日本社会が抱える格差は、所得格差,資産格差、地域格差、教育格差、医療格差、ジェンダー格差など多岐にわたっているが、近年とくに大きな問題になってきたのは、非正規雇用の増大に起因する若年層の労働所得の二極分化である。-“格差社会”と“グローバル化”をキーワードに現代経済を読み解く。
銀座にある「奥野画廊」に絵を持ち込んだ青年。売れるはずもない出来の絵だったが、なぜか、その絵に関心を持った画廊の主は、次々と青年の作品を買っていく…。美術界を舞台にした初期の作品である「青のある断層」のほか、著者自身の戦争体験をもとに作り上げた「赤いくじ」など、人間社会がかかえる闇と、人の持つ深き業に迫る名作、八編を収録した待望の第二巻。
高度成長に燃えた時代、巨大プロジェクトをめぐるミステリー。眠りから醒めた秘蔵の書が、今ニッポンに解き放たれる。
阪急電鉄の前身、箕面有馬電軌の創設で再起を果たした小林一三は、独創的なアイデアで宝塚少女歌劇団、阪急百貨店、東宝映画と次々に事業を展開する一方、東京電燈を再建し商工大臣にも就任したが…。希代の経営者、挑戦と雄飛の後半生。
弾き方のわからなくなった古代の楽器にたとえられる西行の和歌。古今東西の詩歌・文学に通暁する著者が、深い敬慕の念をもって奏でる西行讃歌。
ディ・バラ家の末息子ニコラスは、あてのない旅の途中、ひょんなことから行方知れずの兄を捜すエメリーという少年に出会った。まだ若く心細そうなエメリーに力を貸してほしいと頼まれ、誇り高き騎士であるニコラスは、ともに旅をすることにする。ところが繊細な顔立ちのエメリーをつい目で追ってしまい、自分の感情に戸惑っていたある日、驚愕の事実が明らかになる。エメリーは少年ではなく、男装した美しい娘だったのだ。厳罰を覚悟して怯える彼女に、ニコラスは思わず唇を重ねて言った。「きみが女性だったのが、とてもうれしい」しかし、すぐに彼は自戒したーエメリーと親密になってはいけないと。ディ・バラ家の物語、最終話。ヒーローは今や立派な騎士に成長した七男ニコラス。
運命を切りひらき、少女は偉大な王となるーー。
現代から約3500年前、古代エジプト。男性が王座につくことが当たり前だった時代に、女ファラオとして国を治めたハトシェプストという人物がいた。“男装の女王”と謳われるほど、強く気高く生きた彼女の激動の生涯、その幕が、いま上がる!
新鋭・犬童千絵が鮮やかに描き出す、古代エジプトの風景とそこに暮らす人々、そして自ら運命を切りひらいたのひとり女性。漫画誌ハルタで連載中のヒストリカル・ロマン、待望の第1巻!
アッシュとアンが抱えるそれぞれの秘密、そして女王が求め続ける“青い薔薇”、そのすべてが明かされた時…?執事は女子で当主も訳アリ、ファンタジック・ロマン完結!!
政略結婚を嫌がる王女アリシアに母が持ちかけたのは、男子魔法学園に入学して婚約者候補から結婚相手を見つけなさいという、無理難題!ところがアリシアが恋をしてしまったのは、候補外の美しい召喚士ルシウスだった。なぜかルシウスはアリシアが女であることを知っていて「卒業までの間、僕のものになれ。例えばこんなことをされてもー」と唇を奪われてしまい…!?
蛮族の村から仲間を救出するミッションに失敗したエミリーたち。だが、再び救出の手立てを思いつきー。未開の大地の無法者と化したエミリーたちの“いい考え”は、衝撃のパーティ分断、他所の蛮族を騙して同士討ち、長距離破壊兵器で拠点攻撃とやりたい放題!「ホンマはハードなタワーディフェンスがやりたかったのに、どうしてこうなった!?」DM・大井の思惑を斜め上に飛び越える怒濤の展開に、無慈悲なDMも思わず頭を抱える、開拓記第二弾!!
「ちょいと隣国に嫁いできやれ」「お任せください!」──母である女王の軽〜い一言に即答したリュカリスは、星王国の≪無能力≫な王女。……ただし、国で一、二を争う立派な男装騎士!
そんな彼女を溺愛する兄弟達がやきもきする中、お相手の帝国皇太子、天才と噂のアルトゥールがやってきた。張り切って迎えたリュカリスだが、アルトゥールの言動は何か引っかかる──!?
祖父ゆずりの脳筋で、男勝りなエレノア。王女ベアトリーチェの美しさに魅せられた彼女は、男のふりをして王女の近衛騎士となった。そんなある日、ベアトリーチェが近隣国の王子とお見合いすることに。だが、彼女は不思議な鏡でエレノアと体を入れ替え、城から逃亡してしまった!やむをえず代役を務めることにしたエレノアだけれど、お見合いの席では失敗ばかり。それなのに、なぜか王子には気に入られてしまいー?偽者王女と曲者王子のドタバタ恋愛ファンタジー!