広告というものは、芸術作品になどと違って基本的に記録されるべき対象にならない。時間の風化作用に対しては実にか弱く、もろい表現手段である。その時の天気、日当たり、空気感、街の美醜、隣にあった広告との対比などは、その時に記録するしかないのである。だからこれはある時点、ある場所での街頭広告の記録であるとも言える。
ヨーロッパ留学中の感染、帰国してからの発病、彼は三年余をエイズとたたかった。「名乗り出て理解を訴えたい…」という願いはついにかなわぬまま。家族への愛と苦悩、病とのたたかいを、残された手記、妻、医師、看護婦の証言で描く。
異性間の性的接触によるエイズ感染が急増しており、日本人の間でも急激な感染拡大が懸念されている。本書は、エイズとの共存が進んでいるアメリカで、「女性とエイズ」をテーマに書かれ、話題になったもの。ともすると、「愛」といす名の下に、おこたりがちなエイズウイルスの感染予防の必要性を、脅威の真実を紹介し、そのノウハウを具体的に解説している。エイズ時代に、カップル必読の一冊である。
ボストン在住、24歳、プログラマーのぼくは、これまでのさえない人生の元を取るかのように、ツキに恵まれはじめた。同僚のエバンと手を組んだソフト開発が有望視されたのだ。エバンはマサチューセッツ工科大学をスキップした天才だが、IQの低い人間を見下している問題児だ。ぼくは会社に個室を用意してもらい、将来の地位と収入を約束され、才色兼備の恋人もでき、おまけにたまたま賭けたドッグ・レースで大勝ちまでした。だがソフト開発の雲行きがあやしくなりはじめた。記録的な猛暑がつづくある日、ぼくを勝たせてくれた思い出の犬ココと再会する。かわいそうなことに、ココは借金のかたに引退させられていたのだ。天才的なレース犬の不遇の姿と自分をかさねたぼくは、軽い気持ちでココを連れ帰ってしまったが…。軟弱だけれど痛快なデジタル世代のニューノベル。
日本製コンドームではエイズも妊娠も防げない!日本にいま必要なのはバイアグラよりもドライスキンだ!「週刊現代」も注目した在野のコンドーム研究家が、日本製コンドームや日本の避妊対策の問題点をあげ、セックスレス時代からの脱却法を熱く語る。
3Dゲームの最高峰Doom世界を徹底的にカスタマイズ。
人は心の奥底に、「原風景」を有している。その「原風景」を新鋭随筆家60人が披露する。感動と余韻が心を熱くする傑作随筆集。
心に秘めていたそれぞれの愛-。親子、きょうだい、夫婦、友人、生き物との関わりの中での、深く厳しい愛。また、哀しいまでの優しい愛の数々を収録。’92年度新鋭随筆家傑作撰。
珈琲を飲みながら、さまざまな人生を考えるのはいいことだ。喜怒哀楽のすべてを琥珀色の珈琲は包み込んでくれる。’93年度新鋭随筆家傑作撰。