフトランディングをサポートする「帰国子女アカデミー」校長が、帰国生を持つ家庭全てに贈る指南書。付録として「帰国子女のための国内外の大学オプション」、「帰国子女枠入試における英語試験の見本」などの情報も収録。
■進化するものづくりの職業能力開発
匠の技や技能五輪入賞者などの熟練技能者がもつ、ものづくりに求められる技能に対して、その見える化や高度化のための科学的アプローチとして、工学に加えて社会システム科学や教育学、人間情報学などの方法論の適用を紹介し、いま求められる職業能力開発の姿を明らかにする。
第1章 技能科学総論ー技能、技術そして科学
第2章 技能の見える化1 -IE的アプローチ
第3章 技能の見える化2 -身体性認知科学的アプローチ
第4章 技能五輪における技の見える化ー言語プロトコル・教育工学
第5章 技能伝承の容易化ー習熟理論
第6章 知識・技能・技術のモデルデータ化
第7章 職業教育訓練のスピード化ーVR、AR 技術の活用
第8章 技能の普遍化の工学的アプローチ1 -自動化設備を支える技能とその応用
第9章 技能の普遍化の工学的アプローチ2 -高齢者・障害者の生活を支える匠の技
第10章 技能の普遍化と工学的アプローチ3 -電気分野における技能の定量化・形式知化
第11章 技能の普遍化と工学的アプローチ4 -材料・器具および工具開発による省力化
第12章 技能の普遍化の工学的アプローチ5 -光をプローブとした計測技術
第13章 技能の普遍化の工学的アプローチ6 -複合材料とエコマテリアル
第14章 技能の普遍化の工学的アプローチ7 -平削り加工の切削面性状の評価技術
第15章 技能の普遍化の工学的アプローチ8 -打音検査と構造損傷検出技術
第16章 機械との協働による弱点補完とキャリア形成
第17章 機械との協働による技能の高度化
第18章 「機械+AI+人」による新たな価値の創造
第19章 職業能力開発の教育研究と技能科学
?知の伝道師?鎌田浩毅が受け手となる講義形式で、斯界の第一人者の人生・思想に鋭く切り込むシリーズの第一巻。ゴリラ研究のパイオニア、山極寿一京大総長を迎え、第?部でその半生に迫る。第?部では霊長類学の世界へを踏み入れ、われわれ人類の起源と未来を縦横に語る。五感をフルに使い、研ぎ澄まされた直観がつかむ「曖昧なもの」に導かれた豊かな知が溢れる一冊。
異年齢の子どもたちの集団での遊びが、飛躍的に学習能力を高めるのはなぜか。
狩猟採集の時代の、サバイバルのための生活技術の学習から解き明かし、著者自らのこどもの、教室外での学びから、学びの場としての学校のあり方までを高名な心理学者が明快に解き明かした。
生涯にわたって、良き学び手であるための知恵が詰まった本。
思春期にある「発達障害の女の子」とその保護者を100組以上サポートしてきた著者が、
彼女たちが幸せにそして安全に生きていくために必要なことーー保護者や支援者が気をつけるべき点や、知識として理解しておくべき情報などを
「47のルール」としてわかりやすくまとめたのが本書です。
一般的に発達障害は、「男の子が8割、女の子が2割」といわれています。
女の子の場合は、おしゃべりが止まらずに仲間内で浮いていたり、逆におとなしすぎて目立たないなど、
男の子の場合とちがって周囲を困らせるというよりは、本人が困ってしまうことが多く、
また周囲がそれに気づかないケースも多く見受けられます。
発達障害とわからないまま地域の学校などに所属していると、思春期以降に、「性」に対する誤学習の影響などから
望まない妊娠や性の搾取といった危険な状況に置かれる事例が少なくありません。
実際、性産業には発達障害の女性が多いということが、最近のニュースやネット情報などから
一般に知られるようになってきました。
こうした状況は、性に関する正しい情報や、必要な生活習慣をきちんと身につけることで回避することができます。
しかし、保護者はどうしてもわが子の学校の成績などに目を奪われがちで、充分なケアができていないというのが現状です。
豊富な経験や、専門家からのアドバイスをもとに著者が作りあげてきた「発達障害の女の子たちが幸せに生きていくためのノウハウ」です。
ぜひご活用ください。
1章 診断や医療機関の上手な使い方について
2章 親としての心構え、親のとるべき行動
3章 日常生活での支援と療育について
4章 健やかな生活を送るための学校選び
5章 女の子に必要な「学び」--思春期と性教育
6章 療育支援Q&A
「何度注意してもやめてくれません」
「プライドが高くて注意するとパニックになります」
「新しい場所や新しいことが苦手です」……など。
シリコンバレーの大物は、みんな「この男」に学んでいる。ジョブズ、ザッカーバーグを超える無敵の男、その全戦略と破壊的思考法にせまる初の本!
小・中・高の12年間の系統性を持った性に関する指導。千葉県教育委員会の研究指定を受けて千葉県立柏特別支援学校が取り組んだ実践の成果を、性教育の第一人者である福岡県立大学の松浦賢長教授の協力を得て、一冊の本にまとめました。児童生徒の実態に即してすぐに使えるワークシート、そしてコマザキ先生の素敵なイラスト素材も豊富に収録したCD-ROM付きです。
家庭で、学校で、性についてオープンに話し合う
オランダの性教育は、単に生殖に関するからだの仕組みを教えるといったものではありません。性についての正しい知識をありのままに伝えたうえで、子どもたち自身の意見を引き出し話し合わせるといった形の、リアルでアクティブな教育が行われています。
さまざまな文化・価値観をもつ人々が共存していくためには、互いの性意識をぶつけ合い、異質な存在を尊重する態度を養うことが不可欠です。それは、性的マイノリティの権利を認め、性暴力や望まない妊娠の危険を避けることにもつながります。
もちろん、性教育は学校だけでなく家庭でも行われます。赤ちゃんが生まれた時から親子間でスキンシップをし、つながりの感情を高め、性について何でも話し合える関係をつくることが、後になって子どもの性意識に大きな影響を与えるのです。本書ではこうしたオランダの性教育のあり方を、やさしく具体的に紹介します。
第1章 日本とこんなに違う、オランダ人の性意識
第2章 なぜオランダで性教育が義務化されたのか
第3章 生殖とセクシュアリティについての教育
第4章 〈性の多様性〉教育
第5章 障害児にこそニーズに沿った性教育を
第6章 性教育での教員の心得
第7章 性にオープンな社会への道ーータブーを打ち破ってきた人々
第8章 オランダの性教育から学べることーーこれからの日本の子どもたちのために
:::: AI・ビッグデータの暴走を止めよ! ::::
全米を、世界を、震わせた人類への警鐘
★「必読です!」
ーー新井紀子(『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』)
待望の邦訳。ビッグデータとAIの被害に遭うのは「あなた」かもしれない
★「年間ベストブック」
ーーユヴァル・ノア・ハラリ(『サピエンス全史』)
魅了され、深く心をかき乱される 『ガーディアン』紙
いまやAI・ビッグデータは、人間の能力・適性・信用、
さらには善悪や身体までも評価し、選別し始めた。
問題は、こうしたAI・ビッグデータの仕組みや活用法の多くが、
偏見や誤りなどであふれていることだ。
中立・公正のように見えるアルゴリズムにも、
作り手の「見解」や「目的」が埋め込まれている。
数値化しにくいリアルな世界の複雑さや公平性を欠いたまま、
効率・収益を優先するアルゴリズムによって私たちの生活・社会が導かれていく。
さらに信用格付けが下がるなど、アルゴリズムによる評価を落とすと、
他分野にも影響がおよび、悪循環のフィードバックループが待っている。
私たちは、こうした破壊的なAI・ビッグデータとは何かを知り、
変えていくことによって、主導権を人間に取り戻さなくてはならない。
★ 世界的ベストセラー、年間ベストブック&賞、多数!
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::著者:: キャシー・オニール
データサイエンティスト。ハーバード大学で数学の博士号を取得。
バーナードカレッジ教授を経て、企業に転職し、金融、リスク分析、eコマースなどの
分野で、アルゴリズム作成などに従事。
ブログ「mathbabe」を開き、「ORCAA(オニール・リスク・コンサルティング&アルゴリズム・オーディティング)」を創設。
::訳者:: 久保尚子
翻訳家。IT企業勤務を経て、翻訳業に従事。訳書にスティーヴ・ロー『データサイエンティストが創る未来』、
マイケル・ブルックス&サイモン・ブラックバーン『ビッグクエスチョンズ 物理』など。
はじめに: AI・ビッグデータは破壊兵器になる
第1章[モデル] 良いモデル、悪いモデル
第2章[内幕] データビジネスの恐るべき真実
第3章[教育] 大学ランキング評価が多様性を奪う
第4章[宣伝] 弱みにつけこむオンライン広告
第5章[正義] 「公平」が「効率」の犠牲になる
第6章[就職] ふさわしい求職者でも落とされる
第7章[仕事] 職場を支配する最悪のプログラム
第8章[信用] どこまでもついて回る格付け評価
第9章[身体] 行動や健康のデータも利用される
第10章[政治] 民主主義の土台を壊す
おわりに: 人間だけが未来を創造できる
▼当社最大のベスト&ロングセラーを約15年ぶりに改訂!
▼高い評価を得ている明快さ・簡潔さはそのままに、解説と情報をリバイズ。
▼大学での初年次教育、新社会人教育にオススメ!
累計発行部数20万部を超える当社最大のベスト・ロングセラーを、2002年の第3版刊行以来、約15年ぶりに改訂。
好評を博した明快な語り口調やコンパクトにまとまった構成はそのままに、「テキスト批評」の解説の充実、「(レポート等の)指定文字数と内容との関係」への補足説明や、注の形式に関する説明の更新、参考文献とその解説の刷新など、より理解しやすく使いやすくなるための改良を加えた決定版。
1章 大学での勉強とレポート・論文の書き方
-はじめてレポートを書く人のためにー
2章 テキスト批評という練習法
3章 論文の要件と構成
4章 テーマ・問題の設定、本文の組み立て方
5章 注、引用、文献表のつけ方
付録1 「見本レポート」
付録2 接続語・接続表現による文の論理的結合
付録3 インターネットの利用法
参考文献
あとがき
ネットやスマホなど、さまざまな性情報に接してすでに“起きている”子どもたち。子どもを加害者にも被害者にもさせたくないという保護者のニーズ。だけど制約が大きすぎる現場…。それでも性教育にチャレンジしてみよう!!という現場のための必携入門。具体的なヒントも満載!
本書は場面緘黙のある特に幼児期児童期の子どもを対象にした心理治療マニュアルです。方法論としては刺激フェイディング法と段階的エクスポージャー法を中核的な技法とし、クリニックをベースに家庭や学校や地域場面で子どもと親と担任が協力して宿題を実施し、その達成度に基づいて次のステップを作成するというものです。この治療マニュアルの最大の特徴は、20 回のセッションを標準としている点です。監訳者の教育相談の経験では、学校場面で会話が可能になり、大きな困難が解消するためには、月1、2 回の来談で1 年以上を要することが一般的ですが、本書を読むと、刺激フェイディング法と段階的エクスポージャー法に基づき、スモールステップがきめ細かく設定されていることがよくわかります。また、子ども自身の達成感を確認しつつ、前に進む方法論であることがよくわかります。--「監訳者あとがき」より
第1 章 セラピストのための基礎知識
第2 章 治療開始前のアセスメントと心理教育(親セッション)
第3 章 セッション1:治療への導入とラポート形成
第4 章 セッション2:ラポート形成、ご褒美システム、感情チャート
第5 章 セッション3:クラスチャート、会話はしご、エクスポージャー練習
第6 章 セッション4 - 9:初期のエクスポージャーセッション
第7 章 セッション10:治療の中間セッション
第8 章 セッション11 - 14:エクスポージャーセッションの中間点
第9 章 セッション15:エクスポージャーの継続と主体性移行の開始
第10 章 セッション16 - 17:主体性の移行に留意したエクスポージャーの継続
第11 章 セッション18 - 19:エクスポージャーの継続と主体性の移行/これまでの進歩の振り返り
第12 章 セッション20:再発防止と終了
第13 章 治療に当たって考慮すべきこと
付録A エクスポージャー課題の具体例
付録B 治療の前に使用するもの
付録C 治療で使用する用紙