トラウマをもつ人をケアすることは、自分自身がまた傷つくことでもある。外傷性ストレスがケアの対象として定着した米国では、ケアを行う者への支援が重要な課題となっている。本書は、二次的外傷性ストレスの予防と治療という新たな問題について、米国のトラウマ研究や臨床に関わる第一線の執筆陣が、あらゆる角度から議論を展開している。
心とは何か。精神疾患はどこまで解明されたのか。脳神経生物学や精神療法、臨床哲学、科学哲学、実存哲学の専門家が、最先端の研究成果を交えて論じる。
協同組合の新たな一つのビジョンは、現代の協同組合人自身による「コミュニケーション・コミュニティとしての協同組合」の理念と実践の想像と創造にかかっている。「2012国際協同組合年」をふまえ協同組合運動の新たなビジョンをめざした3年にわたる研究成果の集大成。
日本高次脳機能障害学会サテライト・セミナープロシーディングの大好評企画「伝導失語」「注意と意欲の神経機構」に続く,待望の第3弾!
「超皮質性失語」の歴史と今日的意義を改めて立ち返るべく編纂され,いずれも失語症研究の第一人者である著者が「超皮質性失語」の病態機序や各臨床型の特徴について熱く論じています。
「Broca領域失語」「word meaning deafness」「反響言語」「力動性失語」など気になるトピックスについても詳細に解説。「超皮質性失語」に対する理解が深まる必携書です!
■はじめに 松田 実 v
第1章 序章
超皮質性失語 ─歴史と今日的意義 小嶋 知幸, 故大東 祥孝 3
第2章 超皮質性失語の臨床型
1. 超皮質性運動失語 能登谷晶子, 原田 浩美 21
2. 超皮質性感覚失語 中村 光 35
3. 語義失語 小森憲治郎 49
4. 混合型超皮質性失語 浦野 雅世 73
第3章 超皮質性失語の評価と訓練
1. 超皮質性失語の評価 種村 純, 宮崎 泰広 85
2. 超皮質性失語の訓練・回復 中川 良尚 107
第4章 トピックス
1. Broca領域失語と前頭葉性超皮質性感覚失語 大槻 美佳 123
2. word meaning deafness 田中 春美, 松田 実 151
3. 「意味」の意味 ─貯蔵とアクセスの問題 船山 道隆, 小嶋 知幸 171
4. 自動言語,特に反響言語・補完現象の基底
─意味と形式─ 古本 英晴 185
5. 力動性失語 鈴木 則夫 205
第5章 終章
超皮質性失語の病態機序や神経基盤をめぐって 松田 実 219
■一世一代の代演 ─あとがきに代えて 小嶋 知幸 253
■索引 256
睡眠改善・研究に携わる睡眠のエキスパートから寝具メーカーに従事されている研究者まで、幅広い豪華執筆陣による最新の詳細な実験・調査分析結果や、良い眠りのためのノウハウが凝縮されています。
睡眠不足大国である日本が、質の高い睡眠をとりwell-being向上を目指すために正しい睡眠の知識を学べる入門書!
睡眠のスペシャリスト「睡眠環境・寝具指導士」を目指す方にとってもオススメの一冊です!
ホンモノ(人や物)を通して異文化と出会う学びの場を、
教育現場でいかにつくりあげるか。そこでは、どんな学びを目指し得るのか。
本書はワークショップを切り口に、体験を通じた学びの意義と手法が学べる一冊。
桜美林草の根理解教育支援プロジェクトの四半世紀の実践・研究の成果として、
8つのワークショップをオールカラーで一挙紹介!
【序章】桜美林草の根国際理解教育支援プロジェクトとは
【第1章】ホンモノを活かす教育支援の仕組み
【第2章】大公開!草の根プロジェクトのワークショップメニュー〈モノ編〉
【第3章】大公開!草の根プロジェクトのワークショップメニュー〈ヒト編〉
【第4章】人材・実物を活かした学びづくりのヒント
【第5章】ワークショップとはーーーーヒト・モノを活かすための教育手法として考える
【第6章】異文化とともに生きるために
ヨーロッパ6カ国における中国系新移民の第2世代(1.5世代含む)を調査し、コミュニティの形成過程とその変容、社会統合(教育や政治参加)のあり方、アイデンティティ形成を分析。第2世代をめぐるトランスナショナルなダイナミズムを重層的に描き出す。
多民族・多言語多文字社会である中国における「調和的言語生活の構築」とは、何を意味しているのか。言語政策の現代的展開を追いつつ、その実施過程に現れた諸問題と「言語意識」の危機的状況を明らかにするとともに、圧倒的力を持つ「普通話」(=国語)のもとでの危機に瀕した(方言を含めた)少数言語の現状と、その位置づけを展望する。
まえがき 今、なぜ危機言語か/石剛
言語意識と現代中国と/石剛
1.はじめに
2.「語言生活派」というブランド
3.社会言語学研究の今日的状況
4.言語政策発想の転換
5.言語政策の実行過程に見る諸関係
6.言語政策と言語意識
7.おわりに
危機言語の認定と保護/黄行
1.国家言語と民族言語
1.1.言語同一性と同一言語の認知/1.2.国家言語/1.3.民族言語/1.4.国家言語と民族言語への帰属認識
2.危機言語の基準
2.1.危機言語/2.2.言語の認定基準/2.3.中国の言語グループと民族グループ/2.4.危機言語の認定と保護
3.少数民族言語使用状況調査
3.1.少数民族言語文字調査状況/3.2.少数民族言語文字政策/3.3.中国少数民族言語の使用発展状況/3.4.少数民族言語文字使用状況調査の理念
中国における言語の多様性と言語政策/周慶生
1.はじめにー中国における言語政策の「主体性」と「多様性」
2.「主体多様」言語政策とその受容
2.1.建国時期の言語政策/2.2.文化大革命時期における言語政策
3.改革開放下の言語政策
3.1.普通話の等級標準化/3.2.少数民族言語文字の規範化
4.国家通用言語文字法の公布とその実施
4.1.『言語法』の主な原則/4.2.『言語法』の実施
5.現代中国の言語政策とその実施
5.1.方言使用の実態/5.2.少数民族言語使用と二言語教育
おわりに
言語の危機と言語の権利ーー付録:中国危機言語データベース基準(案)/範俊軍
少数民族の言語危機と言語人権についてに
1.危機言語の歴史趨勢と現実的緊迫性/2.危機言語と言語生態学の視角/3.危機言語の保護の人権視角
付録:中国危機言語データベース・デジタル基準(案)
1.中国危機言語データベース・デジタル基準説明/2.中国危機言語データベース・デジタル基準
潮州語、温州語、そして播州語ーーその現状と言語多様性のゆくえ/寺尾智史
1.45年前の、そして45年後の『タイからの手紙』--バンコクから
2.温州語のネットワークーー世界に散らばる商用リンガ・インテルナ
3.90年後の『方言矯正方案』-華僑/華人を受け入れた側の言語再考
新疆ウイグル自治区における漢語教育と検定試験ーーHSK、MHKの比較分析から見た政策変容/王瓊
はじめに
1.HSK体系について
1.1.HSKの定義/1.2.HSKの構造/1.3.HSKによる「民漢兼通」の新基準
2.MHK体系について
2.1.MHKの定義と内容/2.2.MHKの構造/2.3.構造からみたMHKの動向ーー「民漢兼通」の最終的な意味/2.4.MHKによる新たな「民漢兼通」基準の設定
おわりに
あとがき 言語意識の危機/石剛
中国地方の建材加工・販売でシェア1位を誇る島屋グループ。同社躍進の要因は、社員一人ひとりが強みを発揮できる「全員経営」にあった。全員経営を実現する社内の心理的安全性を高める方法など、人手不足解消にもつながる、生産性向上のためのさまざまな仕組みを解説。
自らの健康のあり方を、日々の暮らしの中で、実践し、考える
なぜ健康に関心を持ち、情報を得ようと躍起になる風潮が社会に生まれたのか、お年寄りや障がい者のヘルスリテラシーを高めるにはどうすればよいか、ヘルスリテラシーをとりまく状況や課題を整理し、健康について考え直すための本。
“大炎上”ニッポン
勇気を持って自己主張する生き方の極意
群れない勇気を持て!
勇気を読んだら洗濯を間違う!!
同調圧力に屈せず、主体性を持つことへの提言。
ポップカルチャーが日本語を学ぶ動機になるってホント?「ポップカルチャーが学習動機となる」とわたしたちが考えていることを知っている学生は、本当の理由を隠してわたしたちが喜ぶ話をするのだ。
健常者が障害の問題を自らに関わる問題として認識する当事者性を獲得するための学びとは何か。知的障害児者に関わった人々が、学校教育での排除や卒業後の自立の問題に対していかに当事者性を獲得し問題解決への運動を展開したのかを日英の事例から探究する。
1:音楽は誰のもの
2:人を幸福にする役割
3:相性?とんでもない 人間性です!
4:音楽文化のクオリティとは
5:本当に「出会う」ということ
6:「子ども」を見くびらない「本当の大人」に
7:音楽教育は大きな「希望」
8:迎合しない選曲を
9:初めて見た涙
10:理想のピアノメソッド
11:ピアノレッスンのあり方
12:「障がい」も一つの個性
13:流れを変えよう
14:窓口担当員
15:こんな「業界」に誰がした?
16:三者三様ーー理想の子育て
17:「ピアノの先生」という人種
18:価値観の異なる視点
19:友情は互いのリスペクトから
20:学問に王道なし、芸術も然り。
21:覚えていますか?最初のレッスン
22:夢や理想は叶えるためにあるもの
23:音楽で学ぶ「他者」の存在、「自分」の役割り
24:信じたい「学生」の言葉
25:「僕もそういう生き方をしたいです」
26:教育の重み
27:目からウロコの言葉
28:人としての「子ども」のためのコンサートを
29:ピアノで何を教えるのか
30:すべては自身の生き方から
31:育ちあう子どもたち
32:ショパンとの出会い
33:せめて手をつないで歌おう
34:「メロディー」は何処へ
35:「お別れ遠足」の思い出
36:音楽の底力を信じてーー
37:主役はだあれ?
38:時空を超えて世界の人びとを繋ぐ「クラシック」
39:未だ上昇中、ツィメルマンのこと
40:頑張らない、だけど怠けない、それだけの四十年
41:楽譜は「文化」であって「商品」ではない
42:許せない教師、許せないピアノ指導者
43:子どもも大人も心をひとつに
44:ピアノで学ぶ他者への思いやり
45:三十年ぶりの再会
46:「楽譜」の話
47:「子ども」という人種の凄さ
48:「〜し続けること」の大切さ
49:天使の「ロミショ」
50:それでもピアノの先生?
51:薄っぺらい言葉は薄っぺらい生き方の表れ
52:偶然の再読
53:真剣に、真面目に、誠実に。
54:あれも音楽、これも音楽、もっといろんな音楽を!
55:やっと認知された「職業」
56:忘れてはならないこと
57:「先生」とは常に勉強し続ける人のこと
58:「迎合」ではなく「啓蒙」を
59:本もののレッスン、本当の音楽教育とは
60:「学ぶ」ということは「変わる」ということ
61:今、学べることーーしなやかに生きて行く力
62:引き出しから出てきたものは・・・・
63:病気とボリフォニー
64:今こそ音楽にできること
65:子どもに「感性」を養うレッスンを
66:先生とは、理想を指して導く人
67:十年めの手紙
2015年9月の国連総会で決定した持続可能な開発目標(SDGs)は、ミレニアム開発目標(MDGs)に代わる国際開発目標として、2030年の世界のあり方を導こうというものであり、本書はSDGsに関する概説書である。従来型の開発パターンから、グローバルガバナンスの変革を促すために必要なことは何か。特徴や内容紹介のほか、扱う課題などを分かりやすく解説する。