「彼がいなければ天下は取れなかった」と漢の高祖(劉邦)に言わしめた天才武将・韓信。著名な故事ともなった「股潜り」の屈辱に耐えて身を起こし、韓信はいかにして兵法の常識を破る「背水の陣」をなし得たのか?項羽を追いつめて秦から漢に至る天下の帰趨を決定づけ、戦場で一度も敗れず「国士無双」と謳われた豪雄。その波瀾万丈の生涯を描く中国歴史小説の決定版。
楼桑村の一青年、劉備・字玄徳は、天下のために関羽、張飛と義兄弟を約す“桃園結義”を結び、世に打って出る!天下奪りに立ち上がった劉備の心に秘めた夢は何か。以来百年、三国興亡のドラマがここに始まる。世に三国志本は数あるが、ここまで不可解な事件の謎と人物を徹底解明して、史実を超訳するわかりやすさ。韓国国民的作家による三国志、待望の文庫化!長編歴史小説。
「殿。いまこそ鼎足の一端を担う時が来ました」。知将、諸葛・字孔明を得た劉備は、曹操の南征の企てを壮絶な“赤壁の戦い”で一夜にして打ち破る。天下三分の夜明けの訪れだ。曹操、孫権、そして劉備。最後に覇者となるのは誰か。従来の不可解な謎を解明して、かつ抜群の読みやすさで名将たちに学ぶ。蜀を得るまでの猛将・関羽の奮闘を描く激闘篇。
21世紀初頭、ニューヨークを襲った9・11テロ事件以来、米国は圧倒的な軍事力を背景に、「悪の枢軸」ともくされ反米の立場を取る国々に対する粛清を開始した。北朝鮮を包囲するために、米海軍第7艦隊との共同作戦をとる海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」に乗艦した島和武3等陸尉、大賀剛一1曹ら180名余の「朝鮮有事派遣部隊」は陸上自衛隊誕生以来初めての海外派兵の途上にあった。本書は29年前に空前の大ヒット作となった『戦国自衛隊』の待望の続編である。
200X年、米朝関係緊張下に組織された「朝鮮有事派遣部隊」は、史上初の海外派兵途上でタイムスリップし、400年前の敦賀に漂着。時は戦国末期の関ヶ原合戦前夜、そこには彼らの知る正史とは微妙に異なる世界が展開していた。戦国大名・大谷吉継の庇護を受けることとなった100名余の自衛官らは、自らの生き残りを図るため西軍につき、石田三成らと命運を共にする決意をするが…。
徳川家直参という言葉の意味するものは何か。家督相続のしかた、昇進、給与、家計、江戸城中の作法…。知っているようで知らないことばかり。江戸学の在野の巨人、三田村鳶魚の薫陶をうけた「最後の弟子」が説く「旗本八万騎」のホントの姿。歴史・時代小説ファンの手許には必ず置きたい文庫書き下ろし。
卑弥呼から明治の元勲にいたる“日本”を創った傑物怪物列伝。田辺聖子描くところの卑弥呼、黒岩重吾による大友皇子、弓削道鏡(坂口安吾)平将門(海音寺潮五郎)源頼朝(山岡荘八)平氏の盛衰を五味康祐、曽我兄弟を描く永井路子、村上元三による足利尊氏を経て、杉本苑子による日野富子まで。日本の曙から室町時代までを、豪華執筆陣が案内する一巻、お愉しみあれ。
越中と能登を手中に収め、加賀で信長軍を撃破した上杉謙信は、天正六年三月、信長と雌雄を決するべく、出陣の準備を進めていた。しかし、配下の「草ノ者」は、春日山城下の不穏な動きを嗅ぎつけていた。謙信の命を狙うのは武田方か?織田方か?暗殺指令を出した意外な人物とは!?陰謀渦巻く戦国の闇に隠された、壮絶な調略戦を描く、歴史推理小説渾身作。
太閤秀吉の死後、関ヶ原の戦いを経て政権は豊臣から徳川へ。家康の孫娘・千姫は七歳で秀頼に輿入れした。政略結婚とはいえ両家の和睦に心を砕く千姫。だが、大坂の陣で秀頼と淀殿は自刃し、豊臣家は滅亡する。その後、千姫は本多忠刻に再嫁し、束の間の幸せな日々を送っていたが…。晩年、俗世との縁を絶つ。時代の狭間で運命に翻弄され続けた一女性を活写。
中国・新選組・見栄っ張り東京人。自作・男気・愛国心…。浅田次郎はじめての対談集。名匠・浅田次郎のこれまでの人生、小説、そして歴史と世の中の動きを、大きく細かく掘り下げる、魅力のエッセンス。ファン待望の一冊ついに登場。
夫・秀吉の死後、髪を下ろして高台院と号したおね。当初、五大老の筆頭・家康は、人心収攬のためおねに取り入る。だが、大坂冬・夏の陣を経て家康が野望を達成するや、彼女の運命は一変した。徳川政権の安定と存続を願う家康は、秀吉を祀った豊国神社破壊を命じるなど豊家に難題をつきつける。ひたすら夫の墓守をして静かに余生を送ろうとしたおねだったが…。
慶応四年、鳥羽伏見の戦いに敗れた十五代将軍徳川慶喜が江戸へ逃げ帰って来た。慶喜追討令が出され、江戸へ向かって官軍が進発しようとしている。このままでは、江戸が火の海に包まれる。慶喜から朝廷との仲立ちを頼まれた皇女和宮の密命を受けた大奥上臈・土御門藤子は、一路京へ向かうが…。
「悪女は美女でなければならない。周囲に大きな影響を及ぼす女でなければならない。まっとうでない男性関係がなければならない」-マリー・アントワネット、ジャクリーン・オナシス、和泉式部、楊貴妃、ボニー・パーカー…大胆な恋に生き、時代を颯爽と駆け抜けた、魅力ある女たちの光と陰を描く、人物評伝の名著が復活。
三条公頼の次女・倫子は武田晴信(信玄)に嫁ぐ。二人は仲睦まじく暮らし、子宝にも恵まれた。父・信虎を追放し、武田宗家を継いだ晴信は、外征だけでなく、内政の充実も図る。一方、倫子は三男の病死に続き、父・公頼の非業の死に嘆き悲しんでいた。そんな折、夫と嫡男・義信が対立。夫は、逆意ありと義信を篭舎させる。茫然自失の倫子は…。
東大と京大を卒業した現役医師が甥っ子受験生と解く「東大過去問・現代文」。高校生も社会人も自分の「読解力の危機」度を自己診断でき、ついでに“東大”が身近になる、「読む」国語問題集。
徳川勢や米軍機ハリアーの猛攻を耐え抜いた夏の陣。一旦は朝廷の仲介で停戦となるが、秀忠は大坂方への再攻撃を画策。一方、武器・弾薬調達のため敦賀半島に向かった朽木らは、戦術核を手土産に米軍と同盟を試みる三ツ瀬らに捕らわれる。米軍の裏切りで村が空爆され、それを逃れた朽木は、小船にイソップを積み込みエセックスに接近、若狭湾に爆音と閃光が炸裂した。残弾千発ながらも自衛隊は徹底抗戦を決意する。
兼好法師は歴史を影で操っていた?斬新な視点で描かれる新たな『太平記』の世界。伝奇小説の巨匠、幻の長篇、初の単行本化。
時代を分けたあの事件、偉大な人物、気になる時にさっと引ける!「ヨコワリ」で歴史の流れを読み解ける!フルカラーの写真&図解で徹底解説。
歴史・時代小説ファン必携。名字・系図から見えてくる、歴史・時代小説のヒーローたちの「なるほど学」。