数学における「正しさ」とは何だろうか。公式や証明は絶対的に正しいもので、揺るぎない「神の知」だと思っている人も少なくないだろう。しかし数学を創ったのが人間である以上、究極的には仮説的で暫定的であることを免れない。ならば「正しさ」「美しさ」は、数学という営みにおいてどんな意味を持つのか。「真の正しさ」「美しさ」に正面から対峙した伝説の書に、「数学とは何なのか」を論じる「後奏曲」を加筆した増補決定版!
人口減少時代の観光振興を、常識や通説にとらわれず多角的に読み解く。自治体職員や観光担当者が抱える現場の悩みに寄り添い、地域の実情に即した観光のあり方を実践的に提示。
心を練って言葉を練れ、言葉を練って心を練れ、歌は心であると透徹した心がうたう世界平和、信仰、神、人生など363首の短歌を収める。
本書は、第二次世界大戦中に日本軍の性的被害を受けた、ひとりの「ロラ」が絵にした証言です。「ロラ」というのは、フィリピンの言葉で「おばあさん」を意味します。
千年以上にわたるビザンツ帝国の歴史。本書は、文字どおり波瀾万丈・有為転変の連続であった、その軌跡を描き出す試みである。個性豊かな皇帝が登場し、過酷な政争や熾烈な外交および戦争が展開された歴史は、ダイナミズムに富んでいる。コンスタンティノープルの発展、帝国が各地に及ぼした影響、十字軍との関わりなど、豊富な論点を踏まえて、帝国の内実を描き出す。
信州を拠点に活躍する建築家の、住まい手に寄り添ってつくりあげた渾身の25の住宅作品を掲載。
特集は、地域と交わる家。積極的に地域と交流する空間や仕掛けを備えた家を取りあげ、住宅の一部を地域の人が集まる店舗として開く、縁側や土間といった昔からの近所づきあいの場を進化させるなど、地域コミュニティをつなぐ建築家の試みが垣間見られる家づくり。
地域で活躍する建築家とつくる、信州への移住希望者や地域との交流を生み出す家を多数紹介し、信州ならではの豊かな暮らしを再発見する一冊です。
年間160万人が亡くなる「多死社会」日本。多くの人はどのように死を迎え、その過程で何が起こっているのかーー
現役の検視官として3年間で約1600体の遺体と対面した著者が、風呂溺死から孤独死までさまざまな実例を紹介し、現代社会が抱える課題を照らし出す。
死はすぐ隣にあり、誰もが「腐敗遺体」になる可能性がある……この現実をどう受け止めるべきか。そのヒントがここにある
【目次より】
第1章 多死社会と検視官
1 日本の死の現状/2 検視のしくみ/3 検視官への道
第2章 ドキュメント検視官24時
1 検視官の勤務/2 ある日の現場/3 変死事案が止まらない夜/4 死はすぐそばにある
第3章 意外な死因、さまざまな現場
1 入浴のリスク/2 致命傷になりうる頭の怪我/3 火災の検視は現場第一/4 川を流れてくる遺体/5 自殺者の想いと最後に見た風景/6 ゴミ屋敷とセルフネグレクト
第4章 死後の自分はどう扱われるか
1 街なかに数多く眠る腐敗遺体/2 遺体の早期発見のために/3 人生のエンディングの準備/4 デジタル遺品という悩み/5 引き取り手のない遺体の行方
第5章 大規模災害、そのとき多数遺体はーー
1 大規模災害が起きたら/2 日本の多数遺体対応の歴史/3 死因究明制度の問題点
賢狼ホロと元行商人ロレンスが営む湯屋『狼と香辛料亭』での物語、第二弾! 旅の続きの幸せが続くようにと願いながら、なんでもないこの幸せをどう記憶に留めよう。
結婚のあり方が大きく揺らいでいる。
離婚・再婚、選択的夫婦別姓、共同親権、同性婚、パートナーシップ、事実婚、生殖補助医療、養子縁組……。
リベラル派と保守派に分断され、個々の論点についてすれ違う議論がなされがちななか、本書では共同性、性愛関係、親子関係の3点で議論を整理し、一貫した視点から本質とこれからを見通す。
結婚をめぐる自由化がもたらす「しんどさ」も指摘する。
本質を知りたい人のための羅針盤。
産業発展に寄与する望ましい特許制度とはどのようなものであり、またその政策運営はどのように行なわれるべきか?経済学の視点で理論的・実証的に分析、その成果が遂に結実!
建築家の頭の中の「設計」のメカニズムを、構想、計画から基本設計にいたるまで、
段階的に解き明かす実践的建築論。
東京理科大学教授としての知見と、建築家としての実践の融合であり、
同時に建築設計論として広く議論され深められてゆくことも狙っている。
「建築の規則」「建築の条件」に続く坂牛卓の建築論第3弾。
第1章 理念を紡ぐ力
1 現在の建築的ハビトゥス
2 建築理念
第2章 課題を見つける力
3 環境・プログラムを問う
4 社会の意識につなげる
第3章 答えをつくる力
5 答えをつくるための基礎
6 窓をつくる
7 フレームをつくる
8 リフレームする
9 流れをつくる
終章 建築理念を再考する
ホロが口にした、旅の終わりーー。 ロレンスはそれを説き伏せ、ホロの故郷・ヨイツまで共に旅を続けることを決める。
そんな2人の次なる目的地は、海に面した港町・ケルーベ。 2人はエーブを追いかけて、レノスの港から船で川を下る。 旅の途中、船が立ち寄った関所では、厄介ごとに巻き込まれている様子の少年の姿があった。 ロレンスは、図らずもその少年・コルを助けることになる。 薄汚れた風貌だが、意外にしっかりとした面を持っており、ロレンスもホロも彼に興味を持ち始める。 そして、コルの故郷の話や船乗りたちの噂話を聞く内に、2人はヨイツに関する言葉を耳にする……。
絶好調の新感覚エポックファンタジー、シリーズ初の船での旅の物語。 狼神ホロ、水を怖がる!?
「廃校廃村を訪ねて」では、日本全国の廃校廃村(かつて学校・分校があった規模の廃村で、ごく少数戸が残る集落=高度過疎集落を含む)を地方別にまとめていきます。冊子『廃村と過疎の風景(10)』はその第2弾の甲信越東海編です。
主に甲信越東海60ヵ所の廃校廃村への旅行記(全24回)と、長野・山梨・静岡・愛知の資料集からなります。地形図24点(カラー)、写真303点(カラー291点)を掲載しています。
【収録集落】(全60ヵ所)
飯山市堂平、沓津、堀越、北峠、栄村五宝木、佐久市広川原 … 長野県北信・東信
大町市高地、小谷村真木、横川、戸土、生坂村入山、筑北村伊切、松本市東北山、塩尻市桑崎 … 長野県中信
箕輪町長岡新田、伊那市芝平、中川村四徳 … 長野県南信上伊那
大鹿村北川、桃の平、豊丘村野田平、飯田市松川入、大平、泰阜村川端、栃城、天龍村長島宇連 … 長野県南信下伊那
甲州市滑沢、山梨市柳平、甲斐市大明神 … 山梨県
十日町市慶地、軽沢、大池、稲子平、越ヶ沢、大倉、藤沢、霧谷、津南町樽田、横根 … 新潟県中越
糸魚川市上沢、梶山、大久保、虫川、菅沼、橋立、中上保 … 新潟県上越
浜松市天竜区小俣京丸、新開、河内浦、峠、有本、大嵐、門谷 … 静岡県
豊田市牛地、設楽町宇連 … 愛知県
揖斐川町徳山本郷、山手、櫨原、塚、戸入、門入 … 岐阜県
作曲者自身によるピアノ連弾版。メンデルスゾーンは姉のファニーとの連弾でこの作品を弾いており、有名なオーケストラ版に劣らぬ充実した和声とメンデルスゾーンらしい音を味わえる。