デパート、スーパーで働く女性たち。女性労働の特殊性を過度に強調したり、不利を告発したりする「ジェンダー・ステレオタイプ」の分析を斥け、今日的状況にふさわしい労働組織変革の方途を探る。
青は男の子の色? 女の子は見た目のことばっかり言われる!? 女の子って陰湿でコワイ?
若い世代にも根強く残る「らしさ」をマンガで紹介し、自分らしく自由に生きるために大切なことを伝えます。
本書では、性別職域分離をめぐる問題について、ブルーカラー男性職種への女性の参入を事例として取りあげつつ検討している。労働現場に足を運び、労働者の生の声を拾いあげながら、各職場のルールが何を要因としてどう変わり、女性労働者や男性労働者、そして労働組合や経営者が、それをどのように捉え、いかに対応しているのかを具体的に解明した。性別職域分離の縮小の内実を分析し、今後の展望を明らかにしている。
仕事と子どもの間で引き裂かれつつ、格差構造を生き抜いている現代女性。その複雑な状況を、豊富なデータを用いて明らかにする。
スニーカー縫製工場と国際政治、女性兵士と家父長制、日常生活と国家安全保障の関係とは?“フェミニスト的好奇心”で加速する軍事化のしくみを照らし出す。
世界最高水準の研究教育拠点形成を目標とする平成15年度21世紀COEプログラム(社会科学分野)の1拠点として、東北大学「男女共同参画社会の法と政策-ジェンダー法・政策研究センター」が採択された。この拠点は、21世紀の日本と世界がめざす男女共同参画社会形成のための理論的課題を、法学および政治学を中心とする視点から明らかにし、「ジェンダー法・政策」研究という新たな学問分野を確立するとともに、ジェンダーセンシティヴな若手研究者・法曹実務家・政策担当者等を育成することを目的としている。また、研究教育の成果を世界に発信してアジア地域と欧米の諸機関をつなぐネットワーク拠点を形成し、地方公共団体・弁護士会等とも連携して、研究成果を政策実践にフィードバックさせることをめざすものである。
既成の戦後論/民主論/占領論は何を語らないのか──。いま・ここの構造的暴力に抗うために、敗戦後という時空間、ジェンダーというまなざし、東アジアという問題領域を照射し「戦後」を歴史化して、戦後思想の政治性を射抜くフェミニズム文化批評。
「戦後・暴力・ジェンダー」全三巻の刊行にあたって 大越愛子/井桁 碧
はじめに──ジェンダーから読む「戦後」 大越愛子
第1部 戦後とは何か
第1章 戦後思想のパラドックス 大越愛子
1 敗戦後から戦後へ
2 「家父長制」デモクラシー
3 大日本帝国の崩壊、民族差別・人種差別の隠蔽
4 象徴天皇制という欺瞞
5 ジェンダーの「戦後」
6 パラドックスは超えられるか
第2章 敗戦/占領とジェンダーのポリティクス 井桁 碧
1 「大きなアメリカ人」
2 挑発する〈ジェンダー〉
3 〈性〉の未来に
4 占領軍兵士の「慰安」
5 書くことの/読むことの〈位置〉
6 占領と「性的比喩」
7 GIの日本と「日本の女」
8 従属の象徴としての「パンパン」
9 戦後思想の特徴としての「男性的」
10 敗戦/占領と〈性〉の修辞/ポリティクス
第3章 沖縄から広がる戦後思想の可能性──戦場における女性の体験を通じて 洪★王偏に允★伸
1 人種化された体──「朝鮮人従軍慰安婦」と「辻遊郭の女性」
2 住民の統治手段となった女性の体と「強かん恐怖」
3 「慰安婦」たちの戦後と拠点としての沖縄──結論に代えて
第4章 リブの可能性と限界──主婦と娼婦の分断 菊地夏野
1 女性と国家
2 抵抗の「場」をずらす
3 主婦的状況の意識化
4 娼婦と主婦の分断
5 主体化を超えるエロス
6 臨界点
第5章 女性学の戦後──よりよく〈わたし〉を生きるために 大橋 稔
1 男性と女性学
2 ブラック・フェミニズムと日本の女性学
3 女性学の現在
第2部 戦後思想を外部の視点で捉える
第6章 リドレス不可能性について──サイゴン、広島、フランツ・ファノン 米山リサ
1 解放とリハビリの米国神話──フィリピン、日本人女性、ヴェトナム難民
2 戦争犯罪を銘記することの意味
3 リドレス不可能性の意味と可能性
第7章 大虐殺の後で──済州島における女性の痛みと生存の連帯 金成禮[藤枝 真 訳]
1 アンティゴネーと悲嘆する権利
2 歴史の廃墟のなかの女性の地位
3 国家暴力という統治体の「アカ」大量虐殺
4 反共産主義という見せ物における性化された身体
5 家父長的言語に対する沈黙の身体
6 連帯と痛み──夢、哀しみ、霊魂憑依
7 生き残るための連帯──「寡婦」ネットワーク
8 トラウマの消えない記憶と女性の人権
第8章 東アジアの戦後の歴史を考える──日韓を横断する視点は可能か 権憲益/金成禮/大越愛子/井桁 碧
おわりに 井桁 碧
まえがき
序章 フェミニズム国際法学の視座
はじめに
1 国際組織の動きとジェンダー
2 フェミニズム国際法学の視座
3 女性差別撤廃条約の実施措置とNGOの参画
4 女性差別撤廃条約と国内法
1
第1章 国際人権保障における女性の人権
はじめに
1 「女性の権利は人権である」--フェミニズム国際法学誕生の契機
2 男女平等概念の変遷ーー国際人権保障における女性の人権の展開
3 女性に対する暴力ーーフェミニズム国際法学の背景
4 国連世界女性会議文書にみる女性差別撤廃条約
第2章 女性差別撤廃条約ーーフェミニズム国際法学の基盤
はじめに
1 女性差別撤廃条約の法理
2 女性差別撤廃条約締約国の差別撤廃義務
3 女性差別撤廃条約の現状と課題
第3章 女性差別撤廃条約選択議定書の概要
1 選択議定書制定の経緯
2 選択議定書の概要
3 日本の選択議定書批准に向けて
第4章 女性差別撤廃委員会における日本レポートの審議とNGO
はじめに
1 日本レポート審議とNGO
2 JNNCのアプローチ
3 「最終コメント」とJNNCの見解
4 JNNCの委員会審議後のコミットメント
5 国内への影響
2
第5章 政策としての男女平等
1 日本の女性政策の変遷
2 日本国憲法制定の男女平等
3 女性差別撤廃条約国会承認審議における男女平等
4 21世紀日本の男女共同参画政策ーーNGOの参画と地方分権の進捗
第6章 女性差別撤廃条約と男女共同参画社会基本法
1 国連の動きと21世紀の日本
2 女性差別撤廃条約と男女共同参画社会基本法
おわりに
第7章 日本の女性NGOと国連
はじめに
1 日本女性の国連への窓ーー国連NGO国内婦人委員会
2 女性差別撤廃条約の署名・批准の実現ーー国際女性年連絡会
3 国連女性2000年会議に向けた日本NGOレポートの策定ーーNGOレポートをつくる会から日本女性監視機構へ
4 女性差別撤廃条約日本レポートの審議ーー国際女性の地位協会と日本女性差別撤廃条約NGOネットワーク
おわりに
補論
第1章 衆議院における女性差別撤廃条約承認審議
はじめに
1 会議の日程と構成
2 条約と国際社会とのかかわり
3 条約に対する日本政府の見解
4 他の人権条約との関係
5 関連して触れられたトピック
6 その他の事項
第2章 参議院における女性差別撤廃条約承認審議
はじめに
1 第102回国会参議院外務委員会:会議の日程と構成
2 条約制定過程における日本政府の態度
3 条約締結の意義
4 条約各条文と国内法制の関係
資料
1 女性差別撤廃条約
2 女性差別撤廃条約選択議定書
3 女性差別撤廃条約・選択議定書締約国ーーレポート提出・審議状況一覧
4-1 第2次・第3次日本政府レポート審議に対する女性差別撤廃委員会による「最終コメント」
4-2 第4次・第5次日本政府レポート審議に対する女性差別撤廃委員会による「最終コメント」
あとがき
索引
初出一覧
主人公は「ピンクの影」を持つ男の子。この世界では「男の子=青の影」「女の子=ピンクの影」という価値観が普通。でも主人公の影はピンクで、ドレスを着たり、踊ったりすることが好き。周囲との違いに悩みながらも、父親が「お前はそのままで素晴らしい」と受け止めてくれたことで、自分を肯定できるようになる。
「ジェンダー平等と公平についてのおはなし」シリーズは、影の色という比喩を通じて「自分らしさ」「多様性」「性別固定観念の更新」をやさしく描き出す絵本シリーズです。“影の色” というユニークな比喩を通して、性別や固定観念にとらわれない「自分らしさ」と「多様性」 をやさしく描き出します。幼い読者から、保護者・教育者にまで届く、子どもだけでなく、大人の心にも響くメッセージを持った作品です。読み聞かせの時間はもちろん、親子の対話や学校・図書館での教材としても最適!
「青い影」を持つ女の子が主人公。この社会では「女の子=ピンク」「男の子=青」が当然とされるが、彼女の影は青。好きなものや自分の在り方を「女の子らしくない」と言われる苦しさを描きつつ、最終的に周囲と共に多様性を受け入れていく。テーマは女の子だから○○という固定観念を超え、「ありのままの自分であること」を認め合うこと「ピンクがじぶんのいろ」の対になる作品。
「ジェンダー平等と公平についてのおはなし」シリーズは、影の色という比喩を通じて「自分らしさ」「多様性」「性別固定観念の更新」をやさしく描き出す絵本シリーズです。“影の色” というユニークな比喩を通して、性別や固定観念にとらわれない「自分らしさ」と「多様性」 をやさしく描き出します。幼い読者から、保護者・教育者にまで届く、子どもだけでなく、大人の心にも響くメッセージを持った作品です。読み聞かせの時間はもちろん、親子の対話や学校・図書館での教材としても最適!