本書では、改正された建築基準法・住宅金融公庫の共通仕様書を尊守した上での、より耐震性の高い安全な住まい造りを目指しています。耐力壁の配置バランスなどの計算については、読者にも容易に計算してもらえるように簡略化してあります。このデーターは、建築基準法施行令による新基準を補填する意味もありますので、両方を満たす計画にするとより安心できます。設計者や施工者そして一人一人の職人さん達にもう一歩の努力を期待しながら、建築主から彼らに対して、ほんの少しお願いの一言が加えられることで、少しでも安全な住まい造りに役立つことができれば幸いと建築基準法の改正を期に改訂したものです。
東京直下大地震は必ずやってくる!三宅島などで活発化する関東周辺の地震。南関東地震と東海地震の境界線状のマグマ活動。そして150年前の「安政大地震」の周期を迎えている現実。これらが暗示するのは直下大地震の到来である。過密都市・東京をいま直下地震が襲ったらどうなるのか。本書は、災害区域と規模を調査した「東京地域危険度リスト」や、さまざまな状況を想定した「東京大地震ケーススタディ」を掲載。我が街は、家族は大丈夫か。救出までの3日間を生き延び、迫る危機を迎え撃つための警告と救済の書。あなたは、生き残ることができるか。
青森県六ヶ所にある核燃施設は、地震に耐えれるか、安全審査は十分か、耐震設計は完璧か、放射能を防げるか。懸念深まる安全性-国側、大地震の可能性を裁判で証言。核燃施設集中立地の危険性明らかに。
それは、明日かもしれない。100年先のことかもしれない。時速200キロの新幹線はどうなる?地下の「安全神話」は健在?M5の地震は、全国どこでも起こる!?「木造住宅」の運命の分かれ道とは?…etc.地震と付き合って40年のプロでもこうしている。一家に一冊、絶対の必備本。
阪神・淡路大震災はわたしたち日本人に大きな衝撃をあたえました。日本だけでなく、大きな地震災害にみまわれる国もたくさんあります。この本では国際的な協力による援助のようすと災害をふせぐための人々の努力を紹介します。
本書では地震と地震工学を概観し、土木技術者や理工系の学生や社会人に、地震と地震工学に関する基礎的な知識を与えることを目的として書かれたものである。いままでになかった特徴として、災害対策の実務面にも触れている。
人類は科学技術によって自然現象を克服したかにみえたが、地球規模のエネルギーの前には無力である。本書は、建築鉄骨のプロ集団がそれぞれの分野の知識と体験をもとに、かつての地震予測論を踏まえ考察。技術者が大地震に直面した際にはいかなる行動をとるのか、構造設計・建築鋼材・建築施工から鉄骨製作・検査技術・業界の周辺事情など赤裸々に検証。さらに将来展望までを収録した。
東海地震がやがてくるといわれてから、もう20年を過ぎようとしている。静岡県を中心とする地域について見ると、関東大地震(1923)にはじまり、北伊豆地震(1930)、静岡地震(1935)、東南海地震(1944)と、このころは10年もたたないうちに次々と大きな地震が静岡県を襲っている。このことから考えると、それ以後、1974年と1978年に伊豆半島で被害地震はあったが、ここしばらくの間、この地域は大地震に出会っていないことになる。そうなると大地震に対する基本的な備えが、いつの間にか薄らいでいるのではないかと懸念されるこの頃である。本書は1984年(昭和59年)以来、毎年静岡市で開かれている「東海地震防災セミナー」において最近4年間になされた講演をもとに、これまでに起こった地震と災害、特に阪神大震災からどのような教訓を東海地震に生かすべきかを念頭において、講師が改めて書き下ろしたものである。
1995年1月17日の兵庫県南部地震は、阪神・淡路大震災という大きな災害をもたらした。なかでも、犠牲者の多くが木造住宅の下敷きになって亡くなったことは、木造住宅の耐震性について強い疑問をひきおこした。本書は、このような木造住宅の被害がどうして起こったのか、どのようにすれば起こらないようにできるのか、ということを知ってもらうために、被害の実態を紹介しかつその原因について考察したものである。
本書は、建設技術を学んでいる人達が、先の「平成7年兵庫県南部地震」を教訓として『大地震や巨大地震が、いつか日本のどこかで必ず起こる。従って、常に充分な地震対策を講じていなければならない』ということを、よく認識するために必要な地震の基礎知識を述べたものである。
兵庫県南部地震の被災者が法解釈に挑む。商法第六六五条は任意規定でよいのか。一世紀以上もの間、同じ訴訟が繰り返されている。それは、過去の判例や通説に何らかの問題があるからではないだろうか。商法第六六五条の沿革を振り返り、その解釈と立法技術の問題に迫る。
古典主義とドイツ・ロマン派のはざまで三十四年の凄絶な生涯を終えた孤高の詩人=劇作家クライスト…。カタクリスム(天変地異)やカタストロフ(ペスト、火災、植民地暴動)を背景とした人間たちの悲劇的な物語を、完璧な文体と完璧な短篇技法で叙事詩にまで高めた、待望の集成。貴重なエッセイ二篇を付し、今はじめてこの天才作家の全貌が明らかとなる。
一九九五年一月十七日に発生した阪神・淡路大震災で被害の甚大さはわかったものの、「どうすればいいのかわからない」、「どこから手をつけていいかわからない」という声を多く聞く。その声に応えるようなテキストがないということも、対策が遅れている原因のひとつである。規模も業種も違う会社が多いために、一般化しにくかったということだろう。その一般化に努力し、答えを見いだそうとしたのが本書である。
本書は、木質構造の第一人者である著者が、木造建築と地震に関わる多くの事例を踏まえて在来木造の特質を分析し、その耐震性向上に関わる様々な具体的提言を行ったものである。真摯に木質構造を正面から見据えた著作として、実務家、学生諸氏をはじめ広く工務店経営者の方々にとっても必読のテキスト・ブックである。