愛される“ものぐるひ”、失踪を重ねる隠遁のカリスマ、所きらわず泣きじゃくる号泣の聖者ー昔日の奇人たちの常軌を逸した生の軌跡が描き出す無形の思想。聖狂が密かに告知する知ならざる知。21世紀を生きるわれわれの自明性を“奇行と聖狂”から問い返す。
上代文学に関する事項・神名・人名・書名413項目を収録した事典。排列は五十音順。意味内容の解説、成立年、作風に加え、これまでの研究史の概略や研究の現状および将来の展望について述べ、参考文献を掲載。各項目の末尾には執筆担当者名を記す。巻頭に書名・神名・人名等の項目別の索引がある。
本書は、中国・四国を対象フィールドとして、この地での言語動態を詳細に記述し、将来の展望を論じたものである。
古代人を取り巻くコスモロジーはさまざまなファクターによって形成される。具体的にいうなら、習俗・呪術・信仰・宗教・霊魂観などをあげることができよう。本書では古代のコスモロジーの総体を四つの視座から枠組み,それぞれを古代日本文学の中に探っている。
自然・恋・結婚・夫婦・親子・旅・老い・祈り…万葉びとの清らかな魂が奏でる万葉集の歌々をテーマ別に選出。時の流れのまにまに漂う人々の心に安らぎと潤いと生きる力を与えつつ、二十一世紀に生き続ける万葉集。その普遍的世界を旅する。
本書は日本近代文学が明治期から現代までどのように西欧文学を受容し、その受容によって変容が生じてきたかを探究する目的を持つ。そして、ゆくゆくは比較文学の視点による日本近代文学史の再構築を試みたいという願いのもとに書かれた。
小学校・中学校の教員を志す人へ!教職員免許取得のための「介護等の体験」を網羅。巻末には、「教職免許にかかわる法律」「社会福祉施設一覧」「全国の教育委員会・社会福祉協議会所在地一覧」「体験記録ノート」。
『源氏物語』のみならず、文学作品というものは、その時代を懸命に生きる人間の姿を描出する。そのゆえに、1千年を隔絶する平安時代中期の、政治・文化などの環境、人間生活を律した宗教・倫理・俗信、それらの把握無くして、作品を正しく受け止め、享受することは出来ない。
迢空、折口歿後50年、仕舞忌に蘇る魂の一冊。