冬の朝、図書館の返却ポストの中でふるえていた子ねこ。いたずら好きで人なつこくて、ちょっとふしぎなその捨てねこが、町にきせきをおこします。世界的に有名なねこの一生をえがいた、本当にあった小さな命の物語。
読書の新たな可能性を切り拓く「電子書籍」、いまや研究者の必需品となった「電子ジャーナル」。図書館の枠組みに大きく影響を与える新メディア、その基礎的な技術からメリット・デメリット、図書館における利活用のあり方まで丁寧に解説する。
新石器時代を起源とし、世界中で今も愛されているヨーグルト。その種類や健康効果、宗教との関係、世界のヨーグルトの多様性、植物性や砂糖不使用などの最新事情など、ヨーグルトの歴史と未来を多角的に紹介する。レシピ付。
試験に合格し憧れの司書への第一歩を踏んだシオはアムンの村を離れ、本の都・アフツァックへとやってきた。シオと同じく司書試験に合格した個性豊かな同期生たちとともに見習い司書としての生活が始まるーー!!
軽い、曲がる、水に強い、安い。ストローの特徴を活かしてつくるベスト38。
反体験主義者のユートピアとしての読書を拒絶し、都市を、地球を疾駆しながら蒐集した奇妙な“書物”のかずかず。-「髪に関する面白大全」「娼婦に関する暗黒画報」「寝ながら読む寝台をたのしむ本」「靴の民俗学を読む方法」「眠られぬ夜の拷問博物誌」など、半径一メートルの想念が彼方に飛躍する、興味つきない書物案内。
図書館ができた!ぼくは今、とっても幸せだー子どもの笑顔に支えられ、続けられてきた感動の記録。
本書は,出版業界における特異な商慣行の再販制度を取り上げ,法律上のバックグラウンドである独占禁止法の存在も含めて,多面的に説明を試みています。独占禁止法そのものの解説は無論のこと,再販制度と独占禁止法の相関を,第二次世界大戦後の歴史のなかに位置づけて敷衍しました。
出版業界と同様に再販制度を有する,音楽業界と新聞業界の動向についても叙説に含めました。また,アメリカやドイツにおける競争政策に関しても少なからず点描しています。
1 再販制度を定義し,資本主義のもとでは特例的な商慣行であることを確認します。
2 独占禁止法は,経済活動における競争の原則に,違反する行為を禁じる法律です。
3 日用ブランド品と著作物の再販制度が,独占禁止法の適用除外措置となります。
4 公正取引委員会が,世論の動向や米国の圧力を受け再販制度見直しに着手します。
5 日用ブランド品に対する指定再販制度は,1997年3月で事実上の廃止となります。
6 法定再販は,公正取引委員会と関係業界とで,1990年代に大論戦となります。
7 著作物六品目に対する法定再販の制度は,2001年に「当面存置」の結論を得ます。
8 再販制度のもとでの割引行為と,再販制度容認の「正当な理由」を紹介します。
9 参考までに,新聞業界には再販制度に加えて「特殊指定」という規定があります。