カルト的人気を誇る作家 中勘助。灘校「奇跡の授業」で用いられた『銀の匙』は序章に過ぎない。インド三部作『提婆達多』・『犬』・『菩提樹の蔭』こそ中勘助の職業作家としての真髄である。
断絶と連続のアジア布教史。16世紀以降、イエズス会のアジアにおける布教事業は、インドから日本へ、日本から中国へと進められた。宣教師たちはそれぞれの文化に適応しつつ、新たな信者たちの「倫理」や「戒律」の基準をどのように修正していったのかー。司祭の手引書から書翰集、聖人伝まで、膨大な史料を渉猟し、連続性と断絶を明らかにする。
弁財天信仰、輪廻転生の思想などヒンドゥー教は、直接に、あるいは仏教を通して、意外にも古くからの日本人の暮らし、日常の信仰、思想に少なからぬ影響を与えてきた。本書は、世界四大宗教の一つでありながら、特定の開祖もなく、核となる聖典もない、いわばとらえどころのない宗教の世界観を日常の風景から丹念に追うことによって、インド社会の構造から、ガンディーの「非暴力」の行動原理までも考察する。
教科書に準拠した構成で、日常の学習を効果的に深めます!共通テストから、国公私大の論述対策まで広範囲な指導を展開!文化史や社会・経済史も、詳しい説明できっちり網羅!豊富な図版や講師のイラスト解説で、わかる!面白い!と大好評!別冊には、「世界史年表」および詳細な「授業プリント」を掲載。「世界史年表トーク(年表授業音声)」は無料ダウンロード。
日本人が知らなかった仏教の真髄。
投資家に必要な資質って何?割安株はどうやって探す?魅力的な会社の見つけ方は?財務諸表はどこを読めばいい?市場の動きを読んで儲けるには?-インドの13歳少年が書いたバリュー投資のやさしい指南書。
旅行感覚で読む「仏教入門」!釈尊亡き後の権威主義化と平等主義復権の思想運動を振りかえり、仏教の原点「人間主義」を浮き彫りにする学びの旅をえがく。
本書は、『ディヴィヤ・アヴァダーナ』の説話群が、いかなる意図で形成され、どのように文献として編纂されていったのかを究明する。また、他の文献との比較を試みながら、説話の深層に秘められた情報を丹念に発掘することにより、一般民衆の仏教信仰の現実に光を当て、インド仏教の未解明であった部分に新たな輪郭を描く。
インド都市部の市民運動を事例に、研究者の論争、活動家の主張、運動の展開を追うことで、「市民」であるとはどのようなことであり、そこではいかなる「政治」が展開されているのかを問う人類学。
いまなぜ海外投資なのか、という理由にはじまり、さまざまな海外投資信託の種類や選び方、そして実際の売買方法や必要なコストにいたるまで、ていねいに解説。
体が不自由なサミュエルは、12歳の中学1年生。なにをするにも車椅子が必要なサミュエルは、エマニュエルとガブリエルの小学生の弟の助けをかりて学校に通います。車椅子で通うのを受け入れてくれる学校は、サミュエルの住む地方では、1校しかありません。だから、片道4キロの道のりを車椅子で1時間15分もかけて通うのです。週日、車椅子を、前でエマニュエルが引き、うしろからガブリエルが押して通うという兄弟の学校への希望、将来の夢とは…。
ヒンドゥー教から仏教への集団改宗から半世紀、「父なる指導者」亡き後の不可触民解放運動の現在。自己尊厳を希求する活動家たちの闘争、改宗後もヒンドゥー教の神を信仰する在家信者、被差別者の中から被差別者が生まれる矛盾、アンベードカルの意思を継ぐ佐々井秀嶺の宗教実践。ナーグプル市の反差別運動を巡って立ち現れる「対立と寛容」を仏教徒(元不可触民)の視点から描き出す。