「週刊文春」大好評連載対談「阿川佐和子のこの人に会いたい」より宝石のような22篇を収録。
「昭和二十五年五月五日の正午。戦争を生き延びたら、必ずみんな西郷さんの銅像の下に集まろう」。それが卒業式で伊藤先生と交わした“男の約束”だった…。佐々成政の血を引く硬派の厳しい父と、武家ながら風流な母に育てられた昭和一桁生れの著者が、艱難辛苦の戦時少年時代と昭和初期の東京の風物詩を描く。
サラブレッドは、これまで父系中心に語られてきた。しかし、種牡馬のレベルが飛躍的に向上した現代において、母系を無視した血統論はもはや意味をなさなくなっている。名馬誕生の鍵を握るのは、実は「母の血」なのかもしれない。サラブレッドの血統を母系から読み解く初めての試み。
モンシロチョウはどうやって結婚相手を見つけるのか?アオムシ嫌いの青年が、なぜか研究を始めることになった。乏しい予算で実験機器を自作し失敗をくり返すなかで、チョウが競争相手に競り勝ち、子孫を残すしくみを次々と解明してゆく…。動物行動学に画期的な影響をもたらした著者が、チョウの生態をやさしく解説する。また思い通りに行かない実験や国際学会でのハプニングなど、研究者の素顔をユーモラスに語る。
カナ漢字変換という新しい発想法で、ワープロを生みだした東芝の技術陣。本田技研では、ベルギーで「ノウハウ・ゼロ」から工場づくりに奔走したスタッフや、従来の常識をくつがえす「4輪操舵」に取り組んだ技術者がいた。世界に飛躍する企業には、すぐれた戦略とそれを支える現場の「底力」があったー。
手がなくたって、足がなくたってぼくらはチャレンジャー!生まれつき手足に障害をもつ100人のこどものことば。「これがぼくらの五体満足」小学生バージョン。
まだ四十九歳だった母がなにも言い残さずに急逝してから、瞬く間に二十年の月日が流れた。それからずっと私は、母のゆいごんを探してきた。森久美子渾身の私小説。
富士山と湖で日本一の国立公園、そのど真ん中に軍事基地、広い広い演習場がある。そこは昔、地元農民の生活の場・入会地だった。奪われた先祖代々の入会地を取り返すために、北富士忍草の農民は闘ってきた。その先頭で闘い続ける忍草母の会の歩み。
名画を求めて世界中を飛び回る生活を支えてくれた母が倒れた!試行錯誤を繰り返し、映画『痴呆性老人の世界』に学んだ「説得より納得」の介護に切り替えたとき、90歳になる母が痴呆症から奇跡的に回復する。岩波ホール総支配人が綴る、映画に励まされつつ、母の介護に奮闘した日々の記録。
頑固で男勝りな保安官代理リプリーが暮らすスリー・シスターズ島に、超常現象の研究家マックがやってきた。摩訶不思議な現象を科学的に分析することを仕事としている彼は、伝説の魔女の末裔であるリプリーにも研究への協力を求めるが、彼女は自分の力を封印していて、魔法にはいっさいかかわろうとせず、マックに反発するばかり。そんなリプリーも、知性とユーモア、たくましい体を合わせ持つマックにいつしか惹かれていき…。謎に満ちた魔女伝説の島を舞台とする、愛と正義の三部作第二弾。
ママの強さは、いつも私を力づけるためにあったー今だからよくわかる、ときには厳しすぎて苦しかった言葉の本当の意味。
最後に笑うのは母の思いの強さしだい。偏差値30からの中学受験。これを読んで合格を勝ち取ろう。
本書は、共分散構造分析、あるいは構造方程式モデリングと呼ばれる数理統計的手法のQ&A形式の解説書である。
姑・光子は、明治の外交官夫人として海外に暮らしていた。だが、通訳の男性と恋に落ち、夫と子供を捨てるという思い切った行動にでる。再婚し睦まじく過ごしながら、子供達との関係を築き直した光子。そんな姑に学んだ見事な老いじたくとは?生活上の自立、人間関係の貯蓄をすること、賢いお金の使い方…etc.好奇心旺盛でお洒落な先輩が実践で教えてくれた、生き方と老いの時間の愉しみ方。
子どもの成長に果たすモーツァルトの役割や、ボックス収録CDの聴き方など、初めての方にもわかりやすく声で解説したCD(約20分)。日本での「モーツァルト効果」研究第一人者、埼玉医科大学短期大学教授和合治久氏による特別解説を収録。
泣いていい、怒っていい、叫んでいいー虐待・いじめ・暴力の「根」には封じられた感情がある。