世界を認識する心の感動が芸術に表現され、芸術がその感動を再現させる。心は脳の働きであり、芸術を理解することは、脳の働きそのもの。芸術を通した新しい視点から、素晴らしい脳の働きを理解しようという、国際高等研究所の研究会をもとに、参加研究者が書きおろした。芸術を生み出し芸術に表現される、時間、空間、名前、錯覚などを、脳の研究者と芸術の研究者が快い文章で描きだし、編者がコラムで読者をナビゲートする。
【執筆者】大澤五住、岡田温司、小倉明彦、小倉孝誠、北澤茂、肥塚隆、小松英彦、佐々木閑、佐藤宏道、七五三木聡、手島勲矢、新美幸二、藤田一郎、山本登朗、若杉準治
第1部 脳は時間をどのように記し、理解するのか
1. 平安朝物語における時間の階層と語り手の多様な位置
2. 歴史叙述・時間・物語ー歴史はどのように書かれてきたか
3. 時空間記憶と夢の仮説
4. 仏教の時間論
第2部 脳による「もの」の記述と物語の表現
5. 名前を「見る」と文字を「読む」-錯視の解釈学
6. 絵巻の時間と空間の表現
7. 造形芸術と時間ー古代南アジアの説話浮彫を中心に
第3部 絵画に描かれた、視覚の脳内機能
8. 絵画の根源をめぐって
9. 色と質感を認識する脳と心の働き
10. 世界は脳が見ている
第4部 脳は世界をどのように見、そして自己を認識するのか
11. 女の身体と男のまなざしー19世紀フランスは女性をどのように表象したか
12 自閉症からみる世界
第5部 感覚がつかさどる世界
13. 頭の中野サイン、コサインー「波」による視覚情報の脳内表現
14. 三次元世界を見る
15. 見続けるということーアンドリュー・ワイエス
結びにかえてー新しい芸術がはじまるとき
親密な眼差しがとらえた芸術家たちの素顔。黄金時代のモンパルナスで制作する芸術家たちに注がれたドアノーならではの眼差し。創作の優れた証人であり、時代へのノスタルジーをも内包するドアノー写真の魅力を、機知に富む撮影メモとともにあまさず伝える。決定版ドアノー写真集第2弾。
美術・音楽・演劇・舞踊…各芸術分野の教育を包括する観点から、芸術教育の
理念、内容、方法を探究する。
社会、教育、生活などに芸術の諸機能を働かせて、
それらの人間的な転換を求める広義の芸術教育の考え方に立ち、
美術教育、音楽教育、演劇教育、舞踊教育……各芸術分野の教育を包括する
多様な視点から芸術教育の課題を考えるポリフォニーとしての芸術教育論。
第I章 芸術教育の射程
1 学校教育におけるアートの可能性
2 芸術教育の視点を見直す
3 人間の文化的主体性の形成と芸術・芸術教育の役割
─障害児者の芸術文化活動に寄せて─
第II章 芸術教育の社会的展開
1 平和のための教育としての芸術教育の性格
2 地域社会における芸術文化活動の視点と展開
3 コロナ禍に向き合う芸術文化の取り組みと芸術教育の展望
第III章 学校改革と芸術教育
─「芸術の教育」から広義の「芸術による教育」へ─
1 学校改革運動としての芸術教育─学力向上論と芸術教育との関係に寄せて─
2 総合学習に芸術教育の視点を活かす
3 学校文化活動の性格と役割をめぐって
─「芸術の教育」か「生活指導」かを超えて─
4 学校における芸術教育の性格をめぐって
─山住正己の芸術教s育論の歴史的意義と課題─
第IV章 美術教育論の探求
1 子ども自身から生まれる真の表現の探求
2 発達論を基礎にした美術教育論の探求すべき課題
3 造形表現能力の発達の視点を軸にした美術教育論の探求
第V章 芸術教育論の基礎概念の再考
1 「表現」と「模倣」の原理に見られる芸術の真理性の根拠と性格
2 「共通感覚論」再考の視座─中村雄二郎『共通感覚論』を批判的に読む─
3 芸術教育学の「学」としての固有性と可能性
妖精クロリスと西風の神ゼピュロス、春の女神フローラと愛の女神ウェヌス、三女神を矢で狙うクピードー、学知の神メルクリウス。これらの人物は何を意味しているのか? 何のために描かれたのか? 秘密の鍵をにぎるのは一枚のタロット・カード《恋人》。愛と詩情あふれるルネサンスの「知のコスモス」を豊かに描きだす快著!
特集「〈劇場〉の現在形ー「拡張」と「拡散」の間で」に対して3つの視点から渡邊守章、きたまり、宮沢章夫、黒瀬陽平、蔭山陽太、三浦基らが発言。他にアジアにおける演劇教育(平井愛子)をはじめ論考多数を収載。
新学習指導要領に基づく3 観点「評価」の具体を読み解く!
各教科等の指導計画、学習指導案、指導要録等の作成に欠かせない!
各学校、各教師必読の国立教育政策研究所公式資料!
2021 年8 月に国立教育政策研究所教育課程研究センターより、高等学校版「『指導と評価の一体化』の
ための学習評価に関する参考資料」が公表されました。本資料では、学習評価の基本的な考え方や、
各教科等における評価規準の作成及び評価の実施等について解説しているほか、各教科等別に単元や
題材に基づく学習評価についての事例を紹介しています。本資料を参考とすることで生徒一人一人の
学習評価及び、学習評価を含むカリキュラム・マネジメントを円滑に進めるための手がかりとなります。
「指導と評価の一体化」を実現し、生徒たちに未来の創り手となるために必要な資質・能力を育むため
にも全教員必読の資料です。
芸術ってどんなもの?
石器時代から現代までの彫刻の歴史はもちろん、
オーギュスト・ロダン、パブロ・ピカソ、イサム・ノグチなど
近代彫刻の10人の奇才も紹介します。
付属のピースを組み立てて、自分だけの傑作を作りましょう。
移動とアートの関係、模倣が創造に変わる節目とは?
ノーベル文学賞受賞者カズオ・イシグロ、V・S・ナイポールの作品世界に投錨し創造の航路をつぶさに描き出す。
創造と模倣の関係を幅広く問う論考。
アートは移動する。アーティストも移動する。
鑑賞者も移動する。
異文化の窓としての港、文学。
長崎でカズオ・イシグロ作品の記憶の残像に出会う。
作中人物たち、先行研究者たち、先行読者たちの記憶の残像。
空隙とためらい。
模倣とはまねること。あらゆる生活の場面に模倣はある。
模型、ミニチュア、根付、オブジェや絵画。
拡大、縮小、反復、翻案、転用、転換による創造。
オリジナルと複製芸術。パスティシュと「まがい物」。
イデアとミメーシス。ポストモダンと模倣社会。
画家・作家・音楽家を巡る映画から創造と模倣を見る。
レンブラント | フェルメール | ゴヤ | ターナー
マネとモリゾ | ルノワール | ゾラとセザンヌ | ロートレック
ジェイン・オースティン | ヴァージニア・ウルフ
パガニーニ | シーレとクリムト | ダリ
フリーダ・カーロとディエゴ・リヴェラ | 「THE FORGER」
ジャクソン・ポロック | カーウァイ三作。
V・S・ナイポール『模倣者たち』。
旧植民地の模倣と建国の創造、中心の発見。
弟シヴァ・ナイポールの模倣と創造。
イシグロ作品の成立の過程、そして創造。
第一章 アートと移動
第二章 イシグロのトポス
大阪から長崎へ、
そしてポストコロニアルへの旅
第三章 模倣から創造へ
第四章 創造への転換
画家・小説家・音楽家を巡る
映画を糸口に
第五章 創造と信頼
カズオ・イシグロの世界の成立
東南アジアという地域の特性を理解したうえで,上演芸術を通してインドネシアの社会,文化のさまざまな側面を考察する.人々の生活における上演芸術の位置づけ,宗教・信仰との密接な関連,儀礼における芸術の上演,演劇とそれを支える物語の世界,音楽と楽器から見る自然環境とのかかわり,楽器の象徴性,舞踊と身体,ポピュラーカルチャーとアイデンティティについて,民族音楽学・文化人類学的な視点から解説する.
2019年で生誕120年を迎える映画史上の名匠アルフレッド・ヒッチコック。「サスペンスの神様」という呼称だけではおさまらない、その特異な作品の魅力、オブセッションを考察する。
世界文化遺産登録オフィシャル・ブック
日本のほぼ中央にそびえ立つとともに、日本人の心の真ん中にそびえる美しい山・富士山。富士山は古来より日本人の精神の拠り所として、また、文化の源泉として、常に私たちとともにありました。
そして、そんな富士山がもつ高い文化的価値の全貌を初めて明らかにし、世界の人々に強く訴えかけたのが、「認定NPO法人 富士山を世界遺産にする国民会議」および「富士山世界文化遺産登録推進静岡・山梨両県合同会議」によって、そのモットーである「いつまでも富士山を世界遺産に」公式本として刊行された本書でした。
その意味で、このたびの富士山の「世界文化遺産」登録に際して、本書が果たした役割は、決して小さくないと自負しております。
信仰、美術、文学、民俗などさまざまな分野において日本を代表する研究者や宗教家の協力によって生み出された本書をぜひ、御覧いただき、なぜ富士山が「世界文化遺産」に登録されたのか、その真相に迫るとともに、あらためて富士山の偉大さに、直接、触れてみてください。
ユネスコ世界遺産会議に提出するための公式学術的資料として、日英バイリンガル仕様です。
レンブラント、フェルメール、ウォーホル、フリーダ……実証主義を超え、真実らしさを求めた映像が挑んだ、新たな芸術家の詩的真実に迫るスリリングな映画論。
「家」が「人生」を語ってくれる…『週刊文春』の人気連載「家の履歴書」(現「新・家の履歴書」)において、著者・斎藤明美(『高峰秀子との仕事』)が「週刊文春」記者時代から今日まで、のべ1200人にわたって取材して来た中からセレクトし、3巻に収録。著者の巧みな聞き書きによって、著名人たちが語る「家」と「わが人生」の物語=数々の感動的なエピソードがあらためて甦る。
トスカーナの州都フィレンツェ。本書では、主にフィレンツェが金融業と織物産業を中心にして大都市として台頭した14世紀から、「マッキアイオーリ(色斑派)」と呼ばれる近代の画家たちが活動した20世紀初頭までのおよそ600年間を、この都市の形成に大きく関わったメディチ家の興亡とともにたどる。フィレンツェ市内およびその他の有名美術館館長やフィレンツェ大学の研究者たちを執筆陣に揃えた詳細かつ興味ぶかい解説で、過去の巨匠の作品に刺激されさらに新しい作品が生み出される「芸術の連鎖反応」と、時代をこえた巨匠たちの共作が実現する当時の状況がありありと甦る。また、高品質なカラー図版を豊富に収載。美しい絵画・彫刻作品や町をかたちづくる壮麗な建築群を眺めながら、フィレンツェの町を散策しているような気分を味わえる一冊。
正倉院や東大寺をはじめとする花やかな天平芸術の創造にたずさわった工人たちは、どのような歴史を経て、いかなる活動をしていたのか。東大寺の大仏の造営の行われた8世紀半ばを中心にして、日本で活動するようになった画工が政府の工房に組織され、その制作活動を拡大していく過程をたどり、やがて9世紀には官司工房としては衰退して、そこから新しい画工の民間工房が成立していく方向を展望するとともに、古代国家の文化の形成基盤の全体像を解明する。
目次
はじめに
概観 古代国家の工人たち
1 律令官司の画工
画工司の組織/中国・朝鮮の画工
2 渡来した画工
はじめて来た画工/飛鳥寺の造営
3 画師身分の成立
画師の制定/天寿国繍帳/なぞの画師倭
4 画工司の活動
画工司の成立/画工の職能/法隆寺金堂壁画
5 造東大寺司の画工
東大寺の造営/造東大寺司の成立/造寺司の画工
6 ある画工の軌跡
上村主楯万呂/写経所の楯万呂/石山院の楯万呂
7 官司工房の解体
造東大寺司の廃止/画工司から画所へ
終章 自立する画工たち
参考文献
略年表
解説 山岸公基
はじめに
概観 古代国家の工人たち
1 律令官司の画工
画工司の組織/中国・朝鮮の画工
2 渡来した画工
はじめて来た画工/飛鳥寺の造営
3 画師身分の成立
画師の制定/天寿国繍帳/なぞの画師倭
4 画工司の活動
画工司の成立/画工の職能/法隆寺金堂壁画
5 造東大寺司の画工
東大寺の造営/造東大寺司の成立/造寺司の画工
6 ある画工の軌跡
上村主楯万呂/写経所の楯万呂/石山院の楯万呂
7 官司工房の解体
造東大寺司の廃止/画工司から画所へ
終章 自立する画工たち
参考文献
略年表
解説 山岸公基
音楽芸術の振興及び保護に係るマネジメントや政策に関する研究、
音楽芸術に係るアートマネジメント教育に関する研究、
その他広く音楽芸術に関する研究を推進し、
もって音楽文化の発展と普及に寄与することを目的として設立されました。
【巻頭言】
『音楽芸術マネジメント』第10号の発刊にあたって 中村孝義
【学会設立10周年記念特集1】「これまで・これから」
学会10年の歩みとこれから 川村恒明
「日本音楽芸術マネジメント学会」これまでの10年、これからの10年 中村孝義
文化行政のこれまでとこれから 韮澤弘志
これからの日本の文化政策〜2017年と今後 石田麻子
“たゆたえど沈まず”〜公立文化施設のこの10年と今後の展開 松本辰明
公立/民間ホールをめぐる10年、そして10年 森岡めぐみ
実演芸術団体にとってのこの10年、そして今後の10年を見据えて 澤恵理子
音楽芸術の本質的な価値がもたらす成熟した社会に向けて 丹羽徹
【設立10周年記念特集2】「10年間の軌跡〜研究会・研究大会、学会誌、会報」
研究会・研究大会 開催記録(2018〜2017)
学会誌 掲載論文・記事等一覧(第1号〜第9号)
会報 掲載記事一覧(0号〜20号)
【研究論文】
小学校における音楽アウトリーチの有用性についてー『学習指導要領』における観点から 伊志嶺絵里子
【研究ノート】
劇場・音楽堂と芸術団体の提携の事例研究─ティアラこうとうにおける双方向タイプの提携 中川俊宏・上田順
地域と大学の連携によるワークショップの成果と課題ー青森県「アートスクール」を事例として 市川恵・佐野靖
【現場レポート】
指定管理者制度によるオーケストラの公演形態の変化 中原朋哉
【Book review】
【紹介】
『音楽芸術マネジメント』投稿規程