『やまない雨はない』から10年。老いてなお失わぬ日本の空への思い。お天気キャスターの草分けとして多くの人びとに親しまれてきた著者が、人生折々の哀歓とともに紡ぎ続ける気象エッセイは、生きていくことへの示唆に富んだメッセージ。
「王朝の二大才媛」として、長いあいだ並び高く評価されてきた紫式部と清少納言。だが、大正デモクラシーの嵐が吹き荒れる近代、突如として清少納言ひとりのみが、不当な非難にさらされた。『青鞜』および、平塚らいてうが脚光を浴びる中でたち現れた「新しい女」というあり方、そして「新しい女」への苛烈な集中砲火。時代風潮ゆえに清少納言が遭遇した“受難”の季節を明らかにし、フェミニズム問題の行方を問いかける。
ぼくの言葉に、なにがわかるか?あの魅惑のせいで、言葉は逃げ去り、飛んでゆく!不朽の、そして謎多き詩集『地獄の一季節』にいたるまで詩人はなにを考え、なにを実践してきたのか。詩人の深層に迫るべく、その生涯と作品を書簡や草稿までさかのぼり徹底的に究明した全く新しいランボー論。
没後二五年。人々に口ずさまれるうた、語られ書き記されたことば、楽器音と現実音が立体的に融合した映画音楽など、多くの側面で輝かしい仕事を残した武満徹の世界に迫り、独自の視点でひとりの天才の人物像を描き出す。
心ときめいた四季の移り変わりを、より多くの人々に伝えたい。そうした思いは、自然のなにげない姿を描いても、やさしさと温かさを私たちにしっかり届けてくれます。女性だけのグループを結成し、作品を発表し続けている香田登洋子が描く書と絵。それらは、日本の情趣を感じさせてくれるコミュニケーションツールとなって輝き続けます。
春の足音とともに新酒をたしなみ暑さを越えたら、ひやおろし祝いごとには樽香の酒を。季節のおつまみと日本酒をそろえたらいろどりに庭の草花を摘みちょっと楊枝にと小枝を手折り季節のしつらえを調える。そしていただく、信州の滋味、地酒。自然によりそい、季節と暮らすこれぞ、信州主義。日本酒に合うおつまみレシピ100選。
昆虫休眠の多様性と神秘的なメカニズムを探る。テクノロジーを持たない昆虫たちが、過酷な自然を生き抜く過程で備えた休眠と彼らの生活史のありさまから、私たちは何を学ぶことができるのか。
アニメでは描かれていない、それぞれの青春の1ページー。初心者だった内田輝がバドミントンを選んだ理由。マネージャー・櫻井花の挫折と再出発。おちゃめな東山太一&陽次と同級生の心の交流。榊翔平と松田航輝がつなぐバトン。主人公の親友・中野静雄が抱えていた葛藤。水嶋亮たち卒業後のエピソードも収録した特別番外編!小学校中学年から。
子どものころに食べたあのごはん、おいしく作れますか?“ベターホームのお料理教室”の先生たちが選んだ、家庭の和食が満載。ふだんのおかずとして役立つのはもちろん、ちらしずしやおせち料理など、家族で集まる日に向く料理も、紹介しています。
海にしようか、山にしようか、森にしようか?それとも高層ビルを眺めながら?みんなで作って、みんなで食べる。そんな時間がたまらなく愛おしい、とびっきりの外ごはん。
バターで炒めないクリームも加えない。野菜の力をそのまま取りこむためのシンプルで贅沢なスープ。旬を味わう75レシピ。
自家製だからおいしい作る時間も楽しい旬の保存食と常備菜。86品。
和漢の名作で紐解く、古代日本人の季節意識ー和歌と中国漢詩との差異を分析することで和歌の季節表現の独自性を見極めるとともに、日本漢詩も視野に入れて古代日本詩歌における立春関連詠作の形成過程を全面的に究明する。