ことばの壁をどう乗り越える?一方の母語を使う。第三の言語を使う。通訳・翻訳を利用。双方が母語を使う、あるいは双方が相手の母語を使う。言語を混ぜて使う。「共通語としての英語」やエスペラントも含め、前半では多様な方略の特色と長所・短所を公平な視点で考察。後半では、ヨーロッパで最も断絶した言語境界線といわれるドイツ・ポーランド国境から、諸方略の実際の使用実態を報告する。
哲学から情報化社会に参画し続けた著者が、一貫して関心を抱き続ける言語という謎。第1巻では、言語学が人文科学の中心的学問として発展する20世紀後半の状況の中で、生成文法・言語哲学の2大ドグマを批判しつつ、論理的(思弁的)文法記述の可能性を日本語をもとに論ずる。さらに、「文」概念の根源的批判から、著者の言語観は独自の領域に踏み入る。
◆辞書の使用
第1章
理想の辞書のために
石黒 圭(国立国語研究所)
第2章
学習者の辞書使用実態に基づく読解に役立つ辞書開発
野田尚史(日本大学)
第3章
日本語学習者が文章を産出する際に役立つ辞書
ー質の良い例文を参照できる辞書を目指してー
鈴木智美(東京外国語大学)
第4章
日本語学習者が作文を書くときに使いやすい辞書の個性
サンキュータツオ(東北芸術工科大学)
第5章
句読点・符号・記号の選択に役立つ表記辞典の提案
岩崎拓也(筑波大学)
第6章
「打つ」ことを支援するための学習者辞書の開発
ー「メールを打つ」という初級の授業実践を手がかりにー
小林ミナ(早稲田大学)
◆辞書の設計
第7章
学習者の辞書使用から見えるデジタル辞書のインターフェースの改善点
佐野彩子(国立国語研究所)
吉 甜(国立国語研究所)
第8章
初・中級学習者向け日本語学習辞書における例文の作り方
砂川有里子(筑波大学)
第9章
計量的な調査結果も提示する辞書
ー現代日本語の動態を知ることができるツールとしてー
塩田雄大(NHK放送文化研究所)
第10章
「辞書にないことばと意味」を理解できるか
ー学生に説明を書かせてみるとー
飯間浩明(辞書編纂者)
◆辞書と学習
第11章
辞書使用の語彙学習に関する効果
松下達彦(国立国語研究所・総合研究大学院大学)
木下 瞳(総合研究大学院大学大学)
第12章
『計算機用日本語基本辞書IPAL』の学習者用辞書への応用
柏野和佳子(国立国語研究所)
第13章
日本におけるベトナム語辞典の系譜
ー現在の到達点と今後の課題、学習者に役立つ辞書を目指してー
五味政信(一橋大学・〈公財〉ジャパンマテリアル国際奨学財団)
第14章
生成AIは理想の辞書になりうるか
李 羽テツ(マカオ大学)
石黒 圭(国立国語研究所)
おわりに
第1部 会話コミュニケーション分析の基礎
第1章 話し言葉から会話へ:順番交替
【A:理 論 編】
A-1 話し言葉と会話
A-2 順番交替
A-3 発話の後続部分に関する予測
【B:分 析 編】
B-1 実験方法
B-2 刺激文の分析:係り先未定文節数の変化と文節の種類
B-3 予測結果の全般的傾向
B-4 予測内容の分析
第2章 会話の見方:連鎖分析
【A:理 論 編】
A-1 連鎖分析
A-2 言語行為論と隣接ペア
A-3 挿入連鎖
A-4 誤解の修復
A-5 応答における選好性
【B:分 析 編】
B-1 言語の評価的次元
B-2 評価連鎖
B-3 遡及的連鎖
B-4 評価連鎖の事例
B-5 評価連鎖からの発展
第3章 話し手と聞き手の相互関係:基盤化
【A:理 論 編】
A-1 基 盤 化
A-2 コミュニケーションの階層性
A-3 対面コミュニケーションの特徴
A-4 日本語会話におけるあいづち
【B:分 析 編】
B-1 典型的なあいづちとしての継続子
B-2 感情表出系感動詞
B-3 ターン内位置とタイミング
B-4 聞き手反応を誘発するターンデザイン
B-5 あいづちの連鎖上の生起位置
第2部 理論的拡張
第4章 マルチモダリティ:発話と非言語行動の共起
【A:理 論 編】
A-1 ノンバーバルコミュニケーションからマルチモーダルインタラクションへ
A-2 会話における話し手と聞き手の視線
A-3 発話に共起する非言語行動の記述
【B:分 析 編】
B-1 ポスター会話の特徴
B-2 話し手の言語的単位を中心とした分析
B-3 話し手発話抜きの分析
第5章 多人数会話と参与構造
【A:理 論 編】
A-1 多人数会話とターン割り当て
A-2 聞き手の参与役割
A-3 視線によるアドレス
A-4 二者間バイアス
【B:分 析 編】
B-1 データの特徴
B-2 次話者決定に関わる言語的リソース
B-3 言語的リソースと共有知識
第3部 複雑な社会的・認知的環境への対処
第6章 成員カテゴリー:参与者の会話内での社会的属性 99
【A:理 論 編】
A-1 順番交替システムと隣接ペアの関係
A-2 成員カテゴリー化装置
A-3 成員カテゴリー化装置と会話:「何者として」
A-4 成員カテゴリー化装置と言語行為論:カテゴリー付随活動
A-5 成員カテゴリー化装置と参与役割
【B:分 析 編】
B-1 分析データ:起業コンサルティング
B-2 「応募者」-「助言者」というカテゴリー対
B-3 成員カテゴリー化装置の多重性
B-4 カテゴリーを支えるカテゴリー
第7章 関与配分:会話を取り巻く活動
【A:理 論 編】
A-1 日常生活環境に埋め込まれた会話
A-2 狭義/広義の相互行為
A-3 関与と関与配分
【B:分 析 編】
B-1 対象場面
B-2 事例1:被験者リスト確認
B-3 事例2:キャリブレーション順序
B-4 ま と め
失語症患者が罵倒語だけは失わないのはなぜ? 霊長類が罵倒語を習得するのはなぜ? 悪態は人間にとって重要な意味をもち、人類史のなかでどのように変化してきたのか。神経科学、言語学、行動心理学など多角的に解き明かす。
丸山圭三郎に師事した言語学者、思想家が改めて「言葉」という視点から現代社会をとらえる。私たちの表現、考え、思想、哲学はすべて言語によって成り立っている。本質的な意味での言語とは何かを、言語思想、そしてユダヤ思想までを含めて論じる。
【目 次】
言語の復権のために
㈵ 世界は言葉のなかに
世界は言葉のなかにーー言語とその主体
㈼ 丸山圭三郎からソシュールへ
文学と饒舌ーー丸山圭三郎の死をめぐって
ラング、ランガージュ、エクリチュールーー丸山圭三郎と〈言葉〉という多面体
言語学、言語哲学、文学ーーソシュールからソシュールへの道のり
ソシュール『一般言語学講義』--〈言語学〉とその外部
言語のなかへーー丸山言語哲学を導きとして
㈽ ソシュールからイェルムスレウへ
言語学と文学の出会い、あるいは記号論の誕生
〈聴く立場〉の言語学ーーロマーン・ヤーコブソン
形式としての言語ーーソシュールからイェルムスレウへ
㈿ イェルムスレウ、極北の言語学
イェルムスレウ言語学のために
言語のなかの主体
格とは何か
言語と言語の差異はどこにあるのか
グロセマティック、《全体言語学》として
言語類型論序説ーー言語の多様性、そしてその彼方へ
デカルトからイェルムスレウへーー言語への信頼感の回復
㈸ 愛と差別の言語学に向けて
固有名詞への愛を生きるーー恋愛の記号論
愛と差異に生きるわたしーー区別・差別・対立・差異をめぐって
愛の言語思想家、ザメンホフーー言語差別を超えて
【Column】ソシュール、バンヴェニスト、メルロ=ポンティ、ラカン、イェルムスレウ、メイエ、マルティネ、ロラン・バルト
失なわれた時の果てに
生成文法による言語研究の「革命」開始を告げる記念碑的著作。句構造や変換構造などの抽象的な言語学的レベル、言語の一般形式に関する理論、文法の単純性の概念などが、人間言語に対する深く透徹した洞察を与えることを立証する。併録の論考および訳者解説では本書の知的背景を詳細に説明し、その後の展開も概観する。
「ネコ=ネコ」と、「ネコ≠ネコ」。-「言葉の科学」の誕生から今日まで言葉における“心の発見”をたどる歩みー
弔辞86文例、喪主のあいさつ18文例を収録。探していた感動のお別れの言葉が必ず見つかる豊富な文例と詳しい解説!
本書は、“言語”、より一般には“記号”、すなわち、“社会文化的コミュニケーション”の問題系において、イデオロギーは、どのような意味を持つのか、イデオロギーの持つ記号論的、社会文化的特徴はどのように性格づけられるのか、それを明らかにすることにより、言語、方言、語用、記号、社会文化的コミュニケーション、そして、それらを対象とする諸学、全ての学知が、どのような意味でイデオロギー的であると言えるのかを、できるだけ精確に明示する。
英語で説得できる力を身につけるために
ネイティブ・スピーカーを説得するには、流暢に話せることは必須ではありません。大切なのは考えをしっかりとまとめて、論理的な英語を組み立てること。そのために重要なのがロジック(論理)です。ロジックは相手と同じ土俵に乗るために必要な共通基盤。本書では、「積み木方式」というわかりやすい方法で、「説得できる英語」に必須の論理力を鍛えます。仕事で英語が必要な人は是非とも身につけてほしいスキルが満載です。
〈目次より〉
序 章 論理的であるためには
第1章 OREの基本
第2章 一本柱のOR
第3章 複数の柱の積み木を作る
第4章 反論する
はじめに
序 章 論理的であるためには
1 論理の型を「積み木」のイメージで身につける
2 はじめに要点を述べる
3 ディベート的手法で複眼的なものの見方を養う
第1章 OREの基本
1 論理的な意見
1-1 「なぜなら」と「たとえば」の重要さ
1-2 OREの積み木メソッド
1-3 英語にする
1-4 OREO(オレオ)で締める
2 キーワードの重要性
3 ORE で意見をまとめるプロセス
第2章 一本柱のOR
1 何をどの立場で論じるか
2 一本柱の積み木を作る
3 ブレーンストーミング(Brainstorming)
4 対立する立場からのORE
5 論理の型を共有する必要性
第3章 複数の柱の積み木を作る
1 アイデアの分類
1-1 キーワードを考える
1-2 事例を考える
2 ナンバリング(Numbering)
3 ナンバリングの表現をマスター
4 2本柱の積み木を作る
4-1 賛成と反対の立場で考える
5 3本柱の積み木を作る
5-1 理由と事例の階層化
5-2 prosとconsを考える
コラム1 シンプルな英語が一番
5-3 自分の意見をまとめる
コラム2 単語の定義: 勘違いをなくす
コラム3 ことわざや格言の引用
第4章 反論する
1 反論の目的
2 反論と呼べる意見
3 反論の積み木
4 反論に欠かせないブレーンストーミング
コラム4 異なる視点でものを見る
5 英語で反論
5-1 反論の表現パターン
5-2 英語の反論サンプルを読む
6 対比の視点
コラム5 ユーモアの効き目
6-1 積み木を作ってから反論
7 反論のペアワーク
コラム6 明治の偉人も楽しんだ「毒のない議論」
8 面白いトピックリストを見つける
8-1 トピックリスト
8-2 面白いトピックとは
おわりに
謝辞
わたしたちが発話するとはどういうことか? メルロ゠ポンティの深い思索をたどりながら、生命論の視座から人間の言語の営みにアプローチする、〈ことば学〉の新たなる展開。
ヒトの子どもは聞いた言葉を単に真似ることによって話せるようになるのではない。無意識のうちに文のパターンを知り、文法を心(すなわち脳)のなかに作らずにはいられないから、言語を身につけることが可能なのだ。さらに、音楽、視覚、思考、文化など人間知性の他の領域に目を向けても、言語習得に見られるのと同様の能動性を見出すことができる。ヒトは誰でも言語を話し、理解する。これは明白な事実である。しかし、だからといってそれを説明するのも簡単であるわけではない。著者は本書で、私たちが言語をもつための必要条件をじっくりと検討し、そこから得られるヒトの性質についての深い洞察を示している。
「コロナ禍」にあった激動の2020年度、広島大学外国語教育研究センターで行われたオンライン授業の実践報告。授業方針と成績評価、英語受容系技能、算出系技能、ドイツ語における各実践において得られた知見を1冊に。
はじめに
第1部:2020 年度の授業方針と成績評価の考え方
第1章 2020 年度広島大学語学教育オンライン授業の道のり【森田光宏・榎田一路・岩崎克己】
第2章 オンライン授業における単位修得条件と成績評価の工夫:基本的な考え方と2020 年度前期の実践例【森田光宏・天野修一】
第2部:英語受容系技能
第3章 広島大学教養教育英語科目の受容系クラスにおけるオンライン授業の概要【高橋有加・榎田一路】
第4章 コロナ禍の非同期型オンライン授業に求められる機能とその実装例【草薙邦広・阪上辰也】
第5章 非同期型オンライン授業のための音声・動画教材の作成【榎田一路】
第6章 非同期型オンライン授業における問い合わせフォームの活用【中川篤・鬼田崇作】
第7章 ログデータの利活用:基本と実践【阪上辰也・草薙邦広・榎田一路】
第3部:English Productive Skills(英語産出系技能)
Chapter 8 Using a Learning Management System for English Productive-skills Courses【Walter DAVIES, Simon FRASER, Julia TANABE】
Chapter 9 Using Zoom and M-Learning Methods for a Productive Skills Course【Jaime SELWOOD】
第4部:ドイツ語
第10章 ドイツ語の非同期型オンライン授業における教材ビデオ:その作成と受容【吉満たか子】
Kapitel 11 Erfahrungen mit dem Einsatz von Zoom im universitären Deutschunterricht in Japan【Axel HARTING】
第12章 ZoomとBb9を利用したオンライン同期型初修 ドイツ語授業の試み【岩崎克己】
結婚披露宴の締めを飾る、両家代表の謝辞。
形式に則りつつ、親としての心情も交えて印象に残るあいさつをしたい方のための文例集です。
当日の親の心得や振る舞い方、もてなし方についてもイラストを用いてわかりやすく紹介。
[本書の内容]
■ 両親必読! 当日のもてなし方・振る舞い方
■ 両家代表の謝辞の構成とポイント
■ 両家代表の謝辞の実例集
■ 場に応じて、心情に合わせて…、ぴったりの表現が見つかるパート別文例集
■ おじ・おば・いとこ・兄弟姉妹のスピーチ
PART 1 挙式当日の親の役割とマナー
PART 2 両家代表の謝辞
PART 3 言いかえ可能なパート別文例集
PART 4 親族のスピーチ
人間関係、恋愛、上司・部下との関係、経営、接客、面接、就職・転職、セールス、メール・ビジネス文書…などに効く、「誰でも話が上手くなる方法」。初対面から最後まで主導権を握れる「ロジカル・コミュニケーション」驚異のテクニック。