1942年秋、20歳になったレアは、最愛の母に続き父も失なう。父の遺したモンチヤックのブドウ園の経営は行きづまり、生活も逼迫。レアは姉フランソワーズの出産のため、パリに行く。ゲシュタポの暗躍が激しいパリ。レアの友人でユダヤ人のザラーが逮捕され、アンリ・マルタン通り101番地の館で残酷な拷問を受ける。恐怖の影はボルドーにも忍びより、裏切り、密告でレアの親しい人達も次々と。そして、対独レジスタンスに身を投じたロランの妻カミーユも捕まる。パリで、ボルドーでレアは“青い自転車”に乗り、救出に手を尽くすが、自身も…。再びパリへ逃れるレアは、運命の男フランソワに抱かれ、束の間の悦楽に酔う。しかし、恐怖はさらに激しく牙を剥き、レアに襲いかかる…。
一九四四年。寒い冬が終わり、春を迎えてもモンチヤックは、暗く閉ざされていた。ゲシュタポより残忍なフランス民兵団がレアの周囲で暗躍。憎めない友ラファエル・マル、主治医ブランシャール医師に続き、元料理番の老女シドニーが襲われ、レアに「お逃げ…」という言葉を遺して死ぬ。いよいよレアの身に危険が迫り、シャルル坊やを連れたカミーユと共に転々と逃亡。カミーユは民兵団のフィオーらに捕まる。何とか救出され、連合軍のノルマンディー上陸が決定、レジスタンスの決起も目前の中、再びドイツ兵と民兵団がカミーユ母子を襲う。二人は激しい銃弾を浴び…。一方殺し合いで神に絶望したアドリヤン神父は、これ以上無益な拷問や殺人をやめさせるため、フィオーを殺す決意を固める…。そして八月、パリは解放されるが、あまりに多くの死を目撃したレアは赤十字に入る…。
情熱の都に散った、悲しいほど美しい毒の花。戦争が終わっても傷を負った人たちの悲しみは癒されない。ナチへの復讐を誓った友の狂気に巻き込まれ、レアは南米アルゼンチンへ。加速度を増すスリル!魂を撃つ、悲しみ。
南米アルゼンチンからの帰国の船中、レアは妊娠に気づく。そして故郷ボルドーでついに愛する男フランソワと結婚式を挙げる。しかし、友ザラーのナチ残党への復讐に手を貸し、目前で自殺されたレアの心の傷は深い。一方フランソワはフランスとの関係が悪化し、混乱が続くインドシナ・ヴェトナムに飛び、ホー・チ・ミンと接触せよ、という密命を大統領から受け、式の数日後旅立つ。レアは大戦後の復興が始まったパリに出るが、ザラーのいとこでナチ狩りを続ける男ザームエルと遭遇、なおナチ残党の暗躍を知り、さらにザームエルの惨死も目撃する。レアは不安を抱えながらも元気な男の子を出産。大好きだったおじと同じアドリヤンと名付ける。しかしレアにも再び残党が迫り、街中で銃撃され、フランスにいることが危険になる。行き先はフランソワのいるヴェトナムしかない…。レアはサイゴン行きの船に乗る。フランソワは苦難の旅を続け、海賊に襲われ、政情も激変。傷を負ったフランソワは灼熱の半島をさらに北へ、そしてレアは追う…。
リサイクル、エネルギー、ゼロエミッションをめざす私たちはすでに新技術を持っているはずです。環境によいものには減税というインセンティヴが十分に導入されれば、環境革命がまちがいなく起こります。今こそ21世紀へチャレンジする時なのです。地球環境と世界経済の生きのびるための選択。
広大な大地を自転車で駆け抜ける!!シアトルからボストンへの横断の旅は、暴力と犯罪、銃と麻薬がはん乱する大都会とは無縁の素顔のアメリカとの出会いであった-。
今さらひとに聞けなかった素朴な疑問にも答える入門書。目からウロコの実践的ノウハウ満載。
ルラルさんは、よくはれたにちようび、じてんしゃででかけます。ルラルさんのじてんしゃは、どんなみちでも、すいすいはしります。あるよくはれたにちようび。ルラルさんがじてんしゃででかけようとすると、「ぼくもうしろにのせていってください」というこえがきこえました。ルラルさんがふりかえると…。
正しいタイヤの空気の入れ方や注油の方法といった本当に基本的な項目から、ディレーラーやブレーキの調整など中級レベルのメンテナンスまで、初めての人でもわかりやすいようやさしく解説。さらに日常のメンテナンスにとどまらず、トラブルが発生したときの対処法も詳しく説明する。
価値経済時代の商品は、スローなビジネスから生まれる。五感に響き、人の心を打つ優れた製品・サービスは、米国式スピード経営では創れない。仕事の現場に失われた「質」と「知」を、今こそ取り戻せ!『スローなビジネスに帰れーeに踊らされた日本企業への処方箋』待望の続編登場。
「シマノのレーシングコンポを使えば勝てる。そういうものを我々は作ろう」本場ヨーロッパの厚い壁、ユーザーからのクレームの嵐、そして幾度かの挫折をバネにあくなき挑戦を続け、“自転車界のインテル”と呼ばれるまでになったシマノ。そして2003年7月、100周年を迎えるツール・ド・フランスで、「7800デュラエース」のプロトタイプを駆使したL・アームストロングが、史上5人目の最多優勝、史上2人目の5連覇に挑む。「デュラエース」がいま、新たな歴史を作ろうとしている。
損害賠償の基本と過失割合のすべてを網羅!交渉に不可欠な賠償請求の常識も解説。
本書は資格・公務員試験をはじめ大学入試などの各種試験で、「論文・作文」に合格するためのガイドブックである。「論文・作文」に必要な「BB」=「考え」と「理由」を、どのように表現していくかを豊富な例文を通して具体的・実践的に解説している。また、巻末に、最近一年の主な「時事問題と視点」七十八項目をピックアップ、解説した『「論文・作文」に役立つ時事用語集』を収録。時事用語集では、各テーマの「基本的な知識」と「視点」、つまり、どのような「切り口」で書いていけばよいのかを例示した。
若者よ、夢を失わずにチャレンジして欲しい。きっと未来の扉は開くはずだ。いまだバリバリの現役。自転車で世界の恒久平和を呼びかけながら、地球を二周、8万キロ以上を走る91歳、自転車冒険家の伝言。
ツール・ド・フランスに日本人で初めて出場した今中大介が語る、自転車との出会いからレースの勝ち方まで。