マルセル・ブロータースの作品の精緻な分析とベンヤミンの考古学的方法を深く交差させながら、現代における芸術そして「メディウム」の可能性を探究する。必読の理論書、待望の邦訳。
現職の公務員たちが業務上の実利目的をこえてフィールドワークに臨み、議論をかさねて、課題解決への汎用性の高い実践知を紡ぎ出した。実務家による実務家に対するピアレビューを通して文化とまちづくり、基礎自治体の文化政策に新たな研究の地平を拓く。
ノグチが参加した様々なプロジェクトを、当時のアメリカ社会が抱えた諸問題の中に置き直し、作家の思い、企画者の意図、政治・経済・社会的な文脈から立体的に考察。戦争・資本主義・貧困・人種・都市環境など、問題が続出する危機の時代に、「空間」をどう理解し、どうデザインするか。知られざるノグチの試みが、アクチュアルによみがえる。
日本の美術教育は、芸術家としての生き方・あり方にどのような影響を与えているのか。美大生の子ども時代から大学卒業までの人生を手がかりに、「芸術家になる」過程を社会学的な視点から描き出す。
中原佑介が、芸術と生活の変容を読み解く。メディアの急速な拡張と社会の変化を芸術の側面から論じる、今なお新たな発見と刺激に満ちた先駆的な論考集。
オペラの「知りたい!」がこの一冊できちんとわかる。国別のオペラの特徴、表現豊かな歌声の魅力、迫力あるオーケストラの構成・配置。観劇するときの見どころをくまなく解説。『セビリアの理髪師』、『アイーダ』、『蝶々夫人』など…日常の恋物語から、劇的な結末を迎える悲恋まで、人間ドラマの名作を厳選して紹介。
セザンヌ「私は絵を描きながら死にたいんだ」。有名芸術家125人の「意外な死」を漫画化!名著『人間臨終図巻』漫画版待望の第三弾!
国際的な反響を呼んだイギリス政府機関の研究成果。「なぜ芸術文化は必要なのか」「芸術文化がもたらす効果はどのように捉えられるのか」という問いに取り組んだイギリスの政府機関AHRC(芸術・人文学研究会議)“文化的価値プロジェクト”の報告書。実証的・科学的研究を扱いながら、歴史的・哲学的に深い洞察に満ち国際的な反響を呼んだ。チェコ、ブラジル版に続く日本語訳。
「ライオン・マン」-今からおよそ四万年前、世界最古の動物彫刻が現生人類の手によって創られた。材料はマンモスの象牙。二十世紀後半、ドイツ・シュターデル洞窟で発見された、ヒトとライオンを合体させた現実にはありえないハイブリッド・フィギュアはラスコー壁画より古い。人類はなぜ、「芸術」を欲するのか。人類は「神とともに生きる」ことを選んだ時より、「創造する種」としての歩みを始めた。多摩美術大学「芸術人類学研究所」が新しい学問の眺望を、本書において問いかける。
この本には、美と芸術って、なに?を考えるための大きな問題が6つ。いろんな考えをあれこれ組み合わせたり、ふだんは見えていないところをのぞきこんだりしながら、ほかのだれにもたどりつけない、きみだけの答えをさがしてみよう。
公務員試験国家一般職(大卒程度)、地方上級対応。
地域創生における芸術文化活動の役割は大きい。しかし、芸術祭や美術館の持続的な運営においては多くの課題を抱えている。本書は芸術祭や美術館のマネジメントの論点について整理し、今後の発展に向けて考察を行ったものである。