人生は、様々な問題と試練に満ちているものです。その洗礼を受けない人はいないと言っても過言ではないでしょう。そして問題に直面したとき、一人ではとても乗り越えることのできないような事態の前で、その解決を求めて人は葛藤し、途方に暮れ、苦しみます。しかし、道はあるのです。本書は、人生相談の形で、そうした「人生の問題」に直面した方と一緒に、その道を尋ねようと試みるものです。
東京は、幕末史のテーマパークだ。道端や空き地にも、ときには堂々と、ときにはひっそりと過去のドラマが息づいている。桜田門、坂下門など頻発するテロの現場、新選組のふるさと、彰義隊の落武者にまつわる怪談…。本書はペリー来航から西南戦争までの四半世紀に繰り広げられた有名無名さまざまな事件の跡をたどる、「足で読む幕末通史」である。巻末に幕末維新関係者千名の詳細な墓地所在地リストを付す。
十八世紀以降の文学と哲学はルソーの影響を無視しては考えられない。しかし彼の晩年はまったく孤独であった。人生の長い路のはずれに来て、この孤独な散歩者は立ちどまる。彼はうしろを振返り、また目前にせまる暗闇のほうに眼をやる。そして左右にひらけている美しい夕暮れの景色に眺めいる。-自由な想念の世界で、自らの生涯を省みながら、断片的につづった十の哲学的な夢想。
横浜の洋館は山の上と下ではまるで性質が違う。山手には瀟洒な住宅が連なり山下の港周りにはたくさんの官公庁や銀行の重厚なビル。そして山の上にも下にも清楚な教会が何軒も。港町らしい人肌の温もりに満ちたそんなすべての建物を自分の目と足で訪ねたい。
粋(すい)の上方、粋(いき)の江戸。吸ったら吐き出す江戸の「いき」。情もお金も溜め込まない気っ風のよさを身上に、即席グルメに、江戸前ファッション、長屋暮らしに、色に恋。江戸の庶民の息づかいを生き生きと今に伝える江戸案内。初詣でに始まり、桜見、川遊び、花火大会、大相撲見物などの行事や娯楽、洒落を駆使した言葉遊び、そして日々の生活や町の様子を概説する第一部「ごくらく江戸暮らし」。浮世絵や古地図を参照しながら四回にわたって行われた“講義録”を収録した第二部「ぶらり江戸学」。面白さも二倍の、杉浦版「江戸入門書」。