本書はアレルギー性炎症疾患の診療に役立つようにアレルギー性炎症の基礎的な事項から個々の疾患の検査法、治療法など臨床的な事項までをまとめたものである。
「膠原病・リウマチ学」を取り上げ、その病因、病態、治療法などを新進気鋭の学者および臨床医に新たな切り口で書き上げていただいたのが本書である。しかも、最新の知見を取り上げつつ、かつわかりやすく、というのが編集方針である。
本書は、膠原病・リウマチの診断へのアプローチを、簡潔にチャート図で示したものである。症状・所見からの診断へのアプローチをチャート図にまとめ、診断基準を明記し、それぞれのエッセンスを箇条書きにした。
本書では、膠原病・リウマチ性疾患が疑われたとき、どのような鑑別疾患を考え病歴をとるべきか、理学所見で留意すべき点は何か、検査をどのように進めるべきか、選択すべき適切な治療法は何か、予測される治療効果と治療に伴うリスクは何か、予測される経過と予後は、などを病態の変化に応じて学習することができる。また、インフォームドコンセントを実践する場合にも大変役に立つ情報が記述されている。
医学部の免疫学・膠原病学の教科書のみならず、看護など生命科学分野の多くの学生が、さらに興味をもって免疫学と膠原病学を学ぶための新しい時代の入門書。免疫学が臨床の現場の視点からわかりやすく考察されてあり、また膠原病が原因不明の特殊な難病として解釈されるのではなく、からだが本来もつ生体防御・免疫システムの変調として、免疫学から疾病までが一連の流れをもって、できるかぎり理論の縦糸を通して解説されている待望されたテキスト。
膠原病・リウマチ性疾患のQ&A。臨床医、研修医が直面する迷いや難問100題を厳選。
膠原病・リウマチは、自己免疫病であり、世界的に人口の約1%が罹患しており、日本においてやっとリウマチ科として標榜され社会的に認識されてきた慢性疾患であります。本書はそのような状況をふまえ、発症機序としての免疫異常や局所炎症反応の成立、そして特異的治療へと、臨床、研究の流れを捉え、実際の診療に役立つエポックメイキングな本として企画したものです。
実地診療の視点に立った身近な疑問に対し、エキスパートが答える!「じんましん」の最前線がこの一冊でわかります。
膠原病などの免疫疾患を専門とする病院や他のクリニックより紹介された患者の精査、診療を行ってきた各症例について代表的なものを選んでまとめたもの。
膠原病を専攻する若手医師や理系の大学院学生および膠原病研究を志す意欲的な科学者のための免疫学と臨床免疫学を対等に見据えた新しい時代の教科書。免疫学が臨床医学の視点および膠原病研究推進の視点から考察されているところがユニーク。また、膠原病についてこれまで経験的にしか語られなかった臨床的事項に対して出来る限り理論の縦糸を通して、他分野の学生・研究者にも理解できるよう配慮された待望のテキスト。改訂3版では「膠原病と腎」の章が新たに加えられ内容がさらに充実する一方、合わせて膠原病学に必要な最新の臨床的事項、特に生物学的製剤など新しい治療法についても解説されている。