58年44歳で急逝したスペインの指揮者アルヘンタの50年代の録音。(1)(2)ともに、なぜかスペイン風に聴こえる不思議な演奏だ。録音が古いせいもあるだろうが、やや荒っぽさを含んで聴こえる明るい音色と情熱的な濃さを感じるからかも。特に(2)はユニークだ。
ニューヨークをテーマにした2曲。(1)はバーンスタイン調に聴こえるあたりやはり影響は小さくないのだろうが、ダイナミックな秀作である。62年作曲のランセン作品(2)はぐっと古式ゆかしいNY調でスウィングしてたりする。心から楽しめる1枚。