はじめに
序論 アフリカの女性の生き方と学校教育
一 問題の所在と本書の目的
二 女子教育は何をもたらすのか
三 自律的主体を問い直す
四 ライフストーリーへの注目
五 本書の構成と調査概要
第一章 変わりゆく村
一 コイベ村の概観
二 地理的特徴と生業
三 マーレの社会制度
四 宗教と社会変容
《コラム1》 祈る
第二章 教育開発の展開
一 学校教育の導入
二 公教育の広がり
三 急増する就学者
四 成人教育の実施
五 教育の質の問題
六 学校教育の意義
第三章 進学か結婚か
一 就学した若者のライフプラン
二 マーレ女性のライフサイクル
三 就学と就業の結びつき
四 結婚している生徒の存在
五 就学と結婚の選択
六 就学と結婚をめぐるライフコースの交渉
《コラム2》 売る
第四章 女性性の再構築ー娘を学ばせた女のライフストーリー
一 マーレ女性の語りの態度と語りの場
二 オーコの略歴
三 「私は男を産んだ」
四 八人の娘の教育
五 望ましい暮らし方と現実
六 考察
《コラム3》 食べる
第五章 時代による差異のはざまでー女性教員のライフストーリー
一 教員としてのふるまい
二 就学をめぐる交渉
三 「完全な娘」であること
四 教職への不満
五 望ましいふるまい
《コラム4》 贈る
第六章 結婚後の就学ーー学校に通う母親たちのライフストーリー
一 既婚男性の就学
二 イテネシのライフストーリー
三 アッディスのライフストーリー
四 マルタのライフストーリー
五 既婚女性の就学
《コラム5》 産む
結論 教育を求める女性たちの関係的自律性
あとがき
参考文献
索引
多くの関心を集めている学問分野の社会学。あらゆる方向に向かって触手を伸ばしつづけている現代の社会学の全貌を捉えるために、本書は見開き構成で簡潔明快にその基幹部分を解説していく。好評既刊の内容を最新情報にアップデートするとともに、より現代的テーマもとりあげて生きた社会学の現在を伝える。
デザインと機能性を兼ね備えた幅広い商品ライン。タイポグラフィーを活用し、用紙の素材や印刷色にもこだわったエトランジェのカレンダー。4色表記デザインは視認性にすぐれたカレンダーとして、支持をいただいております。1年が一目で分かるB2ポスタータイプ。日付け表示がカラーアソートになっており、インテリアとしてもお勧めです。●寸法/728W X 515H [mm]●掲載期間/2022年1月〜2022年12月●枚数/1枚●罫内容/マンスリー●仕様/壁掛け
気候危機をもたらした社会システムをチェンジし、コロナ禍からのリカバリーとジャスティスの実現をも果たすーー米バイデン政権発足で加速する世界的潮流とは何か。その背景、内容、課題を解説すると共に、「二〇五〇年カーボン・ニュートラル」を宣言したものの政府も産業界も対応が大きく遅れている日本のとるべき道を提言する。
中学入試の社会科は、現実社会を映す鏡である。2022年の実際の入試問題の中から、中学受験のプロが9問を厳選。外国人労働者、環境、格差、ジェンダーなど多岐にわたる分野はSDGsにも通じており、大人の学びにとっても格好の教科書となる。掲載校は麻布、田園調布、武蔵、頌栄、浅野、鴎友、駒場東邦、東京純心、市川。圧倒的本気度の9問は、子どもにとってはペーパーテストでも、大人にとっては解決すべきリアルな課題だ。SDGsの第一人者による監修とワンポイント解説、巻末資料付き。
軽音部に所属する高校2年生の風間楓月は、クラスメイトとは違う自分の価値観や趣味嗜好、自分自身の在り方に悩んでいた。
そんなある日、大好きなバンド「ハジマリノハナシ」のライブをきっかけに姉の友人である花山飛鳥と出会い、楓月の世界は少しずつ変化していく。
誰かを理解したい、誰かに理解されたいともがく中でちょっと好きになれる自分を見つけ出す青春ストーリー!
いま一番人気!
じゃないほうの
アイドルがおくる、生活感200%裏アイドルコメディ。
「今日も今日とて、ふたりきりなわけなのです。」
キャリア12年の2人組アイドル「シカゴ671」のどこかミステリアスでどこかおかしい日常。
オーディション番組で誕生したアイドルグループ、シカゴ671--。
デビュー前に、メンバー5人が辞退!?
ふたりきりだけど、まあ……
いっしょにいちゃおっか。
この世界には「移動できる人」と「移動できない人」がいる。
日本人は移動しなくなったのか?
人生は移動距離で決まるのか?
なぜ「移動格差」が生まれているのか?
通勤・通学、買い物、旅行、引っ越し、観光、移民・難民、気候危機……
日常生活から地球規模の大問題まで、移動から見えてくる〈分断・格差・不平等〉
独自調査データと豊富な研究蓄積から「移動階級社会」の実態に迫る!
【本書のおもな内容】
●「移動は成功をもたらす」は本当なのか?
●半数弱は「自由に移動できない人間」だと思っている
●5人に1人は移動の自由さに満足していない
●3人に1人が他人の移動を「羨ましい」と思っている
●移動は「無駄な時間」なのか?
●移動は誰のものか?--ジェンダー不平等という問題
●格差解消に向けた「5つの方策」とは?……ほか
【目次】
第1章 移動とは何か?
第2章 知られざる「移動格差」の実態
第3章 移動をめぐる「7つの論点」
第4章 格差解消に向けた「5つの観点と方策」
「移動」をもっと考えるためのブックリスト
「あなたたちは誰でも女の子になる可能性があります。」
この世界で、人類は最初はみな男として生まれる。そのうち身体が大きく育った人だけが次第に女性化!
たくさんのかわいい男の子と恋愛したり、「女らしい頼りがい」を発揮することを、当然のように期待されることになる。
これは、そんな世界で、思い通りにならない「身体」とか「モテ」とか「友情」とかに振り回されながら、なんとか自分らしくサバイブする女の子たちの物語。
ついに開幕するU21。アイアはメイクとして、炭崎はモデルとして各々の想いを胸に大会へ挑む。大会にはミラー勢も参加する中、メイクと担当するモデルをくじで決めることに。その結果、おろ花は因縁のある江國みかどとペアを組むことになったーー。
”男らしくない”という理由で、彼女に浮気されフラれた教師・久慈弥九朗。世の中ジェンダーフリーのはずでは…!? と苦悶する彼の前に、モデルでインフルエンサーで文武両道で“生物学部”部長の女子・阿加埜が現れ、生物学部の顧問になってくれと迫る。そして、なぜ結局「男らしさ」がモテるために必要なのか、クジャクの派手な羽を例に“生物学的”な説明を始める…! 身も蓋もない残酷な真実を突き付けまくる、生物学コメディ!
「女のくせにできないやつって思われてる?」
この世界で、人類は最初はみな男として生まれる。そのうち身体が大きく育った人だけが次第に女性化!
そして身体の変化に合わせて、振る舞いや夢までも「格好良くて頼れる女性らしい」ものに変えることを期待される。
これは、周囲や自分の期待に振り回されながら、そんな世界を自分らしく生きていきたい女の子たちの物語ーー。
対話が生まれ、考える力を育てる「どう解く?」シリーズ3巻目。
「どうして自分がいない未来のことを考えないといけないんだろう?」
「地球が傷つくのに、便利な生活をやめようとしないのは どうしてだろう?」など、さまざまな「答えのない問題」について考えます。
13個の問いについて、子どもたちの考えと合わせて、各分野で活躍する著名人の考えも掲載、考えるヒントになります。
第75回野間文芸賞受賞作
「いつか冷めない恋をしてみたいと思う?」
学生劇団で男とも女とも恋を重ねたヒカリ。
六人の男女が彼女が残したものを語る。
『ヒカリ文集』の中核となるヒカリという女性も〈心を使わない人〉である。
無類に優しく人を傷つけることを小心なまでに恐れていて人の役に立ちたいと願っているのに、男性とも女性とも恋愛が長続きせず次々とつき合う相手を替える。(略)
ヒカリという女性が伝統的な〈宿命の女〉像を少しでも塗り替えることができていれば幸いである。
ーー松浦理英子(「群像」2022年3月号より)
無類に優しく、好意以上のものを語る笑顔で人に依存を惹き起こす。
小心なまでに人を傷つけるのを恐れ、身についた習慣のように人を喜ばせ力づける。
それなのに、親密な関係を結んでは自分から壊す。
学生劇団で男とも女とも恋を重ねたヒカリとは何者だったのか。
第75回野間文芸賞受賞の著者の新たな代表作。
〜自分を守り、人を尊重する。すべての子どもたちに必要な「生命の安全教育」〜
もしもの時に、子どもが自分の身を守るために。そして、誰もが安心して暮らせる社会のために。
今、子どもたちを取り巻く環境は、大きく変化しています。インターネットの普及により、性被害のリスクは、以前よりも身近なものとなりました。また、学校や地域社会においても、子どもたちが性暴力の被害者、加害者、傍観者にならないための教育が、ますます重要になっています。
「生命の安全教育」とは、子どもたちが、自分の心と体を守り、安全に生きていくために必要な知識、スキル、態度を育む教育です。性暴力防止、人権尊重、ジェンダー平等など、幅広いテーマを含みます。
本書は、子どもたちが、これらのテーマについて、自分ごととして考え、理解し、行動できるように、さまざまな工夫を凝らしています。
【このシリーズだけの、3つのポイント】
1.子どもにも分かりやすい! 難しい言葉や抽象的な概念ではなく、子どもたちの日常生活に即した、具体的な事例を、マンガやイラスト、ケーススタディで分かりやすく解説します。「こんな時、どうすればいいの?」という疑問に、具体的な行動例で答えます。子どもたちは、自分自身の問題として捉え、共感しながら学ぶことができます。
2.今日から実践できる! 「体の権利」「プライベートゾーン」「境界線」「同意」など、自分を守るために大切な概念を、丁寧に解説します。「いやなことは、はっきり断る」「信頼できる大人に相談する」など、具体的な対処法を提示します。インターネット上での危険、デートDVなど、現代社会ならではの問題にも対応しています。このシリーズを読めば、子どもたちは、危険を察知し、回避するための知識とスキルを身につけることができます。
3.もしもの時も、安心! 各巻には、困った時に相談できる窓口の情報が掲載されています。QRコードを読み取ることで、すぐに相談窓口にアクセスできます。「ひとりで悩まないで」「あなたには、助けを求める権利がある」というメッセージを伝え、子どもたちをサポートします。
現在世界的な潮流となっている同性婚を認める動きを受けて、日本で同性婚を認めるかどうかを憲法や人権や法の観点から考える本。
はじめに(松井・白水)
第一章 日本における同性婚をめぐる現状
第一節 同性愛者差別と同性婚排除の歴史と現在(松井・白水)
第二節 婚姻以外の選択肢の可能性(白水)
第二章 諸外国の状況
第一節 アメリカ合衆国(松井)
第二節 カナダ(白水)
第三章 日本国憲法と同性婚の排除を考える
第一節 同性婚の排除と憲法
第二節 同性婚の排除ーー婚姻の自由の観点から(松井)
第三節 同性婚の排除ーー平等権の観点から(白水)
第四章 同性婚をめぐる訴訟の検討
第一節 同性婚をめぐる訴訟の現状(白水)
第二節 裁判所の判断と批判的検討ーー婚姻の自由について(松井)
第三節 裁判所の判断と批判的検討ーー平等権について(白水)
第五章 残された課題ーーポスト同性婚の諸問題
第一節 同性愛行為の自由の再検討(松井)
第二節 婚姻制度の再検討(白水)
第三節 同性愛・同性婚を認めた場合の影響(松井)
第四節 どう争うのかーー憲法訴訟のあり方(松井)
第五節 トランスジェンダーの人を考える(松井)
結びに代えてーー総括と今後の課題(松井・白水)
多くのセクハラは、恋愛とのグレーゾーンで発生する。なぜ女性はノーと言わないのか。訴えられたらどうすればいいのか。豊富な具体例を紹介しつつ、男が嵌りやすい勘違いの構図をあぶりだす。
「男子は女子を助けるべき」「大阪の人はおもしろい」「この学校にはLGBTQの子はいない」…?
そんな決めつけが「アンコンシャス・バイアス」。
令和7年度より中学の道徳教科書でも扱われるテーマです。
知らないうちにだれかを、また自身をきずつけているかもしれません。
身近な場面を通じて考えます。
第1部は「心」です。心はどこにあるのでしょうか?心を見つめることは私たちにとって、どのような意味があるのでしょうか?臨床心理学の礎となる理論をもとに学んでいきましょう。第2部では「身体」の側面から、自分という存在について考えてみましょう。はじめに「心」と「身体」のつながりについて学びます。そしてその後は、私たちにとって自分の身体性がとくに強く感じられる「性」にも目を向けて見ましょう。第3部は、「心の病と健康」です。心身のバランスが崩れるとき、私たちにどのような変化が生じるのか、またそれを予防するためのちょっとしたコツも学んでいただけたら良いと思います。