「理解はできないが、受け容れる」それがウェスト夫人の生き方だった。「私」が学生時代を過ごした英国の下宿には、女主人ウェスト夫人と、さまざまな人種や考え方の住人たちが暮らしていた。ウェスト夫人の強靭な博愛精神と、時代に左右されない生き方に触れて、「私」は日常を深く生き抜くということを、さらに自分に問い続けるー物語の生れる場所からの、著者初めてのエッセイ。
脆くて、同じものは一つもない。人生はまるで、ガラスみたいだー。みんなと同じ行動がとれず、他人から疎まれてしまいがちな兄の道。落ちこぼれでも優等生でもなく、なんでも平均的にこなせるけれど、「特別ななにか」が見つからない妹の羽衣子。祖父の遺言をきっかけに、ともにガラス工房を引き継ぐことになった、相容れない二人の絆の行方とはー。大阪・空堀商店街にあるガラス工房で兄妹が過ごした、愛おしい10年間を描く感動の物語。
サラリーマンより楽だと思った。とんでもない、誤算だった。落語家前座生活を綴った破天荒な名随筆。
結婚を控えたさくらの前に、兄を名乗る青年が突然現れた。どう見ても一回りは年下の彼は、さくらのことをよく知っている。どこか憎めない空気を持つその“おにいさん”は、結婚相手が実家で営む和菓子屋にも顔を出し、知らず知らずのうち生活に溶け込んでいく。彼は何者で目的は何なのか。何気ない日常の中からある記憶が呼び起こされてー。今を精一杯生きる全ての人に贈るハートフルストーリー。
『驚愕』前後巻、さらに谷川流書き下ろしショートストーリー『Rainy Day』、いとうのいぢ描き下ろしイラスト、制作秘話など豪華内容を収録した特製小冊子「涼宮ハルヒの秘話」が付く初回限定版。
唯一の身内である母を突然亡くしたアキコは、永年勤めていた出版社を辞め、母親がやっていた食堂を改装し再オープンさせた。しまちゃんという、体育会系で気配りのできる女性が手伝っている。メニューは日替わりの(サンドイッチとスープ、サラダ、フルーツ)のみ。安心できる食材で手間ひまをかける。それがアキコのこだわりだ。そんな彼女の元に、ネコのたろがやって来たー。泣いたり笑ったり…アキコの愛おしい日々を描く傑作長篇。
「MONKEY」大好評連載の“村上春樹私的講演録”に、大幅な書き下ろし150枚を加え、読書界待望の渾身の一冊、ついに発刊!
2007年1〜4月にかけて行なわれた全国ツアーの模様を収録した映像作品。彼のキャリアの中でも最大規模となったツアーで、白熱したパフォーマンスからは熟成したミュージシャンの魅力があふれ出している。
⇒『PORTRAIT 被写体 福山雅治を捉えた写真家たち』
自然を破壊し人体を蝕む化学薬品。その乱用の恐ろしさを最初に告発し、かけがえのない地球のために、生涯をかけて闘ったR・カーソン。海洋生物学者としての広い知識と洞察力に裏付けられた警告は、初版刊行から四十数年を経た今も、衝撃的である。人類は、この問題を解決する有効な手立てを、いまだに見つけ出してはいないー。歴史を変えた20世紀のベストセラー。待望の新装版。
リスベットは回復しつつあった。ミカエルは様々な罪を着せられていた彼女を救うため、仲間を集めて行動を開始する。だが、特別分析班は、班の秘密に関わる者たちの抹殺を始めた。一方ミカエルは病院内のリスベットと密かに連絡を取り、有益な情報を得ようとする。そして、特別分析班の実態を調べる公安警察と手を組む、巨大な陰謀の解明に挑む。やがて始まるリスベットの裁判の行方は?驚異のミステリ三部作、ついに完結。
2009年12月16日発表の25thシングル。本人出演の東芝液晶テレビ「REGZA」CMソングで、誰もが心のなかに大切に記憶している、かけがえのない切ない想いを歌ったバラード「はつ恋」ほかを収録。
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15歳になった僕は二度と戻らない旅に出た。彼は長身で、寡黙だった。金属を混ぜ込んだような強い筋肉を持ち、世界でいちばんタフな15歳の少年になりたいと思っていた。東京都中野区にもしある日、空から突然2000匹の生きた魚が路上に落ちてきたら、人々は驚かないわけにはいかないだろう。多くのネコたちは名前を持たない。多くのネコたちは言葉をもたない。しかしそこには言葉を持たず、名前を持たない悪夢がある。
原作コミック「のだめカンタービレ」に登場する`Sオケ`を現実につくろうというコンセプトのもと、オーディション等でメンバーを募集し、現役大学生や若手のみで結成されたビジュアル系オーケストラによるアルバム。楽曲は、TVドラマ&アニメでも使用
タイトルどおり5年ぶりのアルバムは、収録12曲すべてタイアップ曲という福山人気を誇示したラインナップ。しかも、新録以外はニュー・ミックスというおまけ。さらに、ボーナスCDとして新曲「Sandy」をおまけ収録。福山ラブ・ソングの新境地とでも言いましょうか。
現代の奇妙な空間ー都会。そこで暮らす人々の人生をたとえるなら、それはメリー・ゴーラウンド。人はメリー・ゴーラウンドに乗って、日々デッド・ヒートを繰りひろげる。人生に疲れた人、何かに立ち向かっている人…、さまざまな人間群像を描いたスケッチ・ブックの中に、あなたに似た人はいませんか。