本書は、いままであまり正面から取りあげられることがなかった“義歯研磨面”の視点から解剖し、義歯調製の生死を決定するポイントを広く臨床家、歯科技工士向けに解説する。研磨面は、印象面、咬合面とともに義歯の安定・機能に大きく影響する重要項目である。本書は歴史的にも、研磨面議論の新しい地平を提示する貴重な文献となるはずである。
グラスアイオノマーセメントはWilson,A.D.およびKent,B.E.両博士により開発されたもので、歯質、とりわけ象牙質に対して接着性を有する、生体組織に対する為害性がほとんどない、セメントとしての物性も比較的優れている、フッ素徐放により抗齲蝕効果を有するなどの点から、アメリカやヨーロッパのみならず、我が国でもその評価が年々高くなっている。本書は、グラスアイオノマーセメントの基礎から臨床応用までを科学的に解説した唯一の成書。
自分のすべてを賭け、一生の夢を託した我が子を殺せる母親が本当にいるだろうか。だが、この物語の主人公アウローラ・ロドリゲスは、19世紀末から今世紀初めにかけてスペインに生きた実在の人物である。1931年、問題の事件、つまり本書の冒頭に描かれている衝撃的な殺人事件が実際に起こったのである。これは当時スペインでも、世間をあっと言わせるようなセンセーショナルなものであったらしい。その数十年後にスペインを訪れた作者のエーリッヒ・ハックルは、この事件に興味を抱き、現地取材を行い、様々な資料を集めた。それを基にして、書き上げたのがこの小説である。アスペクテ文学賞受賞。
あくまでも天然歯を模倣する第1大臼歯の審美的築盛法を、増齢4タイプ別にフルカラーアトラスで呈示。
ペレストロイカの頭脳のひとりエゴーロフが、17年革命から91年クーデターまでの歴史を、膨大な資料を駆使して再検討する。